笑っているの?人の笑い声に似た鳴き声を持つ「ワライカワセミ」

ワライカワセミは人間の笑い声に似た鳴き声をしていることから名付けられた鳥です。

その鳴き声は童謡で歌われるほど強烈に個性的です。特徴的な鳴き声をしていることもあって動物園で飼育もされているワライカワセミをご紹介します!

ワライカワセミ

ワライカワセミは体長が40-45cmほどある、カワセミの中では大型種の鳥です。

生息域

元々はオーストラリア大陸の北東部にあるヨーク岬半島から南オーストラリア州の南東部にあるアデレード付近にかけてに分布していました。現在では西オーストラリア州南西部や、タスマニア島、カンガルー島、更にはニュージーランドへも移入され野生化し生息域を広げています。

ユーカリ林や河畔林などの森林地帯に生息していることが多いですが、草原に生えている木の上や、現在では公園の木の上、さらには農場でも姿も目撃されています。

生態

日本でカワセミといったら細く長いくちばしと翡翠色の美しい毛が特徴ですが、ワライカワセミは違います。カワセミにしては太く短いくちばしですし、毛も羽根や尾が焦げ茶色で羽根には淡い水色の斑があり、頭部や腹は白とかなり落ち着いた色合いをしています。

ワライカワセミの食性

ワライカワセミはトカゲやヘビ、カエルにネズミ、昆虫類を捕食します。また、他の小鳥の巣を襲って捕食することもあるそうです。カワセミといえば水の中まで行って魚を捕食する印象があるかと思いますが、ワライカワセミがそのような捕食することは滅多にありません。

ワライカワセミの子育て

ワライカワセミの子育てにはご近所さんが手伝いをしてくれる、という特殊な生態が判明しています。通常の鳥は親鳥のみで子育てを行いますが、ワライカワセミは繁殖をしなかった若い個体、主に親鳥の兄弟が卵を温めたり、餌を与えたるといった手伝いをします。また、巣立ちをしたばかりの若鳥を天敵から守ることもあるそうです。

笑い声のようなワライカワセミの鳴き声

ワライカワセミの特徴的な鳴き声

ワライカワセミの鳴き声がどれだけ人の笑い声に似ているかがわかる動画を紹介します。

動画はこちら

見事に人の高笑いや大笑いしているような鳴き声ですよね!これは確かに「ワライ」と名前に付きますよね。

童謡にもなったワライカワセミの鳴き声

「わらいかわせみに話すなよ」は1962年12月から1963年01月にNHKのみんなのうたで流された歌です。

たぬきの子供はおなかにしもやけができたこと、キリンの長いのどにシップを貼っている事、ゾウが風邪予防として鼻に筒状のカバーをしている事、といった恥ずかしいのでバレたくない内緒にしておきたいことがワライカワセミの耳に入ると笑われるぞ、という内容の歌詞です。ワライカワセミに知られて笑われるには恥ずかしいシーンをうまく表現したかわいらしい童謡ですね!

鳴き声を聞きに動物園へ行こう

ワライカワセミは多くの動物園で飼育されています。その中でもアオバネワライカワセミという綺麗な羽根を持つワライカワセミが飼育されている動物園をご紹介します。

多摩動物公園(東京都)

金沢動物園(神奈川県)

この二つの動物園では青い翼が美しいアオバネワライカワセミに会えるようです。

まとめ

ケラケラケラという人の笑い声にしか聞こえない鳴き声をするワライカワセミは、一族総出で子育てを行う強いきずなで結ばれた鳥でした。

現在はオーストラリアの南部で多くその姿を見られるそうなので動物園で鳴き声を聞くだけでなく、野生化ではどのようにその鳴き声を響かせているのかも見てみたいものですね!

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出典:YouTube(ワライカワセミの鳴き声) / Twitter(@TamaZooPark)

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