厄年の出産は実は縁起がいい?出産で厄落としになる?女の子だと良くないってホント?

厄年に出産が重なると、ちょっと縁起が悪いんじゃないかと気になりますよね。でも一方で、昔から「厄年の出産は厄落としになる」とも言われているんです。

さまざまな言い伝えがある厄年の出産ですが、実のところ本当に縁起が悪いのでしょうか?赤ちゃんが男の子か女の子かでも意味が変わってくる厄年の出産についての詳細から、ちょっとショッキングな名前の風習“捨て子の儀式”についてまで詳しくお話します!

厄年の出産は良い事?

女性の厄年って?

厄年は、日本古来の風習で「人生の中で多くの災厄が降りかかる歳」のこと。平安時代にはすでに存在した風習で、男性か女性かによっても変わってくるものです。

女性の厄年とされているのは、数え年で4歳・13歳・19歳・33歳・37歳・61歳です。

厄年の出産は厄落としになると言われている

厄年に出産することは、古い風習では基本的には厄落としになると言われています。ですが、厄年(本厄)の1年前の「前厄」、厄年の1年後の「後厄」に関して言えば、地域の風習などによって異なってきます。

前厄は本厄の前触れの年だから慎重に行動すべきだと考える場合もあれば、災厄が多いのは本厄の年だけだから前厄は関係ないと考える場合もあります。後厄も同様に、さまざまな捉え方ができます。

厄年の出産、赤ちゃんが男の子か女の子かで違う?

男の子は厄落としになる

厄落としになると言われている厄年の出産ですが、この話は「赤ちゃんが男の子の場合だけ」という考え方が一般的なようです。

なぜなら、「男の子は大きくなったら家を継ぐ大黒柱となる」と日本では考えられていたからです。

女の子は厄がうつる?

一方で、厄年に女の子を出産すると「赤ちゃんに厄がうつる」と考えられる場合もあります。

厄年に関する風習は地域などによって大きく変わってくるので一概には言えませんが、女の子を出産した場合には赤ちゃんに厄がうつらないようにするための“儀式”を行うことが多いようです。

女の子の場合の“捨て子の儀式”って?

本当に赤ちゃんを捨てるわけではない!

厄年に生まれた赤ちゃんが女の子だった場合に行われる儀式として、“捨て子の儀式”が挙げられます。

“捨て子”というと本当に赤ちゃんを捨ててしまうようなイメージがあって心配になるかもしれませんが、実際には捨てる“ふり”をするだけなのでご心配なく!

赤ちゃんに厄がうつらないようにする儀式

”捨て子の儀式”は、「いったん子供を捨てるふりをして、他の大人に拾われることで厄落としとする」儀式。

信頼できる大人に手伝ってもらい、厄年に生まれた女の子の赤ちゃんを捨てる“ふり”をして、拾ってもらうことで赤ちゃんにうつったとされる厄を落とす儀式です。

捨て子の儀式の方法

まず、厄年に生まれた女の子の赤ちゃんをカゴに寝かせて神社などにカゴごと置いてきます。そのままお母さんは振り返らずに、その場を立ち去りましょう。

この時、事前にお願いしておいた親類や友人、神社の宮司さんなどに赤ちゃんを拾いに来てもらいます。そのまま家に連れて帰ってもらい、一晩赤ちゃんの面倒を見てもらいましょう。翌朝、赤ちゃんを預かった人は赤ちゃんに祝い着を着せて本当の両親のもとへ連れていきます。

この儀式は、できるだけ赤ちゃんが生まれたてのうちに行うのがポイントです。

やらなかったとしても悪い事が起こるとは限らない!

厄年に女の子の赤ちゃんを出産した場合に行う“捨て子の儀式”ですが、この儀式を行わなかったからといって必ずしも赤ちゃんに悪い事が起きるとは限りません。

あくまでも古い風習なので、あまり考えすぎないことが大切です。

厄が気になる人は厄払いを

厄除けで有名な寺社仏閣一覧

どうしても厄年の出産による赤ちゃんへの影響が気になる場合は、じん者やお寺で厄除けをしてもらうようにしましょう。厄除けで有名な寺社仏閣をまとめたので、参考にしてみてくださいね!

西新井大師

弘法大師も護摩祈祷を行ったと言われている西新井大師は、江戸時代から厄除けで有名な由緒正しいお寺です。厄払いは1日に6回前後は行われているのでいつ行っても大丈夫!時期によっては混雑するので気をつけて。

・住所 東京都足立区西新井1丁目15-1
・電話番号 03-3890-2345
西新井大師 - 公式サイト

観福寺

千葉県の穴場のお寺である観福寺は、寛永2年から地域で親しまれています。聖観世音菩薩が祀られていて、重要文化財なども境内には多く、行くだけでもご利益が得られそう。祈祷の時間や祈祷料などは直接お問い合わせくださいね。

・住所 千葉県香取市牧野1752
・電話番号 0478-52-2804
観福寺 - 公式サイト

川崎大師

川崎大師といえば、全国的にも有名な厄除けスポット。護摩木で焚いた炎が厄を焼き尽くしてくれるとの言い伝えがあります。厄払いの護摩祈祷は基本的にいつでも受けられますが、ここも混雑するので要注意!

・住所 神奈川県川崎市川崎区大師町4-48
・電話番号 044-266-3420
川崎大師 - 公式サイト

大國魂神社(おおくにたまじんじゃ)

大國魂神社は、大國魂大神[おおくにたまのおおかみ]を武蔵国の守り神としてお祀りした神社です。厄除け・縁結びで有名な神社です。

・住所 東京都府中市宮町3-1
・電話番号 042-362-2130
大國魂神社 - 公式サイト

上記に紹介した以外でも、各地方に厄除けに定評のある寺社仏閣はありますので、気になる方は調べてみてください。

あまり考え過ぎず出産に集中しよう

厄年の風習には、当然ですが科学的根拠はありません。あくまでも古い風習なので、あまり考えすぎないことが何よりも大切です。

お母さんが不安になってしまうと、赤ちゃんにも良くない影響が表れてしまうかもしれません。一番に赤ちゃんと自分の身体のことを考えて、出産に集中するようにしましょうね。

【まとめ】厄年の出産は“気にしすぎない”ことが大事!

出産は人生でも大きなイベント。どうせなら縁起を担ぎたい気持ちもわかりますが、気にしすぎないことが一番大切です。

どうしても気になったら、赤ちゃんが元気に生まれてから“捨て子の儀式”を行うのも良いですね。大事な赤ちゃんが元気に生まれてきますように!

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