かつて地球上には「ギガントピテクスト」いう巨大な霊長類が存在していたことをご存知でしょうか。
約30万年前に絶滅したとされるギガントピテクスは、史上最大の霊長類と言われ、その生態には大きな魅力が詰まっています。今回はそんなギガントピテクスの生態や絶滅理由などを紐解いていきましょう。
目次
最大の霊長類ギガントピテクス
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ギガントピテクスは今からやく100万年〜30万年前に生息していた巨大な類人猿です。中国やインドにあたる地域に生息していたとされ、顎と歯の部位の化石が発見されています。頬の化石は我々人間の2倍以上の大きさがあり、奥歯も2.5cm四方の巨大なものでした。このことから身長はゆうに3mを超えていたと考えられています。
身長が大きいということは体重もまた重いということで、近縁種との化石の比較により推定された体重は300kg〜500kg、最大で550kgまで成長したのではないかと言われています。
名前の由来は?
ギガントピテクスは巨大な類人猿だったことから、「巨大な猿」という意味で名付けられました。ちなみに中国では「巨猿」と呼ばれています。なんだかドラゴンボールに出てくる「大猿」を思い出してしまいますね。
大きすぎて絶滅か?
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ギガントピテクスの絶滅理由は正確にはわかっていませんが、巨大化してしまったが故に、気候や環境の変化に対応できなかったからだと言われています。
ギガントピテクスは中国南部にある熱帯雨林に生息していましたが、今からおよそ10万年前、更新世の後期には多くの森林が草原に変化していき、ギガントピテクスにとって食糧不足の状態になったようです。あれだけの巨体ですから、食べる量もとてつもなかったでしょうからね。
パンダが原因という説も
動物園の人気者であるジャイアントパンダですが、その誕生はギガントピテクスが生きた時代と重なります。ジャイアントパンダの主食はご存知の通り竹ですが、ギガントピテクスも竹を食料としていたようです。ということでそんな餌となる竹が大量に消費されてしまい、食糧不足に追い討ちをかけたという説もあるようです。
ギガントピテクスは人の祖先?
ギガントピテクスは霊長類ということで、かつては人の祖先なのでは?と思われたこともあったようですが、現在では人類とは違った系統の動物とされています。
ヒト亜科に属するオランウータンよりもヒト属よりなのですが、ゴリラほどは近くないということで、オランウータン以上ゴリラ未満といったところでしょうか。
ギガントピテクスは強い?
ゴリラは体重が180kgを超える巨体で、握力は500kgに達すると言われています。ギガントピテクスはそのゴリラの3倍の体重を持ち、体調も3m超えということで、単純に考えて筋力はゴリラを優に超え、肉体的にかなり強い動物であったと推測されます。
しかし生態はオラウータンに近く、性格は優しく大人しかったようです。襲われることがあればもちろん反撃したはずです。大きさからしてかなりの攻撃力があったと思われます。ということで霊長類最強であったことは間違い無いのではないでしょうか。
UMAとギガントピテクスの関連
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イエティやビッグフットはギガントピテクスの生き残りなのではないかという説もあります。確かに大きさや類人猿のような姿の目撃情報からそんな説も肯けますが、現在ではギガントピテクスが地球上に生き残っている確率はほぼないと言われています。
イエティやビッグフットのものだとされていた体毛がDNA判定で熊のものだという結果も出ていますし、ギガントピテクスのような巨大な生き物が存在していれば、必ず死体や化石が見つかるでしょう。ということでUMAとギガントピテクスを関連づけるのは難しそうですね。
まとめ
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いかがでしたか?史上最大の霊長類ギガントピテクスについて説明してまいりました。
まだまだ研究が進んでおらず、未知の部分もたくさんありますが、30万年前に確かに地球上に存在していたギガントピテクス。その謎に満ちた生態に太古の昔のロマンを感じずにはいられません。
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出典:YouTube(What If The Gigantopithecus Didn't Go Extinct?)