英語で大学のことを話そうとしたときに、「university」なのか「college」なのか、迷ったことはありませんか?
universityは普通に使う気がしますが、大学生のことはcollege studentと習いましたよね?今回はそんな今さら聞けないこの使い分けについて調べてみました。
目次
大学を英語で言うと
大学のことは英語で「university」「college」というと習いますが、この2つ一体何が違うのでしょう。有名なのはuniversityの方ですが、collegeというのも良く聞きます。
学校で習ったときには、universityは総合大学、collegeは単科大学を指すと勉強した覚えがありますし、英語では東京大学のことはUniversity of Tokyo、京都大学はKyoto Universityと言います。
でもこのUniversityとcollege、私たち日本人には少しわかりづらい違いがあって、正しく使い分けできている人は少ないといいます。どんな違いがあるのか、今回しっかりと調べてみたいと思います。
有名大学の名称は?
ではまず最初に、アメリカの有名大学について、その校名を見てみましょう。
有名大はuniversityが多い
日本でも良く知られているような有名大学には、Universityという名称がついていることが多いですね。例をあげると・・・。
Harvard University ハーバード大学
Stanford University スタンフォード大学
Yale University イェール大学
Columbia University in the City of New York コロンビア大学
University of California, Los Angeles UCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)
これらは日本にいても良く耳にする名称ですし、アメリカの映画を観ていても会話の中に出てくることが多いですよね。
Collegeのつく大学
一方でcollegeの名称がつく大学と言うと、次のような学校がアメリカでは名門とされています。
Dartmouth College ダートマス大学
Williams College ウィリアムズ大学
Bryn Mawr College ブリンマー大学
日本人にとってあまり耳馴染みのない校名もありますね。でもだからといって、Universityの方がcollegeよりも格上というわけではないようです。ではこの2つには、どのような違いがあるのでしょうか。
違いは一体何??
まず同じ英語圏の国でもイギリスでは教育制度がアメリカとは全く異なるので、こちらの記事ではアメリカに限定しての説明になることをご了承ください。
UniversityとCollegeの明確な違いというのは実際にはあまりなくて、はっきりとした線引がないというのが本当のところだそうです。
ただ便宜上区別をするとするなら、次のような項目で分けることができます。
大学の規模
Universityは複数の学科や研究科が集まった、総合大学のようなものです。Collegeはそれとは違い複数の学科や研究科はありません。必然的に規模で比較するとUniversityの方が大きく、Collegeはそれよりも小さくなります。
大学院の設置
Universityは大学院過程を設けているところが多いですが、Collegeには基本的に大学院過程はありません。
単科大=collegeというわけではない
複数の学科や研究科がないとはいえ、日本でいう単科大学のように特定の分野に特化した学部のみを持つ大学というわけではありません。
二年制と四年制
Universityには二年制はありませんが、collegeには二年制の公立大学であるコミュニティ・カレッジがあります。Universityは四年制、collegeは二年制と四年制の両方があるという違いがあります。
まとめ
UniversityとcollegeではUniversityの方がレベルが上、という勘違いをしている人もいるようですが、決して両者のあいだに優劣があるわけではないということがわかりました。
例えばハーバード大学のように、元々はcollegeだったものが時代とともに様々なニーズに対応して専門課程を増やしUniversityへと発展した場合もあり、反対に規模を広げずにこだわりを持ってCollegeとして学生の教育に情熱を注いでいる学校もあります。
Universityとcollegeは、それぞれの役割においてどちらも大切な存在であると言えるんですね。