「ひらがな」の成り立ちを知っていますか?日本語に「ひらがな」と「カタカナ」がある理由も解説

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子どものころから慣れ親しんできた「ひらがな」。ひらがなを読むことは簡単にできますが、ひらがなの成り立ちについて説明できる方は少ないのではないでしょうか?

ひらがなはいつから使われているのか?なぜ日本語にはひらがなとカタカナがあるのか?

今回は、そんなひらがなの雑学についてお話しいたします。お子さんにもちょっと自慢できちゃいますよ。

ひらがなとは?

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ひらがなとは、日本語の表記に用いられる文字です。

現在の日本語の基本文字

ひらがなは日本語の基本的な文字であり、現代の日本の教育では、文字の中で一番初めに教えられます。

一般的には、小学校1年生になると本格的にひらがなの教育が始まりますが、それ以前でもひらがなに触れる機会は日常にあふれています。

すべての日本語を表現できる

ひらがなを使うと、すべての日本語を表現できます。ちょっと大変ですが、会話をすべてひらがなで書き表そうとすればできてしまいますもんね。

ひらがなの成り立ち

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ひらがなは漢字が変化して成り立ちました。

元は漢字

ひらがなは、中国から伝来した漢字が元になっています。かつては、平安時代の僧である空海が発案したという説がありましたが、それは根拠のない言い伝えでした。

本来は奈良時代、漢字の音に日本語の音を割り当ててつくった借字(しゃくじ)が変化してひらがなになっていったのです。

借字とは?

借字は漢字に日本語の音を割り当てたもので、ひらがなの原型です。漢字本来の意味は関係なく、漢字の音を借りて表記していました。

借字の他にも呼び名があり、万葉仮名(まんようがな)、真仮名(まがな)、真名仮名(まながな)、男仮名(おとこがな)ともいわれます。

こちらは、日本の歴史書である「古事記」の一部で、借字を現代の文字に直したものです。

佐泥佐斯 佐賀牟能袁怒邇 毛由流肥能 本那迦邇多知弖 斗比斯岐美波母 
さねさし 相模(さがむ)の小野(おぬ)に 燃ゆる火の 火中(ほなか)に立ちて 問ひし君はも

出典:wiktionary.org 

借字に使われている漢字は、その意味と文章の内容に関係ないことが分かりますね。

平安時代の女性文字として

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平安時代に誕生したひらがなは、女性が使う文字だったため「女手(おんなで)」と呼ばれていました。

漢字だけが使われていた頃は、文字を書くのは主に男性で、公文書を作成するときや学問をする人に限られていました。しかし、ひらがなが誕生したことによって手紙や日記、和歌をしたためる女性が増えたのです。そこから女流文学が盛んになり、清少納言の「枕草子」や紫式部の「源氏物語」が生まれました。

1900年の小学校令施行規則

現在のひらがなに確定する前は、ひらがなの字体は複数ありました。例えば「あ」と読む文字はひとつではなく、いくつかあったのです。

明治時代に小学校が開設されたばかりときには、複数あるひらがなの字体を教えていましたが、明治33年に発令された「小学校令施行規則」により、ひらがなの字体を統一することが決められました。一音一字として標準の字体だけが学校で教えられることになり、その他の文字は「変体仮名」と呼ばれ用いられなくなったのです。ちなみにカタカナも同様に字体を統一しました。

こうして、現在使われているひらがなとカタカナが一般に普及されたのです。

標準ひらがな

こちらは、漢字から変化した標準ひらがなです。ひらがなの前段階に草仮名(そうがな)を使用していた時代もありました。また、「ゐ(い)」「ゑ(え)」は、現在では歴史的仮名遣いとして用いられています。

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出典:wikipedia.org

カタカナとの違い

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ひらがなと同時期に誕生したカタカナですが、違いは何でしょうか?

元は同じく漢字の借字

カタカナの原型もひらがなと同じで、借字です。ひらがなは漢字を崩してできた文字ですが、カタカナは漢字の一部を切り取ってできたという違いがあります。また、元となる漢字はひらがなと同じとは限りません。


出典:wikipedia.org

音か記号か

カタカナは、漢文を読み解くために生まれました。宗呂が難しい漢文を読むために仮名を振る必要があったのですが、画数が多い借字を隙間に書き込むのはとても大変です。そのため、借字を簡略化して記号のように書いていたのがカタカナなのです。

漢字の音に日本語の音を割り当てたひらがなとは、成り立ちも目的も違いますが、同じ時代に生まれた文字です。

カタカナの方が普及していた

かつては、ひらがなよりもカタカナのほうが普及していたことがあります。

主に女流文学で「ひらがな」が使われていたのに対し、カタカナは実務の中で用いられていました。そういえば、古くから伝わる日本の公的文書はカタカナで書かれていますよね。

ひらがなは女性が書く文字として広まっていたため、公的な文書では避けられていたのかもしれません。しかし、日本の言葉や感性を表現するには、ひらがなの方が合っているとみなされたのでしょう。現在では、積極的にカタカナが使われるのは主に外来語や外国の土地や人名、擬音語などです。

まとめ

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ひらがなのことについて深く考えていたら、文字の有り無しでは、生活の質に雲泥の差があることに気が付きました。本を読んだり手紙を書いたり、もっとささいなことでもコミュニケーションのひとつとして文字はなくてはならないアイテムなんですよね。

お子さんが文字の練習をしていたら、ひらがなとカタカナの違いや誕生についてお話してみてください。もしかして、文学に興味を持つきっかけになるかもしれません。

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出典:Wiktionary(万葉仮名) / Wikipedia(平仮名) / Wikipedia(片仮名)

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