懐石料理と会席料理の違いは何?同じ「かいせき」でも全然違う!

2019.11.16


みなさんは懐石料理と会席料理の違いを知っているでしょうか。なんとなく日本人としては知っているつもりでも、実はその違いを聞かれてはっきりと答えられる人は少ないです。

そこで、ここでは懐石料理と会席料理の意味の他、その由来などについても紹介します。ぜひ、日本食が注目されている今だからこそ、知っておきましょう!



懐石料理とは?


懐石料理とはそもそもどういう料理なのでしょうか。ここではまずその特徴について紹介します。

一汁三菜が基本


懐石料理は和食のマナーを重んじる一汁三菜が基本となります。主な特徴はご飯と汁が食事の最初に提供されるところにあり、これが懐石料理の主な特徴となっています。

また、以下のような和食の作法を重んじることでも知られているので、そちらも確認しておきましょう。

「旬の素材を使うこと」
「食材の持ち味を活かすこと」
「心でおもてなしをすること」

以上の三大原則を守っているのが懐石料理です。近年はその形もより自由に変化してきたのですが、それでも日本食や和食と呼ばれるものの多くは、これらの気持ちを大切にしています。

千利休との関係


実は懐石料理は茶道から生まれた料理であり、茶道で主役となるお茶を楽しむために提供される食事のことを意味します。これは千利休が関係しており、あくまでもお茶がメインとなるので量は少なめなのが特徴です。

懐石は現代のカイロ?


また、禅宗の修行の際には寒さを防ぐために温石を懐に入れていたのですが、その石を意味するところから懐石という言葉が使われているとも言われています。

空腹を紛らわせるという意味もあったのだとか!懐に石を入れたところでお腹がいっぱいになるということはないですが、当時はそういう使い方もしていたということです。




会席料理とは?


会席料理についてもあまり知らない人は多いですよね。ここからはそれらの特徴について解説します。

一汁三菜が基本


会席料理も基本的にはマナーとして一汁三菜が基本ですが、ご飯と汁は食事の最後に提供されるのが普通です。そのため、現代の食事のスタイルとは若干違いもあります。

ただ、昔は黙々と食材に感謝して食べるという文化だった日本も、近年は団欒しながら食べるということも多くなっています。そういう意味では、ラフに楽しむ食事として変化しているのも会席料理の特徴となりつつあるのです。

読んで字のごとく宴会料理


会席料理がなぜ食事の最後にご飯や汁を出すのかというと、それはお酒を楽しむために提供される食事だからです。あくまでもお酒を主役として楽しむものなので、メインは最後。

大勢でお酒を飲むのがメインのため、食事も量が多いです。それらをちょっとずつ食べながらお酒を飲み、宴会などをするのが日本のスタイルと言えます!

どちらも元は本膳料理


懐石料理も会席料理ももともとは本膳料理と呼ばれるものから派生されたものだと考えられています。本膳料理とは日本で最も格式高いおもてなしの料理のことを意味し、本膳、二の膳、三の膳という複数の膳からなるのが特徴です。

室町時代などから食されており、日本らしさ溢れる厳しい礼儀作法が求められるものでもあったため、その名残が現代でも残っています。

現代のイメージ


かつては懐石料理も会席料理も明確な特徴があったのですが、現代の食文化の変化によって、それも失いつつあります。いや、厳密には失ったのではなく変化したというのが正しいかもしれません。

懐石料理


懐石料理はもともとお茶を楽しむ料理だったものの、近年では食材そのものを楽しむ料理となってきています。お茶がメインで懐石料理を食べるということは少なくなりました。

現代の懐石料理はお茶の後に出てくることもあるなど、従来の作法は通用しないこともあります。ただ、これは間違いではなく、古来から受け継がれる旬の素材を味わうという点では通ずるものがあるので問題はありません。

その一方で、現代でも茶懐石と呼ばれる本格懐石料理も残っているため、日本らしい食事の作法は健在です。

会席料理


会席料理はもともとはお酒を楽しむ料理でしたが、近年は和洋折衷で様々なメニューを提供することもあります。よく温泉旅館などで食べる会席料理も自由な発想で作られていることが多いです。

よりカジュアルなものでも会席料理と呼ぶことが多くなってきており、お酒が提供される場ではまとめて会席料理と呼ぶことも!

近年はその違いも曖昧となってきたことから、あまり区別して呼ぶことは少なくなってきています。それはどうしても時代の流れなので仕方ないですが、重んじるべき日本の文化はこれからも守っていきたいですよね。

まとめ


懐石料理と会席料理、その違いはご飯や汁が最初に出るのか最後に出るかというところにあります。しかし、近年はその区別も少なくなっているため、今一度食事の作法に注目しておきたいところです。

ただ、完全に日本の古き良き文化が失われているのかというとそれは違います。みんなでこの文化を守りながら、おもてなしの心を持って食事を楽しみましょう。

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