鰻と梅干しの食べ合わせが悪い理由は?本当は良い組み合わせ?

2019.9.21


みなさんは「一緒に食べてはいけない」と言われる食べ物をいくつ知っていますか?

その中でも代表的なものと言えば、鰻と梅干しではないでしょうか。なぜ鰻と梅干の食べ合わせが悪いと言われているのですが、その理由はどういうものなのか気になりますよね。

ここではその理由を紹介するとともに、合わせて食べ合わせの悪い組み合わせもご紹介します。

鰻と梅干しを一緒に食べてはいけない?


鰻と梅干しを一緒に食べてはいけないと言われることが多いですが、そもそもなぜそう言われるようになったのでしょうか。

江戸時代には鰻と銀杏だった


もともとは江戸時代に「鰻と銀杏を一緒に食べてはならん」という俗説が流れたことから始まったと言われています。今では鰻と梅干しですが、昔は銀杏だったわけですね

明治以降に梅干しに?


それが明治時代に入る頃には「鰻と梅干しは食べ合わせが悪い」と言われるように噂が広まっていきました。これは単なる聞き間違いや覚え間違いなどが理由である可能性が高く、実際のところ噂の根本的な部分は不透明です。

元々の由来ははっきりしない


明治時代後期の書物「食物喰合心得」では下記のような記述があります。

【うなぎニ梅ぼしハはらいたむ】
【うなぎニ生梅ハ命にかかわる】

これらの基準から読み取ると、鰻と梅干を一緒に食べるとお腹を壊すと考えられ、さらには飛躍して命に係わるとまで言われるようになったのです。

本当は組み合わせ的にはバッチリ!


食べ合わせが悪いと言われる鰻と梅干しですが、実は食べ合わせがとても良いことを知っているでしょうか?

栄養学的にも医学的にも理想


実は鰻と梅干しは理にかなっている組み合わせであり、栄養学的にも医学的にも理想の組み合わせと言って良いです。

鰻には多くのビタミンB1が含まれているし、梅干しにもクエン酸が含まれています。これらは両方とも疲労回復効果が期待できると言われており、夏バテ防止や夏バテ予防にぴったりです。

また、どちらも胃の働きを改善してくれる効果があり、消化器系にも良い働きをしてくれると考えられています。

鰻と梅干が食べ合わせが悪いとされた原因


鰻と梅干しの食べ合わせが悪いと言われていた説にはいくつかあり、その説が絡み合ったことで適当な俗説が出回ったと考えられます。ここからは食べ合わせがあまり良くないと言われてきた理由についてご紹介します。

贅沢の戒め説


巷で頻繁に言われているのが贅沢戒め説です。日本人は古来から質素倹約を大切にし、贅沢をすることを悪としてきました。事実、鰻のような高価な食材も贅沢とされていました。

梅干しを食べると食欲増進効果によってついつい食べすぎてしまうことも多く、それが鰻となれば贅沢の過多。その贅沢を防ぐ意味でも「梅干しと鰻は一緒に食べるな」と言われた説があります。

ただ、食物喰合心得に記載があるように元来はお腹を壊すとされ、命に係わるという文言もあるように、こちらの説はあまり有力とは言えないかもしれません。

栄養消失懸念説


度々語られるの栄養消失懸念説です。梅干しは酸味が強くとてもさっぱりしていることから、当時では鰻の栄養が消えてしまうと解釈されてきました。当然、酸味で栄養が消え去るということはないので、この説も有力とは言えません。

食中毒説


多くの説の中でも有力とされているのが食中毒説です。当時の食材の保存状態を考えると、梅干しならまだしも鰻は食中毒が発生しやすかったと考えられます。

また、梅干しの酸味によって鰻が腐っていてもわからずに食べてしまうということからも、この説が広く出回るようになりました。鰻が腐ると酸味を放つのに、それがわからないのは致命的ですよね。

そのため、鰻が腐っているにも関わらず食べてしまってお腹を壊すだけではなく、当時では命にも係わるほど重症になってしまうことがあったという説が有力です。

銀杏と梅が似ていて間違えた説


その他ではもともと鰻と銀杏の食べ合わせが悪いと言われてきたのですが、どこかでそれが梅と間違われてしまったという説もあります。事実、銀杏と梅が似ていて区別できない人も当時はいたと考えられます。

他にも食べ合わせの悪いのも


実は食べ合わせというのはとても大切で、日本では古くから一緒に食べてはいけないとされている組み合わせもあります。

スイカと天ぷら


スイカと天ぷらは水分と油分を多く含むということもあり、当時は消化に悪いと考えられていました。確かにスイカと天ぷらを一緒に食べるというのは、あまり身体に良くなさそうです。

ただ、天ぷらを食べた後にスイカを食べれば糖分を吸収しやすくなり、血糖値の上昇を低下させる効果が期待できます。また、スイカには豊富な食物繊維が含まれているので、むしろ消化器系には良い効果をもたらしてくれる可能性もあります。

そばと茄子


そばや茄子は日本でも古くから食されてきた食べ物ですが、この2つは食べ合わせも悪いと言われています。

その理由としてはそばも茄子も身体を冷やしてしまうためなのだとか。ただ、そばとは言っても確かに冷たいものもあるのですが、温かいものもあるので一概には言えません。

タコとアワビ


タコとアワビは同じ海産物で、日本でも昔からよく食べられてきた海の幸です。しかし、この2つを一緒に食べると消化器系に異常をきたすと言われています。

確かに海産物はそれぞれ栄養も大きく違ってくるため、含まれている成分によっては体調不良となることもあるかもしれません。単純に当時ではタコもアワビも多くの食中毒を引き起こしているので、それも原因かもしれませんね。

まとめ


日本では先人たちが体験したことを期限として「食べ合わせが悪いものは避けよう」という考え方がありますが、間違って出回った説も多々あります。

食べ物の管理さえしっかりしていれば、実は逆に身体に良い組み合わせの食べ物も多いです。ただ、知らないうちにやってしまっている悪い食べ合わせもあるかもしれないので、くれぐれも注意してくださいね。

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