マジで巨大!ヘラジカとかいう神がかった鹿が凄いんですけど!

みなさんはヘラジカという動物を知っているでしょうか。度々話題になることがあるため、知っている人も多いかもしれません。ただ、その神々しい姿は初めて見る人にとっては衝撃的です。

そこでここではヘラジカの生態や生息域はもちろん、神々しさについても紹介します。「ちょっと大きな鹿くらいでしょ?」と思っているそこのあなた……巨大ヘラジカを見れば腰を抜かしますよ!

世界最大の鹿「ヘラジカ」

ヘラジカは北極圏に近い大陸の北方で観測される世界最大の鹿です。体長は小型の個体で2mほどですが、大型の個体となると3mを超えるものもいます。さらに肩高は1m~2mを優に超え、体重も200kg~825kgのものまで観測されているくらいです。

記録によっては1,000kgを超える個体も発見されているなど、信憑性が低い情報があるものの非常に巨大な生物だということがわかります。事実、ベルクマンの法則によって北国であればあるほど大型の個体が発見されているのだとか。

生態

ヘラジカは主に単独で行動することが多く、夏には1匹で発見されることが多いです。しかし、冬は10頭ほどの群れを形成して行動していることも多いです。

何を食べているのかというと、主に草食ということもあって草木を食べて生活しています。木の葉や皮はもちろん、地面に落ちた木の実なども食べる他、水草などを主に主食としています。

夏は水場で見かけることも多く、冬には木々に隠れていることもあります。ただ、その巨体ゆえに捕食対象となってしまうことも。動き自体は俊敏ではないため、特に若年のヘラジカや高齢のヘラジカは狙われることが多いです。

生息域

ヘラジカは主に針葉樹林や針葉樹、落葉樹の混合樹林に生息しています。国で言えばアメリカやカナダなどの北米の他、ヨーロッパなどでも観測されます。背の高い木々が生い茂る森で生活することが多いですね。

ただ、人間の居住スペースに現れることもあり、道路を横断している光景や民家の前を堂々と歩く光景も見られます。古くから北極圏に近い地域で観測されており、北アメリカ大陸やユーラシア大陸など広範囲に生息しています。

極寒のツンドラ地帯でも生活できることもあり、その生息域はかなり広いですね。

「エルク」・「ムース」

ヘラジカという呼び名は日本名です。日本ではヘラジカは鹿の仲間として認めているため、このようにヘラジカと呼ばれることが多いです。数々の漫画やアニメや映画に登場する生き物のモデルになるなど、その神々しさで知られています。

しかし、諸外国では違う呼び名で呼ばれています。ヘラジカに関しては海外ではエルクやムースと呼ばれることが多く、地域によってその呼び名は違ってきます。

ヨーロッパではエルク

ヨーロッパではヘラジカのことをエルクと呼びます。エルクは現地では神にも近い存在として語られ、現地の人々にとっては神聖な生き物とされています。

ヘラジカの保護にも積極的で、近年は野生動物の保護活動が積極的に進められています。極寒の地でも耐えられるヘラジカは警戒心が強くてなかなか遭遇できないことから、現地でもより貴重な動物として扱われています。

アメリカではムース

アメリカではヘラジカのことをムースと呼びます。ちなみにメジャーリーグの野球チームであるシアトルマリナーズのマスコットキャラクターはマリナームースという名前となっており、文字通りヘラジカをイメージしたキャラクターとなっています。

伝説の人気旅番組「水曜どうでしょう」ではカヌーの企画でヘラジカの肉を食べるシーンがあります。そこでは大泉洋さんがムース汁と名付けて食べているシーンが放映されました。

天敵はクマ・トラ・オオカミ

ヘラジカにとって最大の天敵と言えばクマとトラ、そしてオオカミが挙げれられます。クズリにも捕食された記録が残るなど、世界最大の鹿でありながらそこは草食動物としての宿命を抱えていると言えます。

その他だとピューマなどにも襲われることがあり、成獣になっていない個体であれば案外簡単に捕食されてしまうことがあります。また、成獣になったとしても高齢の個体となれば捕食の対象となることも多いです。

成獣同士の戦いならヒグマにも勝つ!

ただ、ヘラジカもただ黙って食べられるわけではありません。成獣ともなると3mを超えることもあることから、ヒグマとも十分に戦えるほどの体格となります。事実、ヒグマなどにも勝てるほどの力があると言われています。

ヒグマの成獣とヘラジカの成獣が戦闘を行った際、ヒグマの方が負けて死んでしまうこともあるのだとか。一見すると草食動物で弱弱しいヘラジカですが、攻撃は非常に強力で強靭な足を使った攻撃を得意としています。その蹴りは当たり所が悪ければ骨が折れるだけではなく、内臓も破裂させる力があるのです。

また、角を使った突進攻撃を行う個体も存在します。天敵との戦いだけではなく、ヘラジカ同士の縄張り争いでも激しい戦闘を見ることができます。やる時はやるのがヘラジカなのです!

ヘラジカと車の事故が多い

ヘラジカは車との衝突事故が多いことでも知られています。臆病な性格なのですが、それでも人間の生活スペースに入ってきてしまうことがあります。結果、車に轢かれてしまうという報告も少なくありません。

大型の為深刻な人身事故に

ヘラジカとの衝突はヘラジカの命を奪うことにもなるかもしれませんが、その多くは人間の被害の方が大きいです。体格が非常に巨大なため、車で衝突したとしても逆に人間の方が大破してしまうことがほとんどです。

足が細いので、足が折れてしまった場合は車の方に倒れ込んでくることもあります。当然、体重が数百キロにも及ぶヘラジカが倒れてくれば……想像を絶しますよね。事実、エアバッグなども効果があまり期待できません。

車のヘラジカテストがある

自動車の安全を考慮し、近年はスカンジナビアやドイツなどでヘラジカと衝突した時のテストを行っています。通称ヘラジカテストでは、開発段階からヘラジカと衝突した時の状況を考慮して安全性を高めています。

とにかく姿が神々しい!

ヘラジカはとにかくその神々しい姿が特徴です。ここからは画像をいくつかご紹介するので、ぜひそのヘラジカの姿にひれ伏してください。

この堂々たる風格。森に命を吹き込むような優しさと猛々しい強さを誇る姿を見ていると、自然とこちらまで吸い込まれてしまいそうになるほど!

ヘラジカの神々しさは言葉にできません。夜の森にひっそりと佇む姿を見れば、人生観が変わってしまうかも。北極圏の近くで観測できるので、奇跡が重なればオーロラを眺めるヘラジカを見ることができるかもしれませんね。

日本ではヘラジカを見ることが出来ない

生息域によって、かつては日本の地域帯でもヘラジカが観測されたことがありますが、日本は島国ということもあってヘラジカを見ることはできません。そのため、生でヘラジカを見たいということなら、カナダやアメリカの他、ヨーロッパなどの野生動物ウォッチングツアーに参加してみるのもありです。

まとめ

世界には驚くような巨大生物がいるのですが、ヘラジカはジブリ映画「もののけ姫」に登場するシシガミ様のモデルになったとも言われています。その美しさは言葉にできないほどなので、ぜひぜひ海外旅行などで生で見てみることをおすすめします。

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