ひと昔前までは街中で見かけた霊柩車。最近はあまり見かけないなと思っている方も多いのではないでしょうか!?お葬式に関してはご遺族の意向などもあり、派手なお葬式が少なくなっているといいます。
今回は、そうした現代人のマインドの変化と併せて、霊柩車を最近見かけなくなった理由について迫りたいと思います。
目次
ひっそりとした葬儀が好まれる傾向
今は、昔と比べてひっそりとした葬儀が好まれる傾向があります。例えば、上に掲載している写真は霊柩車の中でも「宮型霊柩車」というタイプに分類されますが、見た目が派手ですよね。街中で見かければ霊柩車だと一目瞭然ですし、とにかく目立ちます。
しかし、昔と比べて近所との付き合いも薄くなっている今、霊柩車も地味に、お葬式もひっそりと行いたいというご遺族が多いようです。
周辺住民からの苦情も関与?
また、派手な宮型霊柩車を見かけなくなった背景として、周辺住民からのクレームも関与していたりするそうです。何かにつけて「クレーム」が取り上げられることの多い現代ですが、まさか霊柩車に対してのクレームも存在していたとは驚きました。どうやら、街で宮型霊柩車を見かけると「死を感じてしまって嫌だ」などの理由だそうです。
霊柩車にも種類がある
霊柩車にもいくつかの種類があります。前述した宮型霊柩車のほかにも以下のようなタイプがあります。
洋型霊柩車
大きめなステーションワゴンなどがベース。車体色は基本的に黒です。街中を走っていても霊柩車と分かりにくいですよね。このタイプはよく見かけるという方も多いのでは!?
バス型霊柩車
こちらはバスがベースの霊柩車。バスというだけあり、棺と共にご遺族や参列者も一緒に移動できます。移動面でも合理的ですし、皆が一緒にいられるというメリットがあります。
バン型霊柩車
病院などの場所から、納棺することなくご遺体の安置所や斎場などへ移動する場合に利用されます。ストレッチャーを完備していることも特長です。
変わりゆく文化
今回ご紹介した葬儀のスタイルや霊柩車のタイプでも分かるように、ひと昔前と現代とで、文化は刻々と変わっていっているんだなと実感します。
それが時代時代の人々のマインドが原因であればまだしも、霊柩車が派手か地味かということは抜きにして、ひと握りの人々のクレームによって昔から守られてきた文化が形を変えざるをえない状況というのはちょっと疑問です。改めてそんなことを考えさせられました。
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出典:wikipedia.org