こたつはいつから出すか決まってる?実はこたつを出す「こたつ開き」という日がある!

2019.9.29


さむ~い冬は急いで家に帰って、温かいこたつの中でまったりするのが楽しみ!という方も多いのでは?

昔から日本人が大好きな暖房器具の一つがこたつ。家族みんなでこたつに入ってみかんを食べるというのは、家族団らんのを象徴する日本ならではの風景ですよね。

でもこたつっていつからあるものなんでしょう?こたつを出すのにいい日ってあるの?そんなこたつにまつわるトリビアをご紹介します。



亥の月亥の日はこたつ開きの日


立冬を迎えると暦の上では冬となり、寒さも本格化してきます。この頃になると暖房器具を出したり冬の準備を始めるという人も多いのではないでしょうか。ところで日本には古くから「こたつ開き」という行事があることを知っていますか?

昔から人々はこの「こたつ開き」の日にこたつを使い初めてきました。季節の行事を大切にして、今でもこの習わしを守っている人もいらっしゃいますね。

武家は一の亥庶民は二の亥


江戸時代、こたつ開きの日は亥の月亥の日とされていました。亥の月とは旧暦でいうと10月のことで、現在では11月がそれに当たります。最初の亥の月亥の日には武家が、続いて二番目の亥の日には庶民がこたつや暖房器具を出したと言われています。

現代では武家も庶民も関係ないですので、亥の月亥の日であれば最初の一の亥でも二番目の二の亥でもどちらでも構いません。

陰陽五行で亥は水


それではなぜ亥の月亥の日がこたつ開きの日となったのでしょうか。これには陰陽五行説が関わっています。陰陽五行説ではそれぞれの干支に「陰陽思想」と「五行思想」による分類が割り当てられています。陰陽思想は全てのものを”陰”と”陽”の2つに分類しますが、亥は陰に当たります。また五行思想では万物が「木」「火」「土」「金」「水」の5種類の元素からなると考えられ、亥は「水」に当たります。このことから、亥は火を制御し火事を防ぐと考えられていたんですね。

また亥は摩利支天(まりしてん)という陽炎(かげろう)を神格化した女神の使徒とされています。摩利支天は炎の前を進み障害になる災難や厄を除くと言われていることから、使徒である亥も火災を防ぐとされていたのでしょう。

現在はこたつには電気が一般的ですが、昔は火のついた炭を利用するのが一般的で、火事の原因になる事が多かった為縁起を担いだんですね。




2019年のこたつ開きは?


さてそれでは2019年の亥の月亥の日はいつになるか、というと・・・。

最初の亥の月亥の日は11月10日(日)で、次の亥の月亥の日は11月22日(金)です。今年はこのどちらかの日に暖房器具を出してはいかがでしょう。特に10日は日曜日なので、時間がとりやすいという人も多いかもしれませんね。

どちらも都合が悪いとか、寒くてそんなに待っていられないよ、という方は、10月5日(土)、10月17日(木)、10月29日(火)も亥の日にあたるので、これらの中から選んでみてもいいですね。

そもそもこたつの歴史は?


出来たのは室町時代


こたつの歴史を遡ってみると、最初にこたつが使われ始めたのは今から500年以上も前の室町時代だったそうです。その頃は炭に灰をかけて火力を落とした囲炉裏(いろり)の上に着物などをかぶせて、暖を取っていたそうです。

その後江戸時代になると、囲炉裏の上にやぐらを組んで布団をかけるやぐらこたつや、囲炉裏を深く掘って布団をかける腰掛けごたつが使われるようになり、さらに明治には囲炉裏を床より下げて堀り、やぐらを組んで布団をかける掘りごたつが出来ました。

現在私たちが使っているこたつの元祖は、戦後の1957年に東芝から発売された「電気やぐらごたつ」だったそうです。

漢字で書くと炬燵・火燵


こたつは漢字では「炬燵」や「火燵」と書きますが、これは禅僧が発案したものだと言われています。室町時代には「火闥」、江戸時代には「火燵」と書かれていたようです。

語源は「火榻子(くゎたふし)」という唐音で、こたつのやぐらの部分が牛車を降りる時に使う踏み台に似ていることから、この踏み台「しじ」に道具やモノにつけられる接尾語である「子」をつけて読んだもの、と言われているようです。とはいえこれは有力な説とされていますが、他にも諸説あるようで本当のところははっきりとわかっていません。

世界に羽ばたくこたつ


海外でもこたつが人気?


ところで日本人の私たちにとってはおなじみのコタツですが、海外の人たちにも少しずつ人気が広がっているようです。日本のコタツの素晴らしさを紹介するユーチューバーが増えていたり、日本から個人輸入でコタツを購入する人がいたりと、コタツの気持ちよさがは外国の方々にも伝わりつつあるんですね。

コタツの文化はアニメなどで知っていても、なぜ日本人がコタツが好きなのか、コタツの魅力や魔力を理解するのは外国の人には難しいようですが、実際に日本に来て一度でもコタツを体験すると、その心地よさにハマってしまうという現象が起きるようです。中にはコタツが好きになリすぎて、高額な変圧器と一緒に買って帰るという人もいるようですよ。

文化的に普及はなかなかしない


とはいえコタツが海外で普及するのは、なかなか難しいようです。というのも住環境や生活環境、暖房事情がその国によって全然違うので、日本の暮らしに根付いて使われ続けてきたコタツが、他の国でも利便性を発揮するとは限らないからですね。

そもそも床に座る文化がない欧米諸国では、コタツを置いてくつろぐイメージができませんし、オイルヒーターが設置されていたり、家の断熱がしっかりしているために部屋全体が温かい住宅事情では、コタツが出る幕がないということです。

雪国では当たり前!?こたつホース

出典:amazon.co.jp

こたつの電気代0円


ところで雪国の一部地域では、こたつホースなるものが使われているのをご存知でしょうか!?こたつホースというのは片方をストーブの温風の吹き出し口に、もう片方をこたつの中に入れて、ストーブの温風をこたつに送り込むホースです。

こうすることでこたつの電源を入れることなく中が適度に温まるので、なんとこたつにかかる電気量が0円になるというものです。これはすごいアイディアですね。

これはおすすめ!


雪国の人たちにはこれって全国区じゃないの!?と驚く声もあり、普通に一般家庭に普及しているようです。実家にあるよ~という方も多いみたいです。こたつの中も電気ヒーターで温めるよりも素早く、そしてより強く温かくなるようなので、寒い冬には欠かせない暖房器具の一つになっているのかもしれませんね。

まとめ


こたつにまつわるあれこれをご紹介しましたが、いかがでしたか?暖房器具を出すのにもふさわしい日があったなんて、ちょっと驚きですよね。

あらためてこたつのありがたさもわかったところで、こたつの出す日を決めてカレンダーに印をつけておいてはいかがでしょうか。

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
出典:amazon.co.jp

この記事を気に入ったらいいね!しよう
      
 
  • このエントリーをはてなブックマークに追加