高級魚「クエ」とはどんな魚?ハタとは違う魚なの?

クエは高級魚とされる魚です。
このクエ、スズキ目ハタ科に分類されるため、ハタと姿かたちがとても似ています。
しかし、違いによりいくつか見分けることができるポイントもあります。

そこでここでは、高級魚「クエ」とはどのような場所に生息しており、どんな特徴があるのか。
そもそも、なぜ高級魚とされるのかについて解説します。

高級魚の「クエ」

クエは高級魚の代表格とされます。
ここでは、まずクエの旬や高級魚とされる理由について解説します。

「クエ」の旬は冬・・・というわけではない?

クエの旬は冬とされることが多いのですが、実は季節による味の差はあまりないとされています。
むしろほぼ1年を通して漁獲されており、どの季節に食べても美味しい魚となっています。

ではなぜ冬が旬だといわれるのか。
これは鍋料理の具材として使われることが多いからなのだとか。
しかし、高級料亭などでは、産卵後に食欲旺盛になる「夏から秋にかけての方が美味しい」と評価しているところもあるそうですよ。

なお、鍋の需要が高まってくる時期ともなると、天然物ならキロ単価が数万円になることもあるそうな。

その多くは一般小売店には並ばず、高級料亭などに流通します。
ただ、近年は養殖が流通するようになったこともあり、以前よりかは様々な場所で見かけるようになっているそうです。

高級魚とされる理由

では、なぜクエが高級魚とされるのでしょうか?
そこには大きく2つの理由があります。

1つが漁獲量の少なさ。
もう1つが成長も遅さ。

この2つの理由によってクエは高級魚と認識されているのです。

実際、天然物のクエは漁獲量が非常に少なくなっています。
市場に出回ること自体がほとんどない幻の魚ともされてきました。
そのため、必然的に高級魚として認識されるようになったわけです。

また、他の魚に比べても成長の速度がかなり遅いのも特徴です。
クエは平均して1年で15cmほどしか成長しません。

一般的な大きさの60cmまで成長するのに5年ほどかかります。
そこから大型の70cmを超えるものとなると10年、100cmを超えるものは20年を要するとされています。

当然ながら市場に出回るようになるまで長い年月がかかることになります。
高級魚とされる理由としては十分ですよね。

クエは食材としても一級品

生長が遅く、漁獲量が少ないから、というだけではありません。
その他、単にとても美味しいからという理由で高級魚の一角を担っているという意見もあります。

クエは食材としても一級品です。
その味は、「クエを食ったら他の魚は食えん」といわれるほどです。

そんなクエは、冬の定番鍋料理だけではなく刺身などで食べても非常に美味しく、淡泊ながらも上品な脂がのっています。
非常に美味、という点からも高級魚として不動の地位を確立しているわけです。

「クエ」はどんな魚?

では、クエという魚自体はどのような生き物なのでしょうか?
ここでは、クエがどういう魚なのかをご紹介します!

「クエ」の生息域

クエは、東シナ海、南シナ海の沿岸域に分布しており、中国近辺の海に広く分布していることがわかっています。
日本の場合、西日本側の海を中心に生息しています。

なお、クエは水深約50m前後の岩礁帯や珊瑚礁帯を好むとされます。
実際、私たちが生きている姿を身近に見られる水族館では、その姿を、水槽の底でゆっくり体を休めているところが多くなっています。

「クエ」の大きさや姿

次にクエの体ですが、成魚となると体長約120cmで体重約50kgを超えることもある魚となっています。

体の色は淡い緑褐色であり、黒っぽい6本の横縞模様が特徴です。
頭部の横縞は口に向かって斜めに走っています。

「ハタ」との違い

ではクエが分類されている同じハタ科のハタとはどういう魚なのでしょうか?
ハタは成魚となると体長約180cm、体重約100kgを超えるという、その大きな体が特徴となっています。

また、クエとは違って体の色は薄い茶褐色をしています。
そんな体には暗い7本~8本の横縞模様が入っているのが特徴です。

老成魚にまでなると全身真っ黒になり、カンナギと呼ばれます。
このカンナギ、クエの大型個体に似ています。

しかし、尾びれの形や色はハタやカンナギは白く、体はクエの方が細長いという点で見分けることができます。

クエの名前

ここまでクエについて解説してきました。
では、どんな理由から「クエ」という名前になったのか、その由来についても解説します。

「クエ」という名前の由来

クエは漢字で「垢穢」と表記します。
「アカ(垢)でけがれる(穢れる)」とはあまり印象はよくない表記です。
これは、クエの体の表面が、垢がついて汚れているように見えることから来たんだとか。

クエの表記のひとつに「九絵」というのがあります。
これは、若魚の体にある不規則な模様から来たとされます。

この2つがクエという名前、そして表記の由来とされています。

地方によって呼び名の変わるクエ

ちなみにクエは地方によって呼び名が変わります。

例えば、関東を中心とする東日本ではモロコとも呼ばれています。
その他、関西や九州だとアラ、愛知だとマス、三重だとクエマスなどと呼ばれることがあります。
他にも、四国ではアオナという呼び名もあることから、地方による呼び方があることが分かります。

まとめ

クエは高級魚として古くから珍重されてきました。
なぜ高級魚なのかというと、漁獲量がそもそも少なく、それでいて成長が遅いためだとされています。

値段が高いだけでなく、とても美味しい魚でもあり、その味は「クエを食ったら他の魚は食えん」といわれるほどです。

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