お宅の冷蔵庫には「パーシャル室」はついていますか?
では、この「パーシャル」とはどのような意味があるのでしょうか?
そこでここでは、「パーシャル」の意味や「パーシャル機能」など、「パーシャル」という単語について解説します。
目次
「パーシャル」とは
「パーシャル」がどのような意味なのかを見ていきましょう。
「パーシャル」の意味
パーシャルというのは、「部分的に」「一部分の」といった意味の英単語「partial」から来ています。
冷蔵庫の機能のことというイメージが強くなっていますが、他の場面でも用いられることのある言葉です。
冷蔵庫の機能としての「パーシャル」
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冷蔵庫に盛り込まれていることもある機能としての「パーシャル」がどのような機能で、どのような意味なにかを見ていきましょう。
「パーシャルフリージング」の略
「パーシャル」という冷蔵庫における機能は、正しくは「パーシャルフリージング」という名称です。
マイナス3℃付近の温度で食品を保存する機能です。
部分凍結や微凍結と呼ばれる状態にすることができます。
マイナス3℃というのは、食品の表面がうっすらと凍る程度の温度。
そのため、食品がカチカチに凍ってしまわずに、すぐに調理ができる状態で長期保存ができます。
「チルド」との違い
「チルド」の違いは設定温度です。
パーシャルは約マイナス3℃ですが、チルドは約0℃です。
パーシャルが微凍結なのに対して、チルドは凍結寸前の状態で食品を保存するということになります。
「パーシャル室」の活用方法
冷蔵庫にせっかくある「パーシャル室」の特徴を活かす、活用方法について見ていきましょう。
パーシャル室で保存するのに適した食材
パーシャル保存に適しているのは、やはり肉類や魚介類です。
食材の表面が少し凍っているだけなので、冷凍とは違い冷蔵庫から出してすぐに切って使えます。
解凍時間もいらないので時短にもなりますし、冷凍や解凍で食材が劣化する心配もありません。
またチルドよりも長く鮮度を保てますので、まとめ買いをしたあとでも安心です。
部分冷凍状態なので調理しやすい
パーシャルで保存したものは、調理しやすくて下ごしらえもラク、というメリットもあります。
例えばお刺身などは、表面が少し凍っているくらいの方がキレイに切れます。
お肉も生のままだと切りにくいことがありますが、パーシャル保存のものはスパッと切ることができます。
それ以外にも、冷やしておいた方が涙が出にくい玉ねぎや、ネバネバで切るのが大変な長芋などもラクに調理できますよ。
チルドに適したものも
こうしてみると万能にも見えるパーシャルですが、食品によってはチルドの方が断然向いているものもあります。
納豆や味噌などの発酵食品、ヨーグルトや生クリームなどの乳製品、練り物、豆腐や種類によっては漬物なども、凍らせたくない食品はパーシャルには不向きです。
このようなものは、冷凍せずに鮮度を長持ちさせるチルドで保存するのが向いています。
冷蔵庫以外の「パーシャル」
「パーシャル」は生活の中の様々な場面で使われます。
冷蔵庫のパーシャル室以外にどんな使い方があるのか、その一部となりますが見ていきましょう。
筋トレで使う「パーシャルレップ」
パーシャルレップというのは、筋トレの方法の一つです。
トレーニングの回数をレップという単位で数えますが、最後の数レップのみを体を動かす域を制限して行う方法です。
パーシャルレップを用いることで、筋力を余すことなく使ってより効果的なトレーニングができます。
ホテルで使う「パーシャルオーシャンビュー」
海沿いや海岸近くのホテルに泊まるときは、オーシャンビューの部屋を希望する人が多いですよね。
パーシャルオーシャンビューというのは、部分的に海が見えるという部屋のことになります。
ですから天候が良ければ、とか建物の隙間からほんの少しだけ、など限定された条件でも海が見えればすべて当てはまってしまいます。
部屋に入ってからがっかりしないように、しっかりと海が見える部屋がいい場合は「オーシャンフロント」と指定しましょう。
バイクのアクセル「パーシャル状態」
バイクの走行テクニックの一つ「パーシャル状態」。
アクセルを開けたままにして加速も減速もせずに、一定の速度を保つ走行方法です。
複雑なアクセス操作をしなくても、コーナリングを安全に理想的な状態で行うことができます。
まとめ
パーシャルというのは冷蔵庫の機能をあらわす単語、状態のことを指す言葉なんですね。
この言葉は、「部分的に」や「一部分の」といった意味の英単語「partial」から来ています。