「鵜の目鷹の目」とはどんな意味?その成り立ちや類義語は?

見落とさないように注意する事を「鵜の目鷹の目」と言います。
この言葉に出てくる「鵜」も「鷹」も鳥のことです。
なぜこの2つの鳥の目なのか、それにはある共通点があるからのようです。

そこでここでは、「鵜の目鷹の目」という言葉について見ていきましょう。

「鵜の目鷹の目」とは

 

まずは「鵜の目鷹の目」の意味について見ていきましょう。

「鵜の目鷹の目」の意味

「鵜の目鷹の目」とは、熱心に物を探す様子や見落としが無いように注視している様子を意味します。
それらの状況における鋭い目つきに対して用いられることもあります。

ネガティブな用い方もされる

「鵜の目鷹の目」は、好奇心からじっと見つめる様子だけではなく、ネガティブな意味合いで使用されることがあります。

たとえば、相手の欠点や仕事の穴など粗探しと表現できるような行動に対して「鵜の目鷹の目」と表現されることがあります。

「鵜の目鷹の目」の由来

 

では「鵜の目鷹の目」はどのようにして生まれたのかを見ていきましょう。

鵜や鷹が獲物を探す様子から

鵜も鷹も狩りをするのが得意な鳥です。
その能力の高さから、日本では古くから鵜を用いた漁の「鵜飼」がありますし、鷹を飼いならしておこなう「鷹狩り」が行われてきました。

そんな鵜や鷹が獲物を探す際にする鋭い目つきから「鵜の目鷹の目」という言葉が生まれたとされます。

「鵜の目鷹の目」の類義語

 

最後に「鵜の目鷹の目」の類義語についても見ておきましょう。
類義語としては、「血眼になる」「目くじらを立てる」「重箱の隅をつつく」などがあげられます。

血眼になる

「血眼になる」とは、目を血走らせている様子です。
怒りで冷静さを失いながら物事を行うことに対しても用いられますが、他のことを忘れるほど一つのことに熱中する様子という意味でも用いられます。
この意味で、他のことはさておいてなにかを探し求めることを「血眼になって探す」と表現することがあります。

目くじらを立てる

「目くじらを立てる」とは人の粗探しをすることです。
他人の欠点を探し出し、わずかなことでもとがめたてたり非難する様子に対して用いられます。

重箱の隅をつつく

「重箱の隅をつつく」とは、取るに足らない部分に注目して難癖をつけることです。
誰も気にしないようなところまでチェックして責めることに対して使用します。

まとめ

「鵜の目鷹の目」は、ポジティブな意味なら夢中になって物事を探す様子、ネガティブな表現なら粗探しする様子に対して用いられます。
その際の目つきに対して使用されることもあります。

これは、狩りが得意で古くから日本では狩猟などのパートナーとされてきた鵜や鷹の獲物を狙う目つきから来ています。

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