旧暦で2月を意味する「如月」、なぜ「きさらぎ」と読むの?その名前の由来や意味をご紹介!

2019.12.16


一年で最も寒い時期だといわれている2月には、「如月(きさらぎ)」という別名もあります。

『ごとし・じょ』と読む『如』を用いてなぜ「きさらぎ」と読むのでしょうか!?その由来や意味について解説します。



如月は2月であって2月ではない?


如月は旧暦の2月をあらわす


如月は明治時代に太陽暦が用いられる以前、旧暦でカレンダーが作られていた時代の2月を指す言葉です。現在は和風月名として2月をあらわす言葉として用いられています。

旧暦の如月は現在の2月ではない?


現在日本で採用されているのは太陽暦のひとつグレゴリオ暦です。明治以降新しく採用された暦なので新暦とも呼ばれます。

それに対し、旧暦で採用されていたのは月の満ち欠けを主とし、そこに太陽の動きを考慮して出していた太陰太陽暦です。採用している暦が違うことから同じ如月という言葉でも、両者で時期が異なってしまうのです。

旧暦では年明けを立春の前後にある新月の日としています。立春は新暦の2月4日前後に当たりますので、一ヶ月ほどズレが生じることになります。

しかも、立春の日=新月では無いことから、新暦と照らし合わせると更に年明けの日が前後します。そのため、旧暦では年明けが1月20日頃から2月20日ごろまでの広い範囲のどこかとなります。

年明けが新暦の1月後半から2月にかけてのどこかということは、もちろん如月のはじまりも新暦と比べるとズレが生じます。如月は新暦の2月下旬から4月の上旬頃にかけてが相当します。太陰太陽暦を用いていた旧暦の如月は現在の2月を指すわけでは無い、というのにはこのような理由があります。




如月の意味や読みの由来


如月は中国から伝わってきた名前?


「きさらぎ」という読みと「如月」の字は直接つながりはありません。「きさらぎ」という2月を意味することばに、中国から伝わってきた2月をあらわす「如月」の字が当てられて生まれたという説があります。

では、「きさらぎ」という言葉はどのように生まれたのか、それに関してはいくつかの説がありますのでご紹介します。

衣更着


如月は太陽暦の2月下旬以降を指すので、まだまだ寒い時期になります。そのため着物を重ね着して寒さをしのぎます。その様子から衣を更に着る「衣更着(きさらぎ)」となったというのが有力な説となっています。

気更来・息更来


寒さに耐える様子とは逆に、如月の後半ともなれば現在の3月から4月となっています。そのため春の気配を感じれるようになりますので、気候も更に陽気になっていくことから「気更来(きさらぎ)」や「息更来(きさらぎ)」と付けられたとする説もあります。

生更木


天気が陽気になるだけではなく木には葉が生え、芽が出てくる様子から「生更木(きさらぎ)」となったという説もあります。

草木張月(くさきはりづき)


生更木と同じように、草木に芽が張り出て来るようにもなります。その姿を「草木張月(くさきはりづき)」と称されるようになり、そこから転じて「きさらぎ」の読みに変化したとも考えられています。

他にもある2月の別名


2月をあらわす名前は如月だけでなく、他にも自然の様子から付けられたものがあります。

梅見月(うめみづき・むめみつき)


旧暦の2月の頃は梅が咲く時期に当たるので付けられたのが、「梅見月(うめみづき・むめみつき)」という名前です。

仲春(ちゅうしゅん)・仲の春・中の春


旧暦では春を1~3月と考えています。2月は春の真ん中に当たりますので、「仲春」や「中の春」もしくは「仲の春」とも呼ばれます。

雪消月(ゆききえつき・ゆきげしづき)


如月の終わりともなれば、植物が芽生え始めるだけでなく、積もっていた雪も溶けていきます。次第に溶けて消えていく雪の情景から「雪消月(ゆききえつき・ゆきげしづき)」という別名もあります。

まとめ


「如月」の漢字と「きさらぎ」という読みは直接つながりがなく、中国伝来の名前に日本で用いられていた名前を当てはめた一種の当て字でした。漢字を見ても読みが想定できないものそのはずなので、難読になるべくしてなった名詞だったようです。

如月以外にもある2月の別名はこれから訪れる春の気配を敏感に感じ取って付けられたものも多いようです。暖房が今よりも発達していなかった当時、今以上に春の温かさを待ち焦がれていたのかもしれませんね!

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