鍋や焼き魚の薬味に使われる「カボス」と「スダチ」の違いと見分け方は?

2019.10.31


鍋や焼き魚の薬味として使われる「カボス」と「スダチ」。

共に青い皮をした柑橘類なのでどちらが「カボス」か「スダチ」なのかがわかりにくい果実ですよね。そしてそもそも両者に違いがあるのかどうかも不明という人も多いと思います。

今回は、使用法も見た目も非常に似た果実「カボス」と「スダチ」の違いについてご紹介します。



「カボス」と「スダチ」はここが違う

「大きさ」が違う

カボス


カボスの果実の重さは100~150gほどあります。そのサイズはテニスボールほどになります。

スダチ


スダチの重量は30~50gほどです。ゴルフボールほどのサイズです。

「酸味」が違う

カボス


カボスは酸味が低く、甘味が高いのが特徴です。

スダチ


スダチは酸味が高いのが特徴で、柑橘類の中ではレモンやゆずと同等もしくはそれ以上に酸味の数値が高いです。

「特産地」が違う

カボス


カボスの生産の97%が大分県です。現在では枯れてしまいましたが、県東部にある臼杵市(うすきし)には樹齢300年以上といわれるカボスの元祖木があったことが確認されています。そのことからカボスの発祥は大分県と考えられています。大分県内では臼杵市・竹田市・豊後大野市(ぶんごおおのし)の順で生産が盛んです。

スダチ


スダチはその生産の98%を徳島県が占めています。県花にスダチの花が指定されるほどに徳島ではスダチの栽培が盛んです。特に神山町・佐那河内村(さなごうちそん)・阿南市で生産されています。

これが一緒だから紛らわしい!「旬は同じ」


カボスもスダチも5~6月にかけて白い花を咲かせ、8月~10月に旬を迎えます。ハウス栽培が行われているため通年で楽しむことができますが、9月が「カボス」と「スダチ」も露地栽培のものは出荷のピークを迎えます。

露地栽培と同時期の8月~10月に旬を迎える「サンマ」に果実を絞ってかけて堪能するのを楽しみにされてる方も多いのではないでしょうか。

「カボス」と「スダチ」の違いまとめ

カボス


・果実が大きくサイズはテニスボールほど
・大分県の特産品
・酸味は控えめで甘味が高い

スダチ


・果実は小さくサイズがゴルフボールほど
・徳島県の特産品
・酸味が強い




「カボス」と「スダチ」の名前の由来

カボスの名前の由来


カボスの名前の由来は実ははっきりしていません。ダイダイの古名「カブス」と混合されて発音がなまったものと言われたりしていますが、ダイダイは文字通り橙色、オレンジ色の全く違う品種になります。

他にも『皮をいぶしたもので、蚊取り線香のような使い方をしていた』ことからカブスとなったと言われていますが、これもまたダイダイのことになります。

文献でその名前が出てくるのは昭和の中期のことで、かつては樹齢300年以上の元祖木も確認されていたカボスがどのような経緯でその名前になったか、かつてなんと呼ばれていたかも現在は不明です。

スダチの名前の由来


スダチの名前はかつて食酢として用いられていたことに因み、柑橘類の名前の一つ「橘(たちばな)」と結び付き「酢の橘」となり、更に「酢橘(すたちばな)」と名付けられました。現在のスダチはこの酢橘を略して呼ばれるようになった名前です。

まとめ


カボスはスダチの2倍から3倍の重量がある柑橘類です。両方とも青々した果実ですが、大きくてテニスポールと同じくらいある方がカボスと知っていれば見分けも簡単ですね。

2つともサンマなどの焼き魚や鍋の薬味の他に、天ぷらや刺し身にかける塩代わりとしても使われます。素材の味を味わうには酸味がまろやかなカボス、スッキリ食べたいなら酸味の強いスダチとその時の気分に合わせて使い分けることで、いつもの料理もこれまでと違う味わいになるかもしれません。

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