「云々」はどんな意味で使う言葉?『うんぬんかんぬん』はドラマとかでは聞くけど・・

2019.10.27


「云々」は、安倍首相が「でんでん」と言い間違えたことでも話題になった言葉です。

実際に使うことも少ない言葉ですし学校で習うような言葉でもありませんが、なぜか目にし耳にする言葉なので知ってはいます。でもどんな意味なのか、正直あまりよくわかっていなかったりしませんか。

今回はそんな「云々」の意味や語源について解説します!



「云々」という言葉


「云々」の意味


云々には主に4つの意味があります。

① 引用文や語句のあとをぼかしたり省略するときに用いる語。 
② あれこれ議論したり批評したりすること。 
③ 詳細をぼかしたり,伏せたりするときに用いる語。 
④ (「…と云々」の形で)上に述べたことが引用や伝聞であることを示す。

出典:weblio.jp

①は言葉の意味ではなく、正確には用いられるシチュエーションになります。相手が内容をわかっている前提で以下略、の意味で”云々”と使われます。

②「云」一文字では「言う」の意味です。それが重なる”云々”には議論することやとやかく言うという意味があります。

③は①に似ていますが、①があくまでも省略の言葉なのに対し、③は詳細に関してはぐらかす際に用いられます。

④の状況では、話の最後に「云々」と付けることで、ここまでの話は引用ないしは伝聞であり、自分の意見ではないということを伝えるために使われます。

省略やはぐらかし、伝聞もしくは引用であることを伝えることから議論することまで、「云々」ひとつで幅広い意味を持っています。

「云々」の読みが「うんうん」ではなく「うんぬん」の理由


「云」の読みは訓読みの『いう』もしくは、音読みで『うん』です。「でん」では決してありません。

音読みを重ねるなら「云々」の読みは「うんうん」となると思ってしまいますが、日本語では連声(れんじょう)という発音法則があるため「うんぬん」と読みます。

連声とは、漢字2文字で構成された言葉の最初の漢字が「m・n・t」の音で終わり、2字目が「母音・ヤ行・ワ行」で始まる場合その2字目に「m・n・t」の音が重なり「マ行・ナ行・タ行」になるというものです。

例としては、反応は「han-ou(はんおう)」ではなく「han-nou(はんのう)」に、観音が「kan-on(かんおん)」ではなく「kan-non(かんのん)」になります。このように「n+母音」はわかりやすいですが、「m・t」の場合は連声が平安時代から鎌倉時代の発音ルールに則っているため現在ではわかりにくくなっています。

「m」の場合では陰陽は現在では「on-myou」と読みますが、当時は原型を「om-yau(おむやう)」、実際の発音を「om-myau(おむみゃう)」となっていたそうです。

「t」の例では、現在は漢字が変わってしまっていますが、「屈惑」があります。現在は「屈託」という漢字が当てられていますが、屈惑は「kut-waku(くつわく)」が連声で「kut-taku(くつたく)」と発音されていたものです。その後「惑」が文字の発音から「託」に変化した音だけでなく漢字まで変化してしまったイレギュラーな言葉になります。

したがって「云々」は、「un-un(うんうん)」という元の発音から連声のルールにより「un-nun(うんぬん)」になります。

「云」の語源


「云」は象形文字です。一般的に象形文字と言うと、山脈の形から描かれた姿が原型となった「山」や縦に描かれた姿が原型となっている「魚」を想像されると思います。

「云」は湯気や雲がたちのぼる姿を描のが原型となっています。そのためはじまりは象形文字となります。この雲が空にたちのぼる様子と、人が口から発すると物事が行く姿が似ていることから「雲」の意味から「言う」の意味に転じました。

ちなみに、現在雲を表しているこの「雲」という漢字は「云」のあとに”雨”と”云”が合わさってできた漢字になります。




云々を用いた言葉とその意味


云々かんぬん


云々かんぬん、は”云々”を強調する表現です。「かんぬん」自体には意味はなく、「云々」に似た音を並べて存在を強調するために使われています。多くの辞書には記載されておらず俗語と考えられています。

云々じゃない


「云々の話じゃない」という風にも用いられます。レストランで「味云々の話じゃない」といった場合は、そのお店が美味しいか美味しくないかは問題ではなく、その他に問題がある。というのが言葉の裏に隠されています。なにかが問題にならないくらいの本当の問題がどこかにある、という意味で使われています。

まとめ


もし読み方を忘れそうになったら”云”は「雲」の原型なので「うん」という読み方だなと思いでしてください。人偏のついた「伝」ではなく、雲のように発言が立ち上り現実が変わる「うん」です。

云々はなんとなく使われていましたが、4つの用法で使い分けのされていた言葉でした。確かにそれ以上いう必要ないからと省略された形で使われていたり、言いにくいことなので有耶無耶にする表現として云々と書かれている小説も読んだことがあるような…気がします。

筆者的には一番馴染みがあるのは「云々じゃない」という他に問題がある!という際に用いる”云々”でしたが、みなさんはどの「云々」の用法が一番馴染み深いでしょうか?

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出典:weblio.jp

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