冬型の気圧配置「西高東低」っていったい何?日本海側の積雪量が多い理由もここにあった!

2019.11.19


冬になると聞こえてくるフレーズ「西高東低(せいこうとうてい)」ですが、どんな意味かご存知でしょうか?

「気圧のこと」「西が高くて東が低い」ということはなんとなく想像できるのですが、一体それがどんな状態のことなのかを説明できる方は少ないのではないかと思います。

今回は、知っているようで実は知らない「西高東低」について解説いたします。日本の冬が寒い理由が分かりますよ。



西高東低って何のこと?

出典:Wikipedia

「西高東低」とは、どんな状態のことをいうのでしょう?

気圧の配置の事


東が低気圧、西が高気圧になる気圧配置のことを西高東低といいます。

日本では西高東低のことを「冬型の気圧配置」とも呼んでおり、冬の天気予報でよく耳にする言葉です。日本の冬は、日本海側では大雪で、瀬戸内海側と太平洋側では降水が少なくなり全体的に乾燥しますが、これにも西高東低が深く関わってくるのです。

天気予報で「西高東低」という言葉を聞くようになったら、寒い冬が日本にやって来た合図です。




西高東低だとなぜ寒くなる?


西高東低になると、なぜ寒くなるのでしょう。

日本の位置が関係


西高東低の気圧配置は、強力な低気圧と高気圧の影響です。

日本は、強力な低気圧と高気圧の影響を受ける場所に位置しており、そのような場所は地球上でも数カ所しかありません。

西では強力な高気圧が発生


広大な平原地域の存在は、強力な高気圧が作られる要素のひとつです。広大な平原地域で空気が冷却されることによって高気圧が作られるからです。

日本の西側にあるシベリアや中国内陸部の広大な平原地域は、冬になるともの凄く気温が下がり-30~-40度ほどにもなります。冷たい空気は通常温度の空気より重たいものです。室内の温度でも天井の方が暖かく足元の方が寒かったりしますよね。

気象の空気も同様で、日本の西側で発生した冷たい空気は上空からどんどん降りてくるのです。どんどん降りてくる冷たい空気の流れが強力な高気圧を作る原因になります。

東では強力な低気圧が発生


日本の北側には北極、南側には赤道があります。北極付近の冷たい空気と赤道付近の温かい空気の出会う場所に低気圧が発生するのですが、冬になるとそれは丁度日本の東側辺りでに発生します。低気圧は冷たい空気と暖かい空気を混ぜて丁度いい温度にしようと働くため、どんどん大きく強力になっていくのです。

風は高気圧から低気圧へ


空気は高気圧のところから低気圧の方へ流れる性質をもっています。西の強力な高気圧から東の強力な低気圧に向かって冷たい空気が一気に流れるので、間に位置している日本は寒い冬に包まれるということですね。

日本海側は大雪に


西から流れてくる冷たい空気は日本海の熱と水分を吸収して雲になり、さらに湿った季節風をもたらします。湿った季節風が日本海側と太平洋側を分ける山脈にぶつかることで、日本海側では空気に含まれていた水分が雲を発生させ雪や雨を降らせるのです。

ちなみに、日本海側で水分を落とした空気は山脈を超えた後、太平洋側では乾いた風、いわゆる「からっ風」となります。その為、太平洋側では冬は乾燥した晴れた日が多くなります。西高東低の気圧配置は皆さんが中学校で習ったフェーン現象を起こしていたのです。

日本は世界有数の積雪の国


日本は世界でトップクラスの積雪の国なんです。世界的にそんなに寒い国という印象はない日本ですが、西高東低の気圧配置の起こる場所、そして、日本の地形が関係し、世界的にも非常に雪が多い国なんです!

2015年頃に海外メディア”The Richest”が発表した『世界の積雪量が多い都市TOP10』では日本の都市が4つもランクインしており、なんと1位 青森市、2位 札幌市、3位 富山とTOP3を日本が独占していたのです。

日本に住んでいながらも、この結果には大変驚きました。その時の記事をFUNDOでもご紹介いたしました。こちらからご覧になれます。

【世界で最も雪の積もる都市ベスト10】上位を独占したのは日本のあの都市だった – FUNDO

気象用語以外の西高東低


「西高東低」は気象用語以外でも使われることがあるんですよ。

競馬界でよく言われる


中央競馬では各競走馬の拠点が、東日本の茨城県三浦トレーニングセンターと西日本の滋賀県栗東トレーニングセンターに分かれています。東西を比較すると、栗東トレーニングセンターである関西馬の方が優秀な成績を残しており、このことを強調するときに「西高東低」という表現を用いています。

ボートレース界でも


競艇でも西日本の選手が優勝や準優勝を収めることが続いており、競馬に習って「西高東低」ということがあります。

なんとヒップホップ界でも


ヒップホップの発祥はアメリカ東海岸(ニューヨーク)ですが、その後に西海岸(ロサンゼルス)から発せられるサウンドの人気が上回ったことを表現するときに「西高東低」と使われることがあります。

まとめ


日本の冬は西高東低の気圧配置によって作られていたんですね。

今までなんとなく聞いていた気象予報士さんの解説が理解できるようになると、天気予報を見るのが楽しくなりそうです!

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出典:Wikipedia(西高東低)

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