香水の使用期限や有効時間はどのくらい?意外と知らない豆知識

みなさん、普段から香水をつけているかもしれませんが、香水を使い慣れていない人にとっては疑問も山積みです。
特にその中でもよく言われるのが「香水の期限はどれくらい?」というもの。

そこでここでは香水の歴史を振り返りながら、使用期限や有効時間などについて見ていきましょう。

香水の歴史

 

香水とは何かというと、天然香料や合成香料をアルコールに溶かした状態の芳香液体を指します。
香りを身に纏うという観点から言えば、香料も香水も同じ系列のものということになります。

起源はお香

香水の始まりは10世紀前後と言われています。
主に宗教行事などに使われるお香が、次第に香料として使用されるようになりました。
しかし、今のような美しい容器に入った液体状にはまだなっていませんでした。

ですから、絶世の美女と呼ばれたクレオパトラが生きた時代は香水がなかったため、別の方法を使っていました。
バラ風呂やバラ宮殿などを取り入れ、体臭をバラの香りに変えていたそうです。
この時代からすでに身体に良い香りを纏う文化を楽しんでいたというところは、絶世の美女ならではという感覚ですね。

アルコールの発見で香水が誕生

香水が作られるようになったのは10世紀以降のエジプトからだと考えられています。

古代エジプトでは、ミイラの防腐や殺菌や保存のために香料が使用されていました。
古代ギリシアでは化粧品として存在していた他、シバ王国などでも贈り物として重宝していたと言われています。
ヨーロッパをはじめ、中近東やアジアでも古くから香料は使われてきました。

現代のように、液体状の香水が誕生したのは、蒸留技術が確立してからです。
中世に十字軍がイスラム圏に進出したことで伝えられたことで、優れた蒸留技術が確立、ハーブと酒精を一緒に蒸留することで現在の香水の原型となるものが出来上がったとされます。

香水の期限は?

 

香水の多くは使用期限が表記されていません。
そのため「どれくらい使えるのかな」と迷ってしまう人も少なくありません。

未使用で約3年といわれる

日本の薬事法では「製造後や輸入後に適切な保存条件で3年以上効果が安定している化粧品は使用期限表示の対象から除外される」とされています。

つまり、香水は未使用なら約3年以上は効果が持続すると考えられているため、約3年は長く使っていくことができます。
とはいえ、使用期限を超えるとすぐに効果がなくなると言えばそうではありません。
あくまでも約3年は目安の期間です。

中には10年以上経過していても効果が続く香水もあるので、一概にどのくらいの期間とは言えません。
どうしても使う場合は変色などが進んでいないかどうか確認してから使うようにしたほうがいいでしょう。

開封後はアルコールが揮発

アルコールは開封した段階から空気中に蒸発してしまいます。
そのため、アルコールが揮発してしまうことには注意が必要です。

保存方法を工夫すれば長持ちさせることもできるのですが、そのまま置いておけば徐々に効果が薄まる可能性があります。

匂いは徐々に変化してしまう

開封後は徐々に匂いも変化していくので、なるべくはやく使い切るようにすると良いでしょう。
毎日のように使っていると変化に気付きにくいですが、久々に使うと「あれ?こんな香りだったっけ?」と思うこともあります。
そうなっていたら使わないようにしましょう。

古いものの使用は避けた方が無難

古い香水は匂いが変化してくるだけではなく、色も変化してくることがあります。
あまりにも古いものだと成分が劣化してしまっていることもあり、肌トラブルの原因になる可能性があるので注意してください。

香水の持続時間

 

香水には、持続時間というのがあります。
いわゆる有効時間のことなのですが、これは香水の種類によって違ってきます。

鍵となるのは濃度。ここではその濃度ごとの違いについて見ていきましょう。

名前による濃度の差

香水は、濃度で持続時間が変化します。
そのため、その濃度の差によっても名前が違ってくるのです。

ここでは、これらを香水の種類と定義し、解説を進めていきます。

パルファン(パルファム)

パルファンは濃度が15%~30%のもので、効果が5時間~7時間ほど持続するのが特徴となっています。
パルファンは香水を意味するフランス語ということもあり、スタンダードな香水です。

どのような場面でも使いやすい香水となっています。

オーデパルファン

オーデパルファンはオードパルファンとも呼ばれ、濃度が10%~15%のものを意味します。
持続時間は5時間~7時間ほどとなっているため、会社や学校など拘束時間が長いという時にも使える万能な香水ですね。

オーデトワレ

オーデトワレは濃度が5%~10%の香水となっており、効果は3時間~4時間ほど持続します。
他のものに比べて効果が短いので、ちょっとしたお出かけやデートの際に利用するのにぴったりです。

オーデコロン

オーデコロンは濃度が2%~5%のもので、持続時間1時間~2時間ほどと短めです。
こちらはちょっとしたパーティーやイベントに参加する時などに合わせて使うのが定番となっています。

スメハラには気をつけて

 

近年はスメハラも大きな問題となっています。
スメルハラスメントは加齢臭など男性のイメージが強いですが、近年は女性による被害も多くなっています。

特に香水は好みの香りも分かれるため、あまりにも匂いが強いものを長時間身に纏っていると、周囲からスメハラだと思われてしまうかもしれません。
くれぐれも香水はTPOに合わせて使っていくようにしてくださいね。

瑛人の香水

現在、香水と言えば、瑛人の「香水」という曲を思い浮かべる人が多いと思います。

「香水」は、失恋ソングになっていますが、全てが瑛人さんの実体験というわけではないそうです。
一番歌の肝になっている「ドールチェアーンドガッバーナ♪」の香水は、元カノの香水ではなく、バイト先のオーナーの男性が着けていた香水なんだそうですよ!

 

まとめ

香水の期限については最低でも3年、最長で10年ほど持つものもあります。
しかし、その点は未開封なのか開封後なのかによっても変わってきます。

また、濃度によって有効時間が変わってくるので、種類ごとの持続時間も把握してことで必要な時間香りをまとうことができます。

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