黄金の馬!?「アハルテケ」という世界一美しい馬とは

古来より人々に美しさから愛されてきた馬。その中でもアハルテケという馬は、全身が黄金に輝くという神秘的な姿から「世界一美しい馬」とも呼ばれいます。

世界中でその美しさを褒めたたえられているアハルテケの特徴や活躍、そして日本でもその姿を見られるのかをご紹介します。

アハルテケ


出典:wikipedia.org

原産と育成れている地域

 

アハルテケは、中央アジア南西部に位置するトルクメニスタン原産の馬です。現在はトルクメニスタンやロシアの他に、ヨーロッパ諸国やオーストラリア・北アメリカに日本と世界中で約3500頭が育成がされています。

特徴

何よりも特徴的なのが金属のような光沢のある毛です。金色に見える河原毛や月毛の他にも、鹿毛や青毛や栗毛といった色で光沢のある毛色をした個体もいます。この光沢のある毛並みからアハルテケは世界一美しい馬と評されています。

アハルテケは毛並みが美しいだけでなくフォルムも美しく、まっすぐな頭部は長い首へつながっています。さらにそこから少し隆起した肩、そして小さく湾曲を描いた背につながっていて、高い位置にある腰からは発達した長い後肢が伸びています。

アハルテケの活躍


出典:wikipedia.org

アハルテケは、見た目が美しいだけではなく、国土の9割近くが砂漠で占められた上に、周囲が山に囲まれている事から食料や水分が十分に補給できないトルクメニスタンの過酷な環境でも生き抜ける丈夫な体をしています。水の補給無しで378kmにも及ぶ砂漠を横断したという記録も残っています。

赤兎馬?ブケファロス??伝説に語られる名馬

赤兎馬

三国志で最強の馬といわれ、最強の武将と呼ばれる呂布の愛馬として活躍する赤兎馬は汗血馬と呼ばれる種の馬と考えられています。この汗血馬は西方との貿易で手に入れた馬という事と、1日に千里、現在の500kmを走るという伝説から、同じように足も速く丈夫な体を持つアハルテケ、もしくはその祖先種だったのではといわれています。

ブケファロス

ブケファロスは紀元前に活躍した、マケドニアの王アレクサンドロス大王の愛馬です。元々はアレクサンドロス大王の父、ピリッポス2世に献上された馬でしたが、暴れ馬だったため誰も騎乗することができませんでしたが、アレクサンドロス大王が落ち着かせることに成功し騎乗したことで彼の愛馬となりました。

アレクサンドロス大王の東征にも従軍しており、最後の大戦ともいうべきヒュダスペス河畔の戦いで命を散らせるまで主人であるアレクサンドロス大王と共にいたと伝えられています。

スポーツホースとして活躍


出典:wikipedia.org

アハルテケの活躍は伝説の中だけではありません。スピードも持久力も優れたアハルテケはスポーツホースとしての活躍をしてきました。特に馬を正確かつ美しく運動させるかを競う馬場馬術「ドレッサージュ」、コース上の障害を馬に巧みに飛び越えさせて競う「障害飛越」、騎乗して長距離の走破タイムを競う「エンデュランス」といった競技に適しているとされています。

オリンピックでも活躍したアブセント

特にその中でも3度のオリンピックでスポーツホースとして活躍したアハルテケの牡馬がいます。名前をアブセントといい、1960年のローマオリンピックでは馬場馬術に勝利、1964年の東京オリンピックでは銅メダル、1968年のメキシコオリンピックの際には、金メダルを獲得しています。

日本にもいるアハルテケ


出典:wikipedia.org

世界で3500頭ほどしかいない希少なアハルテケですが、現在は日本でも育成されています。

アハルテケ長谷川牧場

2019年8月28日に青森県八戸市内でオープンしたアハルテケ長谷川牧場が、日本国内では唯一アハルテケを育成している牧場になります。現在、住所は公開されておらず、プログラム参加者に通知が来るという形がとられているようですので、美しいアハルテケをご覧になりたい方はぜひ連絡してみてください。

【アハルテケ長谷川牧場公式サイト】
http://akhalteke.jp/

日本国内での繁殖に成功

2019年5月には仔馬の出産にも成功しており、アハルテケ長谷川牧場には2019年9月現在、8頭のアハルテケがいます。今後も国内に美しいアハルテケが増えるかもしれないと思うと楽しみですね!

まとめ

世界で美しい馬、アハルテケは見た目だけでなく能力も秀でた素晴らしい馬です。現在は日本でも飼育されていますし、スポーツホースとして活躍しているそうなので、金属光沢のある毛が日光に照らされ輝いている姿を一度は見たいものです!!

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出典:wikipedia.org(Akhal-Teke) / wikipedia.org(アハルテケ)

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