皆さんは、「縄文クッキー」ってご存知ですか?
クッキーと言えば手作りする方も少なくない、子供から大人まで人気の焼き菓子のひとつですが、縄文時代に食べられていた縄文クッキーはどうやら様子が違うようです。
縄文時代の食生活を感じられる縄文クッキーの正体に迫ります!
目次
縄文クッキーとは?
出典:Wikipedia
縄文クッキーは、縄文時代の食事の代表格として挙げられる、クッキー状の食べ物のことです。
初めての出土は長野県曽利遺跡
縄文クッキーが有名になったきっかけは、長野県の曽利遺跡で初めて出土されたこと。その後さまざまな縄文時代の遺跡から同様の食べ物の名残が出土されるようになり、「縄文クッキー」と呼ばれるようになりました。
縄文時代の主食と考えられている
縄文クッキーは、縄文時代の代表的な主食とされています。
縄文時代には食料を保存・加工しておくための技術が発展し、穀物などを粉状にして調理することができるようになりました。それらを使って作った生地を炉の余熱で焼いて食べていたと考えられています。
当時は穀物を土器でおかゆ状に煮て食べていたともされており、縄文クッキーはおかゆと並んで主要な主食だったと考えられているそうです。
縄文クッキーは2種類
縄文クッキーには種類が2つあります。
植物主体のクッキー系
一般的に主食として食べられていたのは、植物系の原料を使用したクッキー系のものです。えごまやシソなどを原料とし、幅広く食べられていたようです。
動物質材料を含むハンバーグ系
もうひとつの縄文クッキーとされているのが、動物系の材料を使用したハンバーグ系の縄文クッキーです。シカやイノシシなどの獣の肉や動物の血液、卵などを使って焼き上げたもので、縄文時代の人達の貴重なタンパク源になっていたと考えられます。
縄文クッキーのレシピ
縄文クッキーは、実は現代でも作ることができます!
植物主体の縄文クッキーレシピ
まずは植物性材料の縄文クッキーを作ってみましょう。
材料はドングリの粉やクルミ、栗などの木の実、つなぎに使用する長芋、ウズラの卵。クルミや栗などをすりこぎで粉状にしたところにおろした長芋とウズラの卵を加え、手でこねます。
生地が出来上がったら適当な大きさに丸めて平らに潰します。両面をフライパンで焼いて火が通ったら完成です!
動物質材料を含むハンバーグ系クッキーレシピ
動物性の食材を使ったハンバーグ系の縄文クッキーの作り方をご紹介します。
こちらもクッキー系のレシピとほとんど同じ。木の実を粉状にしたものにお好みのひき肉を加えて山芋・ウズラの卵を加えて練り、適当な大きさに整えたら完成です!
本来はイノシシなどの野生の獣の肉を使用するが正解ですが、ちょっと食べにくいので、縄文時代の気分を味わいたいだけなら豚や牛のひき肉で十分ですよ。
レシピは憶測で考えられたもの
これらのレシピは、現在入手できる食材で考えられたものです。当時食べられていたと考えられている食材には現在は食用できないものもあり、遺跡から出土された成分をもとに想定されたものも多く、学説の中には科学的根拠が薄いものもあります。
先にご紹介したような、現在広まっている縄文クッキーのレシピは、あくまでも憶測にすぎないということは覚えておきましょう。
現代では学校などで作られることも
縄文クッキーは、現在では学校の学習の一環で作ることも多いようです。実際に小学校などで作ったことがあるという人も多いかもしれませんね。
前述したように科学的根拠が薄いという点もありますが、「縄文時代の人たちはこんなものを食べていた」というイメージを膨らませて、人類の歴史に興味を持つには良いきっかけになるかもしれませんね!
【まとめ】縄文クッキー作ってみたい!
意外と簡単に作ることができる縄文クッキー。実際に食べてみても結構おいしいそうですよ。縄文クッキーを自宅でも作ってみて、悠久の歴史に思いを馳せてみてはいかがでしょうか?
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出典:Wikipedia(縄文クッキー)