
クリスマスと言えば巨大なクリスマスツリーを飾ることが多いですが、それとは別に柊(ヒイラギ)を飾るなんて人もいますよね。
1年に1回だけの特別な日だからこそ、綺麗に飾ってあげたいものです。
では、なぜクリスマスに柊なのでしょうか。
そして、この柊というのはどういう植物なのでしょうか。
ここでは、クリスマスと柊の関係性、そして植物の柊について見ていきましょう!
目次
柊(ヒイラギ)とは?

柊はモクセイ科モクセイ属に分類される常緑小高木です。
クリスマスツリーなどに使われることはほぼありませんが、飾りとして使われることがある植物です。
名前はヒリヒリ痛むから
「柊」という和名は、触るとヒリヒリと痛むことから来たと言われています。
葉にある棘に触れた際に生じるヒリヒリ。
そのヒリヒリした状態を古くは「ひいらぐ」と言い、その活用形から「ひいらぎ」という呼び名となったようです。
クリスマスに飾るのはセイヨウヒイラギ
クリスマスにリースなどとして飾るのは、主にセイヨウヒイラギです。
日本に自生している柊は、台湾などには生えていますが、ヨーロッパ圏などには自生していません。
セイヨウヒイラギが、ヨーロッパやアメリカに自生している他、アフリカ北部やアジア南西部など広い地域に自生しているのとは対照的です。
英名はクリスマスホーリー
セイヨウヒイラギの英名は「クリスマスホーリー」です。
日本に自生しているヒイラギモチなどは、チャイニーズホーリーなどと呼ばれています。
呼び名そのものが違ってくるんですね!
クリスマスにセイヨウヒイラギを飾る理由

柊を飾るようになった背景には、イエスの受難(十字架刑)の時の姿を模しているからとされています。
柊の枝葉があらわすものは
前述のように、セイヨウヒイラギには棘があります。
このセイヨウヒイラギの枝葉は、キリストが処刑される際に頭に付けていた「いばらの冠」を模したものとされています。
ヒイラギの果実は・・・
セイヨウヒイラギの果実は、初冬のことに赤く熟します。
この熟した果実は、キリストが処刑された時に流した血を模しているとされています。
魔除けにされてきた柊
西洋社会では、柊は魔除けの存在とされてきました。
クリスマスの飾りとされるのも、魔除けの効果があるとも、白い果実を実らせるセイヨウヤドリギと合わせて飾ることで新しい生命のシンボルとされているからという理由があります。
日本でも、柊を魔除けとして庭木にされてきました。
特に知られているのが、節分の夜に門飾りとされる柊の枝に鰯の頭をくっつけた「柊鰯」です。
クリスマスツリーには使うのは常緑の針葉樹

この柊、クリスマスツリーにも使われているのかと言えば・・・、そうではありません。
クリスマスツリーとして使われるのは、他の木となります。
主にモミの木が多い
キリスト教が普及している国でクリスマスツリーとして飾られるのは「モミの木」です。
モミの木は常緑の針葉樹ということもあって見栄えが良く、クリスマスが重なる冬の時期でも青々とした葉を蓄えています。
聖書に登場する「知恵の樹」の象徴とされています。
柊はクリスマスツリーにはほぼ使わない
柊は、イエスの受難というキリスト教における重要な要素を象徴する存在とされています。
それもあって、「知恵の樹」の象徴とされるクリスマスツリーには用いられていません。
ヒイラギの花言葉
日本の柊には「清廉」という意味があります。
セイヨウヒイラギには意味の異なる花言葉もありますので見てきましょう。
セイヨウヒイラギの花言葉
クリスマスの飾りとされるセイヨウヒイラギには、「神を信じます」「将来の見通し」「永遠の輝き」といったクリスマスを連想させるものや希望につながる花言葉があります。
いずれも、クリスマスをいい日翔したいという願いが込められているのかもしれません。
まとめ
クリスマスの代表的な飾リとされる「柊」。
これは、その特徴がキリストの姿を模したとされることから来たものとなっています。
ちなみに、クリスマスツリーにされるのは、モミの木という別の木となっています。