シマウマみたいなキリン?世界三大珍獣の「オカピ」とはどんな動物?!

脚に白と黒の縞模様があり、体は茶色という不思議な外見をした動物「オカピ」。
世にも奇妙な姿をしたオカピは世界三大珍獣にも数えられています。

ここでは、特徴的な外見をしたオカピの生態や英語での表記などを解説していきます。

森の貴婦人オカピ

 

オカピは、脚の縞模様が美しさもあって、「森の貴婦人」と呼ばれている動物です。

学名と英語名

オカピは、英語でもオカピというのですが、そのスペルは「Okapi」です。

語源はコンゴの先住民族ピグミー族の言葉のピグミで、森の馬を意味するのだとか。
また、別名で「Forest giraffe」つまり森のキリンとも呼ばれています。

学名は「Okapia johnstoni」、このjohnstoniはオカピの発見者であるイギリスの探検家Harry H.Johnston(ハリー・ジョンストン)氏から取られています。

生息域

オカピは、アフリカ大陸中央にあるコンゴ民主共和国の熱帯雨林の中でのみ生息している珍しい動物です。
生息域が森林の中と限定的なうえに、生息域自体が非常に狭いこと、耳と目もいいので異変を感じるとその場を離れてしまうことから現地では幻の動物とされています。

それもあってか、記録上の発見は1901年と20世紀になってからことでした。

生態

オカピの体長は1.5m~2.5mほどですが、メスよりもオスの方が小さい体格をしています。
オスには、皮膚に覆われた2本の短い角が額から生えています。

伸びた首を使って木に生えた葉や果実、木の芽を食べて森の中で生活しています。
また、地面に生えた草を食すこともあります。
群れを作ることは無く、単独もしくは親子で行動をしています。

脚にある縞模様の他に、大きな耳も特徴で、よく聞こえる耳が異音をキャッチするとすぐその場から逃げ出します。

脚の縞模様の秘密

 

森の貴婦人と呼ばれる所以の脚にある白と黒の縞模様は、茶色い体と相まって非常に目立ちます。

しかし、森林の中ではこの縞模様は保護色の効果を発揮します。
また、縞模様は脚部だけでなくお尻まであり、このお尻と脚の縞模様でこどものオカピは親を判断しているそうです。

世界三大珍獣のオカピは、シマウマの仲間と考えられていた

 

世界三大珍獣とは

オカピとジャイアントパンダ、コビトカバの三種類を「世界三大珍獣」と呼ばれています。
確かに三種類とも風変りともいえる特徴的な外見をしていますが、他にも特徴的な外見や生態をした動物がいる中で、三大としてなぜこの三種類が選ばれたのかの明確な理由はわかっていません。

シマウマの仲間と考えられていた

 

体長が2m程と小型な馬サイズしか無い事、脚部にある縞模様という特徴から、以前はシマウマもしくはウマの仲間と考えられていました。
しかし、現在では祖先をキリンと共通した動物であるという研究結果が出ています。

祖先はキリンと同じ

 

オカピとキリンの祖先種は、2000万年前に森林の中で生息していました。
そこから生息地を草原に変え、体や生態を草原向きに変化させたのがキリンです。

キリンは草原に進出したことで、体を大きく、首を長く進化させた他、群れで行動するようになるといった生態の変化もさせていきました。

オカピは生きた化石

草原に出て進化したキリンに対して、オカピはほぼ姿を変えずに森林で生きてきました。
そのため、祖先種の形状を多く残している生きた化石ともされています。

日本の動物園で会えるオカピ

 

日本でオカピに会える動物園は限られています。
よこはま動物園ズーラシア(神奈川県)

日本で初めてオカピを公開した動物園は、神奈川県にあるズーラシアです。
オカピの繁殖にも成功しいる他、マスコットキャラクターにオカピを起用するなど積極的にオカピを押し出しています。

上野動物園(東京都)

上野動物園はオカピがいるだけでなく、日本で唯一世界三大珍獣の姿を見られる動物園になっています。

横浜市立金沢動物園(神奈川県)

日本に最初に来たオカピ、「キィァンガ」がズーラシアから引っ越してきて金沢動物園で過ごしています。

まとめ

「世界三大珍獣」に数えられている動物オカピは、進化の少なさから「生きた化石」とされています。
また、縞模様の美しさから「森の貴婦人」と呼ばれたり、その警戒心の強さから姿をなかなか見れなかったため「幻の動物」とされているなど様々な呼ばれ方をしています。

特徴的な縞模様や見た目からシマウマの仲間とされていましたが、実はキリンの仲間だったりします。

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