【それホント?】すばる望遠鏡があるハワイの山「マウナ・ケア」が、実は世界一高い山?

世界一高い山といえば海抜8,848mを誇るエベレストが多くの人の頭によぎると思います。
しかし、視点を変えた標高の算出方法ではエベレストよりも高いと言われる山があります。

それがハワイ島にある巨大火山「マウナ・ケア」です。
エベレストではなく「マウナ・ケア」がなぜ世界一高い山となるのか、そして「マウナ・ケア」がどのような山なのかを見ていきましょう。

マウナ・ケア

 

マウナ・ケアはハワイ島を構成する5つの火山のうちの1つで、島の北部にそびえる山です。

マウナ・ケアの標高

ハワイ島の中で最も高いマウナ・ケアは、標高が4205mあります。
この高さはハワイ島だけでなく、ハワイ諸島で最高峰でもあります。

マウナ・ケアが世界一高い山?

標高4,205mは確かに世界的にも屈指の高山です。
しかし標高が最も高いエベレストは8,848mとマウナ・ケアの倍も高さがあります。

それにも関わらずなぜマウナ・ケアが世界一高い山となるのでしょうか。
それは山の高さを図る地点の違いです。

エベレストの8,848mという高さは海抜0mからの標高です。
しかし、元々海底火山が隆起し現在のように地表に姿をあらわしたマウナ・ケアの場合、山の裾野が太平洋沖にまで広がっていることから山のはじまりは太平洋の海底であるとも考えることができます。
この考えに沿ってマウナ・ケアの高さを算出すると、なんと10,203mにもなります。
エベレストよりも1,200m近く高い山となりますので、マウナ・ケアが世界一高い山となります。

しかし、海底から数えると10,000mを超えるマウナ・ケアは、桁外れの巨大な山であるがゆえに、自身の体積で支えているはずの海底を押しつぶしています。
そのためマウナ・ケアの海底からの高さは、年々低くなっているそうでう。

聖地マウナ・ケア

 

神が住まう地とされるマウナ・ケア

マウナ・ケアは雪の女神「ポリアフ」が住まう地として信仰されています。
ハワイといえば常夏のイメージが強いですが、標高が4,205mを誇るマウナ・ケアは万年雪もありますし、冬ともなれば山頂が雪で覆われます。

古くからマウナ・ケアでは雪が降っていたとされています。
なぜなら、マウナ・ケアという名前は現地の言葉で「白い山」を意味し、冬に雪に覆われた姿から名付けられたものだからです。

雪の女神「ポリアフ」

このマウナ・ケアの女神「ポリアフ」は、ハワイでも特に有名な火山の女神「ペレ」と対立する存在です。

ペレが嫉妬深く、怒り狂いやすい性格とされているのに対し、ポリアフは人間に対して非常に友好的で、人間と一緒にソリで楽しむこともあったとされます。
また、ペレも非常に美しい女神とされていますが、ポリアフそしてその姉妹神たちの美しさは別格の美しさといわれています。

一般的に雪の神というと冷たい、残酷な性格とされる神々が多いですが、ハワイの雪の女神ポリアフにはそのような面はなく、非常に親しみやすい存在のようです。

聖地は科学技術の最先端の地でもある

 

ポリアフが住まう神聖な土地のマウナ・ケアですが、現在では科学の最先端をいく土地でもあります。
実はマウナ・ケアは天体観測に非常に優れた土地としての側面もあり、世界の名だたる観測所が多く存在します。

日本では国立天文台ハワイ観測所の「すばる望遠鏡」が特に知られています。

現在ではマウナ・ケアに13もの天体観測所がありますが、更に増やして宇宙の謎を追求しようとする計画もあります。
しかし、精緻であるマウナ・ケアのこれ以上の開発を望まない、増設反対を訴える現地の先住民グループも存在します。

まとめ

古くから神々の住まう地として信仰されていたマウナ・ケアは、海底にある山の始まりから高さを算出すると10,203mというエベレストよりも高い山でした。
地表に出ている箇所でも標高4,205mという富士山以上の高さがあるにも関わらず、海中にも6,000mという地表分以上の姿を隠しているということにもなります。

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