ビーフストロガノフの「ストロガノフ」とはどんな意味?実は「ビーフ」も牛肉の事ではなかった!?

ロシア発祥の煮込み料理の「ビーフストロガノフ」。
現地では家庭料理として伝わっており、シチューにも似たこの料理は単品で食されることもあればカレーのようにライスに添えられたり、スパゲティソース代わりにもなります。

では、このビーフストロガノフとは一体どんな料理なんでしょうか?
実は、ビーフストロガノフの「ビーフ」は牛肉のことではないんだとか!!

ここでは、そんな「ビーフストロガノフ」について解説します。

ビーフストロガノフとは?

 

オシャレグルメとしても知られる「ビーフストロガノフ」。
まずは、この料理がどのような料理なのかを見ていきましょう。
おしゃれグルメとして知られていますが、どんな料理なのでしょうか?

ビーフストロガノフはロシア料理

ビーフストロガノフはロシアの郷土料理
牛肉を使った煮込み料理で、ハッシュドビーフやハヤシライスにも近しいものがあります。

自宅では作るのが大変

牛肉を玉ねぎやマッシュルームなどと一緒にスープで煮込んでサワークリームを加えたビーフストロガノフ。
非常に手間がかかる料理なので、自宅では作るのがとても難しい料理です。

とはいえ、最近では日本国内でアレンジレシピがいろいろ紹介されている他、ルーなども販売されているのでだいぶ手軽に作れるようになりました!

ストロガノフは人名だった!

 

ビーフストロガノフでひとつ疑問に思う、「ストロガノフ」という言葉。
これは、ビーフストロガノフ誕生にまつわると人物の名前だったのです!!

ストロガノフ家が由来

ビーフストロガノフの名前の由来は、ロシアの伯爵の家系「ストロガノフ家」にあるとされています。
ビーフストロガノフがストロガノフ家にまつわることは確かなようですが、どのようにして料理が誕生したのでしょうか?

ビーフストロガノフ誕生の説は諸説あり

ビーフストロガノフ誕生の説には諸説あります。

ストロガノフ家の当主が考案したという説の他、ストロガノフ家に雇われていたコックが誤ってソースを焦がしたことによって誕生したとする説。
年老いて歯の抜け落ちたストロガノフ伯爵のために、ビーフステーキの代用として考案された説などがあります。

共通しているのはどれもストロガノフ家から生まれたという事。
どうやら、ストロガノフ家にまつわるという点は確かなようです。

ビーフストロガノフの「ビーフ」は牛肉じゃない?

 

牛肉料理として知られているビーフストロガノフ。
当たり前のように「ビーフ=牛肉」だと思っていましたが、実はビーフストロガノフの「ビーフ」は牛肉ではないようなのです。

ロシア語のビフの誤訳

ビーフストロガノフは、ロシア語で「ストロガノフ風」「ストロガノフ流」といった意味になります。
なんと、「ビーフ」はロシア語で「〇〇風」を意味する「ビフ」の誤植なんだとか!!

じゃあ牛肉料理じゃない?

ビーフストロガノフの「ビーフ」は牛肉を指す言葉ではありません。
このことから、「じゃあ牛肉料理じゃないんじゃん!」「牛肉を使わなくても作れるの?」といった意見が出てくるかもしれませんが、そもそもビーフストロガノフは牛肉を使う料理。
牛肉を使うのが正しいビーフストロガノフなんですよ。

しかし、現地でも牛肉代わりに鶏肉や豚肉を使ったアレンジレシピは存在するみたいです。

ハヤシライスとの違い

 

ビーフストロガノフに似た料理としてあげられる「ハヤシライス」。
どちらも牛肉の煮込み料理ですが、どのような点が違うのでしょうか?

違いはサワークリーム!

ハヤシライスとビーフストロガノフの一番の違いとしては、ビーフストロガノフにはサワークリームを加えることがあげられます。

牛肉や玉ねぎ、マッシュルームなどを加えて煮込む点は一緒ですが、ビーフストロガノフにはサワークリームが加えられるため、やや白く濁った色合いになっています。
ハヤシライスはトマトやデミグラスソースが加えられるため、赤系の色合いになってより甘めの味付けになっています。

ちなみに、ハヤシライスは日本発祥の洋食とされていますので、ロシア料理のビーフストロガノフとはルーツが異なる料理となります。

【まとめ】ビーフストロガノフの「ストロガノフ」の正体は?

ビーフストロガノフの「ストロガノフ」は人名です。
しかも、「ビーフ」も牛肉のことではありませんでした。
ロシア語で「〜風」を意味する「ビフ」が誤って「ビーフ」として日本に入って来た名前となります。

では牛肉を使う料理ではないのか・・・といえば、ややこしいことに牛肉の煮込み料理であることには間違いありません。

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