意外と知らない言葉「お彼岸」の意味や時期を知っていますか?

2019.12.29

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お彼岸について、皆さんはどのくらいご存じでしょうか?

毎年やってくるお彼岸に、ご両親から受け継がれた方法でお墓参りを行っている方は多いと思いますが、本来の意味を理解されている方は少ないのではないでしょうか?

今回は、お彼岸の意味お彼岸の正確な時期を解説いたします。次のお彼岸が来た時には、いつもと違う気持ちでお墓参りができますよ。



お彼岸

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お彼岸とは年に2回訪れる、先祖供養の期間です。

仏事の彼岸会


彼岸会(ひがんえ)とは、お彼岸の期間に行う仏事のことです。

仏事といっても何をするかは決まっていませんが、お墓参りをされる方が多いようですね。この時期にするお墓参りは、ご先祖様に会いに行く気持ちで行いましょう。

お彼岸初日には、いつもより丁寧にお墓の掃除や仏具の手入れをすることを心掛けてくださいね。

春と秋年2回


お彼岸は年2回あります。春分の日と秋分の日を中日として、それぞれの前後3日間、計7日間がお彼岸です。一年で14日間あるんですね。

7日間のお彼岸のうち、初日を「彼岸入り」最終日を「彼岸明け」と呼んでいます。




お彼岸は先祖供養

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お彼岸は普段よりも丁寧に、気持ちをこめて先祖供養をする期間です。

お盆の小規模版


お盆もお彼岸も先祖供養の期間ですが、意味が異なります。

お盆とは、この世に里帰りするご先祖様を「お帰りなさい」とおもてなしすることです。対してお彼岸は、この世の途中まで来ているご先祖様に、こちらから「会いに来ました」といってお墓参りをすることです。

どちらもご先祖様を大切にする時期ですが、お彼岸はお盆の小規模版といったところでしょう。

彼岸団子やぼた餅・おはぎをお供え

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お彼岸にお供えするお菓子には餅菓子を選びます。一般的には、彼岸団子といって小さなお団子をピラミッドのように積み重ねたものや、ぼた餅おはぎをお供えします。

春は、牡丹の花が咲く時期なので「ぼた餅」、秋は萩の花が咲く時期なので「おはぎ」という意味があります。どちらもお団子をあんこで包んだお菓子ですが、ぼた餅はこしあんで大きめサイズ、おはぎは粒あんで小さめサイズと、それぞれの花をイメージして作られています。

日本にしかない仏事

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お彼岸は日本にしかない仏事です。

本場インドにはない考え


仏教の本場であるインドでは、お彼岸を行いません。日本の仏教は先祖供養を意識したものが多いですが、それは本来の仏教の考え方ではないからです。

仏教の考え方とは、人が亡くなったら「成仏する」もしくは「49日後に生まれ変わる」ため、「先祖代々の供養をする」とは話が違ってくるんですね。

日本の仏教で先祖供養を行う理由は、日本人は仏教に出会う前から、自然や先祖の魂に対する精神的な信仰を重要視していました。そこへ仏教の教えが加わったことにより、日本独自の仏教の考え方が広まっていったからです。

彼岸会を初めて行ったのは桓武天皇


彼岸会を初めて行ったのは806年、都を奈良から京都へ移した桓武天皇です。身内に不幸が続いた桓武天皇は、怨霊に取りつかれていることにおびえ、除霊の一環で彼岸会を行いながら亡くなっていったということです。

お彼岸の由来

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お経の一説には、お彼岸のことが読まれています。

元はサンスクリット語


サンスクリット語で彼岸は「パーラム」、渡るは「イタ―」といいます。二つ合わせて彼岸へ渡るは「パーラミタ―」。有名なお経である般若心境の一説で「波羅密多(はらみつた)」とありますが、このことだったんですね。

お彼岸の本来の意味

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彼岸へ渡る」とはどんな意味なのでしょう?

お彼岸の時期


お彼岸にするお墓参りは、この世に途中まで来ているご先祖様に会いに行くことです。

春分の日と秋分の日は太陽が真東から登り真西へ沈みます。あの世である極楽浄土は真西にあるため、太陽の示す道が極楽への道しるべだと考えられているのです。

仏教の考え


私たちが住んでいるこの世は此岸(しがん)といい、欲と煩悩だらけでさまざまな悩みや苦しみに耐えなければならない世界です。対してご先祖様がいるあの世は彼岸といい、極楽の世界。お釈迦様は、大きな川を渡って此岸から彼岸へ行けと説きました。

しかし大きな川を渡るには、身軽にならなければなりません。それは、持ち物や家族、全てを捨てて出家するという意味です。普通の人には難しいですよね。そこで、在家の人々でも此岸にいながら彼岸の智慧を身に付ければ幸せになれる、というのが仏教の考えなのです。

まとめ

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日常の忙しさでおろそかになりがちなご先祖様と家族への感謝の気持ち。お彼岸は、そんな気持ち思い出し、あらためて縁に感謝をするきっかけになるのだと思います。

皆さんのお子さんにも、お彼岸の意味を教えてあげてくださいね。そして、今後も受け継がれていく行事のひとつとして大事にしていきたいものです。

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