「シミュレーション」と「シュミレーション」ってどっちが正しいの?

2019.9.29


「シミュレーション」と「シュミレーション」、あなたはどちらで発音していますか?「シミュレーター」ならどうですか?「シュミレーター」の方が言いやすくありませんか?でもこれ、どっちが正解なんでしょう?気になる言葉の言い間違いについて調べてみました。



発音的に正しいのは「シミュレーション」



ライフプランシミュレーションや料金シミュレーションなど、日常でもよく目にする言葉、「シミュレーション」。英語をそのままカタカナ表記にして使っている言葉で、英語表記ではSimulationと書きます。

これを見るとシミュレーションというのが正しいのですが、実際に発音するとシュミレーションになってしまうという方も多いですよね。実際日本語では「シミュレーション」も「シュミレーション」もどちらでもOKということになっています。




シュミレーションという人が多いのはなぜ!?


日本人に「シミュ」の発音が難しい


自分で発音してみるとわかりやすいんですが、日本人には「シミュ」よりも「シュミ」のほうが言いやすいんですね。「趣味」というそのものズバリの言葉もあるように、日本人にとっては「シュミ」は馴染みのある発音です。

ところが「シミュ」というのは発音しにくいため、自然と「シュミレーション」と変換されてしまうらしいのです。なかにはシミレーションと言ったり、コミュニケーションをコミニケーションと言ったりする人もいますよね。

一概に間違いとも言えない


言葉というのは日常生活の中で、また時代背景によっても変化していくものです。言葉は暮らしの中で生きているものなので、正しい、正しくないというのも変わっていくのは当然といえるでしょう。

表記上の言葉として綴りが正しいのは「シミュレーション」。でも発音上は「シュミレーション」でも合っている。そんな解釈が成り立つようです。

音位転換で言葉が変わる


音位転換とは


このように語順に入れ違いが起きることを、音位転換と言うのだそうです。話し言葉の中でより発音しやすいように、話しやすいように、自然と音の並びが変わってしまうことで、日本語にはこんなふうに音位転換によって、元の発音から変わったまま定着した言葉もたくさんあるそうですよ。

シュミレーションも音位転換にあたる


「シミュ」が「趣味」のように馴染みのある語順にひっぱられてしまうパターンも音位転換にあたります。日本人にとってはやっぱり「シュミレーション」の方が発音しやすいということなのでしょう。同じような例では、フェミニズムをフェニミズムと発音してしまう、などもこの例に当てはまりますね。

音位転換の代表例


音位転換は思い込みや言い間違いから起きることですが、それがそのまま固定して本来とは違った読み方が正しい日本語となってしまうこともあります。

今はまだ間違いとされるもの


雰囲気


ふんいきが正しい読み方ですが、ふいんきと発音されることが多いのは、2番めの「ん」の音が小さくなって次の「い」の音が先にくるように聞こえるためです。全員、原因、店員などがぜいいん、げいいん、ていいんなどと間違えられるのも同じ理由からです。

舌鼓


舌鼓を打つ、という慣用句として使われる言葉ですが、日本の伝統的な打楽器である鼓(つづみ)が元になるのにも関わらず、したづつみと発音する方が多いのは、単に発音しづらいからか、鼓を包みと勘違いしているのかもしれませんね。

手持ち無沙汰


これも勘違いで「ぶさた」を「ぶたさ」と言う人が多いです。無沙汰は音信のないことで、普段からご無沙汰しております、という言葉を使っていれば、あまり間違えるはずもないように思えますが、楽しさ、静けさ、などと同じで「さ」を最後につけて名詞化する言葉と混同しているのでは?と考えられています。

今では正しい日本語になっている例


中には音位転換によって変化した読み方が、そのまま定着して正しい日本語として使われている例もあります。新しいは「あらたしい」、秋葉原は「あきばはら」、山茶花は「さんさか」というのが、元の正しい読み方だったんだそうですよ!

結局シュミレーションは間違い?


シュミレーションは英語としては間違いで、シミュレーションが正解です。でも日本社会の中に馴染んで普通に使われる言葉としては、シミュレーションでもシュミレーションでもどちらでも使えるということなので、日本語としてはどちらも正しいと言えます。そんなに細かくこだわらなくても大丈夫、というのが結論です。

まとめ


こうして少し掘り下げてみるだけで、日本語の不思議が見えてくるような気がします。日本語って懐が深くて面白いですね!あらためて日本語の魅力を感じて、もっともっと知りたくなりました。 

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