はっ!?カタツムリの歯の数が2万本ってほんと?

みなさんはカタツムリに歯があることを知っているでしょうか。口なら見たことがあるという人も多いと思いますが、実はあの口の中には無数の歯が広がっているのです!

その数を知ればびっくり仰天してしまう人もいるかもしれません。ここでは、そんなカタツムリの歯の秘密について迫りたいと思います!

カタツムリ

カタツムリとはそもそもどういう生態なのか。これについてはあまり知らない人の方が多いと思います。そもそもカタツムリをまじまじと見る時間は、現代人にはありません!(笑)

カタツムリは日本全国で見られる一般的な生き物の一種で、主に雨の日や霧の日を好み、湿気のある低山や平地や森林などに棲息していると言われています。

体格はそこまで大きくなく、大きさを見ても5mm~30mmの個体が平均と言われるほど小さな生き物です。もちろん、海外には巨大カタツムリなんてのもいますが、日本ではそれは例外ですね。

色は茶色と言われることが多いが、褐色に近い個体が多いです。ただ、これも育ってきた環境によって色が変わってくるため、一概には言えないのが特徴となっています。

目や角と言われる突起した部分は、実は目でも角でもなく触覚と言われる器官で、大触覚と小触覚に分けられています。これらの触覚で光や味や匂いを感じることができるという優れもの。とても奇妙な生き物、それがカタツムリなのです。

実は貝の仲間?

古くは蝸牛という呼ばれ方をしていたものの、一般的にはカタツムリと呼び、愛称ではでんでん虫と呼ばれることもあります。そんなカタツムリは、地域によって認識が違うことも多いです。

学名ではマイマイと呼ばれることも多く、実は貝の仲間と言われています。確かに言われてみると強固な殻を持っており、貝に近い形をしていますよね。

ただ、注意しておきたいのはナメクジなども同様に仲間ということです。つまりは貝を背負っていなくても貝の仲間なので、そこはちょっとわかりづらいですね!

歯は約2万本!

カタツムリには歯があるのですが、これに関しては知らないという人が多いと思います。実際に歯で何かを食べている姿などは、ほとんど想像できないのではないでしょうか?

カタツムリの歯は歯舌

カタツムリが持つ歯は一般的な人間の歯とは異なり、歯舌と呼ばれる歯となっています。文字通り舌のような器官に歯が連なっており、それが歯としての機能を発揮しているわけです。

その数はなんと1万本~2万本以上と言われており、無数の小さな歯が常に連なっている状態となっています。一列ごとに約80本の歯が並んでおり、それが何百列もあるため、個体によっては2万本近くあるわけです。

想像するとちょっと気持ち悪いですが、人間の目でそれらの歯を見る機会はほとんどありません。

何度も生え変わる

カタツムリの歯はやすり状になっており、食事ごとに削れてしまうのが特徴となっています。それにも関わらず硬いものまで食べてしまうので、定期的に歯がボロボロになってしまうのです。

でも、何度も生え変わるので大丈夫。カタツムリの歯は崩壊と再生を繰り返し、何度も何度も生えてきます。人間もそれくらい歯が生え変わってくれたら良いんですけどね!笑

歯舌でコンクリートも削り取る

よくカタツムリがコンクリートにくっついているのを見かけることはありませんか?

やすりのような歯舌

カタツムリはやすりのような歯舌を持っていて、普段は植物の葉ばかり食べていると思われていますが、実は野菜や果物くらいは余裕で食べられるほど強靭です。

硬い食べ物でもバリバリ食べてしまうので、ある意味では人間よりも歯が丈夫だと言って良いかもしれませんね。

ブロック塀のカタツムリは食事中

ブロック塀などで見かけるカタツムリは、実はコンクリートを食べていることが多いです。炭酸カルシウムで構成されている殻に栄養を与えるべく、カルシウムを求めてコンクリートにくっついている姿が見られることもありますね。

コンクリートでも削って食べてしまうほど強靭な歯を持っていることを考えると、そのすごさは言葉ではなかなか表現できません。

雨の日や霧の日はコンクリートから炭酸カルシウムが染み出てくることもあるため、食べるというよりは吸っていたり舐めていたりする個体もいると言われています。

歯舌はタニシも持ってる

似たような生き物としてタニシがいますが、実はタニシも歯舌を持っている生き物として知られています。

近縁の貝類にもある

タニシの歯もカタツムリと同様の歯舌となっていて、1個の中歯と1対の側歯と2対の縁歯が横一列に並んでいるのが特徴です。歯の並びに若干の個体差はあれど、ある程度は似たようなもの。

タニシは水槽で見ると苔を食べる姿が見られるので、その食事シーンを見てみたいということなら、ぜひとも水槽で飼ってみてはいかがでしょうか。

まとめ

カタツムリには歯がないと思っている人もいますが、むしろ人間よりも立派な歯を持っていることで知られています。それもかなり強靭で、コンクリートまで食べられてしまうほど。

雨の日や霧の日は外出が億劫になりますが、カタツムリを求めて出かけてみるのもありかもしれませんね。

この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事