皆さん、「スケルトン卵」ってご存知ですか?
スケルトンといえば、時計やバッグなどのデザインで時々見かける透明で中身がよく見えるものを指すことが多いですが、インターネットを中心にスケルトン状態になった卵が話題になっているんです。
実は家でも簡単に作ることができる、そんな「スケルトン卵」について解説します!
目次
スケルトン卵とは?
謎めいた「スケルトン卵」とは一体どのようなもの?
元は普通の卵
スケルトン卵は、白身の部分が透けて、うっすらと黄身が見える状態になった卵のこと。まるでスーパーボールみたいな不思議な見た目ですが、元々は普通の卵です。
殻がなくなるとスケルトンになる!
普通の卵がどうやったらスケルトン卵になるのか?それは、殻がなくなることで、殻の下の薄い膜だけが残り、白身と黄身が透けて見えるようになるんです。
でも、普通の卵の殻だけを取り除いて薄い膜だけにすることなんてできませんよね。生卵の殻を取り除こうとすれば割れてしまうし、ゆで卵では白身に火が通っているのでスケルトンにはなりません。
では、どうやったらスケルトン卵を作ることができるのでしょうか?
スケルトン卵の作り方
スケルトン卵の作り方は、意外と簡単。
作り方は簡単!
スケルトン卵は、なんと卵を酢に浸けておくだけでできるんです!まず卵を水でよく洗い、卵がすっぽり収まる程度のガラス容器に入れます。そこに卵が浸かるまでお酢を入れるだけ!
お酢は卵ひとつに対して200ml以上が目安です。そのまま置いておくと、だんだんと卵の殻から細かい泡が出てくるのがわかるはず。その状態のまま、冷蔵庫など直射日光と高温多湿を避けられる場所に2日ほど置いておきましょう。
2日ほど経ったら容器から卵を取り出してみましょう。キレイに殻だけが溶けているはずですよ!
なぜスケルトン卵が出来るの?
簡単な方法で作ることができるスケルトン卵ですが、なぜお酢で卵の殻だけをキレイに溶かすことができるのでしょうか?
外の殻が溶けるから
お酢が卵の殻を溶かすのは、お酢に含まれる酢酸が卵の殻の主成分である炭酸カルシウムと化学反応を起こすから。
殻の内側の膜はタンパク質なので、酢酸に反応して溶けたりはしないんです。そのため、スケルトン卵ができるのだそうですよ!
レモン汁でも作れる
酢に含まれる酢酸と同様の反応を示すのがクエン酸。そのため、クエン酸を豊富に含むレモン汁に卵を浸けても同じ効果が期待できるそうです。
学校の課題などにも楽しくてピッタリ!
お酢に浸けるだけで簡単に作れるスケルトン卵は、学校の理科の課題などにもおすすめ。小さな子供でも簡単に作れますし、化学反応を学ぶのにはぴったりです。最近では、小学校の先生が授業に取り入れることも増えてきているんですよ。
【まとめ】スケルトン卵の作り方!
不思議な見た目のスケルトン卵。作り方も簡単で、手軽に化学反応を勉強することができます。
ちなみにスケルトンにした後の卵は食べても大丈夫ですが、食べるためのものではありません。また、卵を取り出したお酢も風味が変わっているので、飲んだり料理に使ったりするのは避けた方が無難ですよ!