実はぐっすり寝ていました…ナポレオンの睡眠時間は3時間説は真っ赤な嘘!?

フランス皇帝ナポレオンについての逸話はいくつも残されていますが、3時間しか睡眠を摂らなくても偉業を成し遂げたという話が有名ですよね。

そんなナポレオンの睡眠時間の話は現代社会でもてはやされ、”ショートスリーパーで仕事をたくさんするのが偉い”という価値観さえ生んでいます。

しかし本当にそうだったのでしょうか。今回は”ナポレオンの睡眠時間は3時間”という話が嘘だったのではないかという説に注目していきたいと思います。

ナポレオンとは?

ナポレオン(本名ナポレオン・ボナパルト)は、革命期のフランスの軍人・政治家です。そしてナポレオン1世としてフランス第一帝政の皇帝に即位したことで有名ですよね。

地中海に浮かぶコルシカ島で生まれたナポレオンでしたが、家柄も良くなく、本来イタリア人になるはずのところを、たまたまフランス人になったんだそうです。(コルシカを統治していたジェノバ共和国が、ナポレオンが生まれる前年に、島を勝手にフランスに売ってしまった為)

そんなナポレオンはフランス革命後の混乱を収拾して軍事独裁政権を樹立し、大陸軍という巨大な軍隊を率いて幾多の勝利、そして婚姻政策によって、ヨーロッパの多くを勢力下に置くことに成功しました。

しかし最終的に対仏大同盟との戦いに敗北し、流刑地のイギリス領セントヘレナに流されたナポレオンは、その地で生涯を終えます。

ナポレオンは3時間しか寝ない説

ナポレオンは寝ないことで有名だった

ナポレオンは、夜に3~4時間しか睡眠をとらなかったと言われています。しかもショートスリーパーを実践するだけでなく部下にも勧め、睡眠時間に関して「3時間は勤勉、4時間は常識、5時間は怠惰」という言葉も残しているほど。

現代だとパワハラで即訴えられそうですね(笑)

短時間の睡眠で人一倍働いた?

”ナポレオンは3時間しか睡眠を摂らなくても偉業を成し遂げた”という訓話は、現代のビジネスマンなどのお手本とされてきました。睡眠時間を削って人一倍働いたからこそ、フランスを制圧できたということなんでしょうかね。

でも実はナポレオン、昼寝がお得意だったと言われています。馬での移動の最中や会議中に居眠りなんてこともしょっちゅうあったそうです。

効率的に少しずつ睡眠を取るというのは、確かにお手本になる面もあるかもしれません。

実は普通に7時間以上寝てた説

ナポレオンの個人秘書として11年間寝食をともにしていた、ルイ・アントワーヌ・フォヴレ・ド・ブーリエンヌという人物が晩年に書いた資料によると、ナポレオンは実はショートスリーパーではなく、1日7時間は寝ていたという記述があります。

しかも、他人や部下は徹夜させるのに、自分はしっかりと睡眠時間を確保していたんだとか。

他人に厳しく、自分に甘く

え〜(笑)これがナポレオンの真実なのでしょうかね。ちなみにブーリエンヌによると、ナポレオンはいつも朝7時に起きるはずが、グズって8時まで寝ることもしょっちゅうあったんですって。意外です…

更に昼寝もしてた

ブーリエンヌはさらに、ナポレオンが昼寝をしていたことも伝えています。7時間寝た上に、会議中に居眠りするなんて…日本の国会議員だったら非難轟々なところですが…

それが許されるナポレオンはやはり絶対君主だったのかもしれません。
 

有名経営者たちも7時間以上睡眠をとっていた

睡眠不足の状態は、酒を飲んで酔っ払っている状態に似ていると言われます。お酒に酔っ払っている状態では、正常な判断なんて出来るはずありませんよね。

世界の名だたる経営者達は、しっかり睡眠時間をとっている人が多いようです。

AppleのCEOであるティム・クックもその一人。ティムの就寝時間は夜の9時半といわれています。そして起床時間は朝の4時半、ということで1日7時間の睡眠をしっかりとっているようです。

朝起きてから部下に指示のメールを送り、ジムで体を動かすんだとか。めちゃ健康的だ!

その他にも、Twitterを創業した一人ジャック・ドーシーも7時間睡眠、Amazon.comの共同創設者ジェフ・ベゾスは8時間睡眠と、名だたる経営者達はしっかり睡眠時間をとっている人が多いようですね。

結論!みんな、しっかりと寝よう!

ナポレオンはショートスリーパーだったのか…?

ナポレオン亡き今、真偽を確かめることは不可能ですが、しっかりと7時間睡眠をとっていたという説があるのも事実です。

なにはともあれ、人間にとって睡眠時間はとても大切な時間です。ショートスリーパーに憧れても無理な人は無理!

きっちり睡眠をとって、正しい判断を行える脳の状態を作るのが人間の体にとって一番なのかもしれませんよ。

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