誰もが知っている、古代エジプトの偉大なファラオ・ツタンカーメン。その名前や金ピカのミイラの姿などはよく知られていますが、具体的にどんな偉業を遺した人なのか皆さんは知っていますか?
今回は、意外と知らないツタンカーメンの基礎知識とエジプトの王としての功績を詳しく解説します!
目次
意外と知らないツタンカーメンの基礎知識
出典:Wikipedia
まずは、ツタンカーメンの基本的な知識を詳しく解説していきます。
子供の時に王に即位
ツタンカーメンは父親だったアクエンアテンの死後、後を継ぐように国王に即位しました。ツタンカーメンが古代エジプトの王として即位した時、まだ年端も行かない子供だったと考えられています。
遺伝的疾患が多くあった可能性も
病理学者などの分析によると、ツタンカーメンはたくさんの遺伝的疾患を持っていたとされています。
代表的なものは左足の指の付け根にあったとされているケーラー病という病気。足指の付け根の骨への血行がさまたげられ、骨が壊死してしまう病気です。
国の政策を大きく変える
ツタンカーメンは父親アクエンアテンが行ってきた国政を大幅に覆し、革命的な国王として民衆から高い支持を集めました。
若すぎる死
国王として偉業を遺したツタンカーメンですが、たったの19歳でその生涯を終えたとされています。ツタンカーメンは王家の谷に埋葬され、現在ではあの金ピカのミイラの姿で知られています。
ツタンカーメンといえば呪い?
ツタンカーメンといえば、亡くなった後の呪いも有名なエピソードです。でも、意外とその呪いが具体的にはどんなものなのか知らないですよね。
ツタンカーメンの呪いって具体的にはどんなもの?
ツタンカーメンの呪いとは、エジプト王家の墓を発掘しようとした者がかかるとされる呪いのことです。いわゆる都市伝説のようなもので、その発端は1920年代に行われたツタンカーメンの墓の発掘作業だとされています。
1920年代、エジプトの王家の谷でカーナヴォン卿を中心とした数名がツタンカーメンのミイラを取り出そうとした際、発掘作業の直後に参加したメンバーが次々と亡くなったのだそうです。
このエピソードをきっかけにツタンカーメンの呪いがまことしやかに語り継がれることになりましたが、実際には亡くなったのはカーナヴォン卿だけであり、しかもカーナヴォン卿も呪いとは無関係の熱病と肺炎によって亡くなったのだともいわれています。
オシドリ夫婦?妻アンケセナーメンとの関係
意外と知られていませんが、ツタンカーメンにはアンケセナーメンという奥さんがいました。
アンケセナーメンは実は異母姉
ツタンカーメンの奥さん、アンケセナーメンはツタンカーメンと幼なじみ。しかも、父親が同じの異母姉だったといわれています。
アンケセナーメンはエジプトでは有名な絶世の美女・ネフェルティティを母親に持ち、父親はツタンカーメンの前の代のファラオだったアクエンアテンでした。
夫婦仲は良かったとの噂
ツタンカーメンとアンケセナーメンの夫婦仲に関してはあまり多くの資料は残されていませんでしたが、ふたりの夫婦仲は良かったとされています。
ツタンカーメンがおさめられている王の墓からは、アンケセナーメンが手向けたとされているヤグルマギクの花束が発見されました。
実は死因が複数説ある
謎めいた生涯を送ったツタンカーメン。その死因にも、実は複数説唱えらているんです。
他殺説
もっとも有力なのが、誰かに暗殺されたという他殺説。ツタンカーメンの後にファラオを継いだ大神官であるアイが犯人とされる説、アイの死後にファラオに即位した古代エジプト第18王朝最後の王ホルエムヘブが犯人とされる説などがあります。
さらに、仲が良かったとされる妻・アンケセナーメンが暗殺の犯人であるという説もあるそうです!
骨折からの感染症説
次に有力なのが、骨折をきっかけとした感染症が原因とする説。後の研究によってツタンカーメンは太ももの骨を骨折していたことが発覚しています。これをきっかけに敗血症に感染し、死因となったと考えられています。
鎌状赤血球貧血説
2010年、ドイツの研究チームによって、ツタンカーメンの足の骨などから鎌状赤血球貧血症という病気にかかっていた痕跡が発見されました。これが亡くなった原因とも考えられています。
歩行障害説
ツタンカーメンは生まれつき持っていたケーラー病により、歩行障害を患っていたともされています。
この歩行障害をきっかけに太ももの骨折が引き起こされ、感染症になって亡くなったとの説も唱えられているんです。
【まとめ】意外と知らないツタンカーメンの秘密!
金ピカのミイラのイメージから、勇ましく強い王様のイメージが強いツタンカーメン。でも、その素顔は意外と運命に翻弄されたか弱い少年王だったのかもしれません。
まだまだ謎めいた面が多いツタンカーメン。その謎が魅力となり、多くの人の心を掴んで離さないのかもしれませんね。
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出典:Wikipedia(ツタンカーメン)