![みんな知ってた?「ウィルキンソン」は外国のブランドだと思ってたけど・・実は日本生まれだった](https://fundo.jp/wp-content/uploads/2019/10/drink_750.jpg)
炭酸水でお馴染みのウィルキンソン。現在、炭酸水市場では約5割のシェアを持つほど人気がある商品です。
ネーミングやパッケージを見ると外国ブランドのように見えますが、実は日本で生まれて生産販売されているんですよ。
「ウィルキンソン タンサン」が初めて売り出されたのは1890年(明治23年)、手がけたのは英国人のジョン・クリフォード・ウィルキンソン氏でした。
なぜ英国人が日本で炭酸水を売り出し、ここまで発展していったのでしょう?
目次
ウィルキンソンの歴史
出典:YouTube
ウィルキンソンの歴史を探ると、1889年(明治22年)まで遡ります。神戸の外国人居留地(外国人の居住および営業を許可した一定地域のこと。1858-1900年)の商社に雇われ、日本に定住していたジョン・クリフォード・ウィルキンソン氏は、兵庫県有馬郡塩瀬村生瀬(現在の兵庫県西宮市塩瀬町生瀬)で、狩猟中に天然の炭酸鉱泉を発見しました。分析した結果、医療用・食卓用として良質なことが判明し、翌年(1890年)、現在の宝塚市に工場を設けて瓶詰め生産を行い販売開始したのです。
当時の日本政府は、海外からの来賓客をもてなすテーブルウォーターを探し求めており、条件に適った炭酸水の誕生は瞬く間に脚光を浴び、その名を広めていくのでした。
当初は仁王印ウォーターとして発売
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当初は、胃腸を仁王のごとく強くするという思いを込めて「仁王印ウォーター」として発売されました。ラベルには、邪悪なものを寄せ付けないといわれる金剛力士像。当時の時代背景は感染症コレラが大流行していたため、病気をはねのける願いが込められていたのでしょうか?
ソーダではなくタンサンを定着させる
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このような発泡性の水は「ソーダ」と呼ばれるのが一般的でしたが、ウィルキンソン氏が商品名として使用した「タンサン」が世間に周知され、今でも「炭酸」として定着しています。
アサヒ飲料株式会社がウィルキンソン製品を生産販売
現在はアサヒ飲料株式会社がウィルキンソン製品の商標権を取得し、炭酸水と炭酸飲料はアサヒ飲料、低アルコール飲料はアサヒビールから製造販売され、海外への輸出も拡大されています。
ペットボトル販売開始でさらに求めやすく
出典:YouTube
1901年 日本で初めて瓶の王冠を使用、1979年 東京サミットのテーブルウォーターとして使用されるなど、常に時代の先端を走り続けるウィルキンソン。2011年よりペットボトル販売されるようになったことで、爆発的に売り上げを伸ばしています。
近年、日本では炭酸水がもたらす美容と健康への効果が見直され、炭酸水ブームが巻き起こりました。これを機に、かつてはお酒やジュースで割るのが一般的な炭酸水の飲み方でしたが、割らずに直接飲むスタイルが確立されたのです。
ウィルキンソンタンサンがペットボトル販売されるようになったのも、この炭酸水ブームに先駆けて誰もが求めやすく飲みやすい形にするためだったといえるでしょう。
時代をつくり続けるウィルキンソン
出典:Facebook
常に先進的でグローバルな視点を持つウィルキンソン。ウィルキンソンを追えば時代が分かる、そんなブランドであるといっても過言ではありません。今後のウィルキンソンからも目が離せませんね!
動画はこちら
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出典:YouTube(ウィルキンソン 「歴史」) / Facebook(@wilkinson.japan)