【心配ないさ】ハクナマタタとは実在する言葉なの?意味と使い方を知って印象に残る会話を!

「ハクナマタタ」という言葉を聞いたことはありますか?
映画やミュージカルでお馴染み『ライオンキング』の劇中で用いられているフレーズなので、耳にしたことがある方もいらっしゃると思います。

ハクナマタタの代表的な和訳は「心配ないさ」ですが・・・、劇中で使用されるだけの造語なのか、それとも実在する言葉なのでしょうか。

そこでここでは、「心配ないさ」と和訳されることでもおなじみの「ハクナマタタ」について解説していきます。
会話の中で「ハクナマタタ」を上手に取り入れて、みんなの注目を集めちゃいましょう!

ハクナマタタとは?

 

ハクナマタタとは、スワヒリ語で「心配ないさ」という意味です。

ハクナマタタの意味

心配ないさの他にも、スワヒリ語では「どうにかなるさ・くよくよするな・気にするな」といった意味で使われます。
主に仲間を励ますときに用いられ、寛大でポジティブな印象を持つ言葉です。

スワヒリ語とは

スワヒリ語というのは、アフリカ大陸東岸部の言語でケニアやウガンダ、タンザニアなどの公用語として使われています。

日本では、映画やミュージカルでお馴染み『ライオンキング』のセリフや挿入歌で使われていることがきっかけで注目されました。

日本国内ではあまり触れる機会がないスワヒリ語。
専門的に学ぶことができる大学は、2024年2月時点では大阪大学の外国語学部のみとされています。

語源

ハクナマタタの語源について見ていきましょう。

ハクナマタタは、「ハクナ」と「マタタ」の2つから構成されています。
ハクナは「なにもない」、マタタは「トラブル」または「問題」を意味します。

つまり、スワヒリ語で「トラブルなし」もしくは「問題ない」という事になります。

『ライオンキング』で広く知られるようになったフレーズですが、造語ではなくスワヒリ語圏内で実際に使われている表現です。

英語でのハクナマタタ

 

ハクナマタタの英語表現について見ていきましょう。

ハクナマタタのスペル

英語では「Hakuna Matata」と表記します。
ローマ字そのままのスペルで、日本人にも読みやすいですね。

ハクナマタタの英訳

ハクナマタタの英訳には3つの表現があります。

no trouble

意味:問題なし

謝罪、お礼、依頼に対しての返答で、thank youやsorryに対する返事でも使われます。
「どういたしまして」「そのくらいのこと、構いませんよ」というニュアンスです。

no problems

意味:問題はありません

謝罪、お礼、依頼に対しての返答というところは「no trouble」とよく似ています。
どちらかというと、「no problems」の方がビジネスシーンで用いても違和感がないため、一般的かもしれません。

no worries

意味:心配ないよ

改まった場面では用いられないスラングにはなりますが、ネイティブの中では日常的に使われている表現です。

落ち込んでいる仲間を励ますときに「大丈夫!私に任せて!」というときや、謝罪やお礼に対して「気にしないで。どういたしまして」などと寛大な返事をするときに用いられます。カジュアルな言葉のため、プライベートで使用します。

世界のハクナマタタ

 

仲間を励ますことができるポジィティブな言葉「ハクナマタタ」。
世界には似たような用い方をする表現がありますのでご紹介します。

let it be

意味:(成り行きに)身を任せる、放っておく

「構わないで、ひとりにしてほしい」という消極的なシーンでも使われますが、有名なビートルズの曲『let it be』では「大変だけどあるがままに身を任せよう、そのままでいいんだよ」という相手を元気付ける意味で使われています。
二面性を持つフレーズです。

qué será, será(ケ・セラ、セラ)

意味:なんとかなる

スペイン語の「Lo que será, será」を元に、英語圏で使われ始めた言葉だといわれています。
「仕方ないよ、大丈夫だよ」という意味もあります。

スペイン語だと思われがちですが、実は文法的には間違っており、現地で伝統的に使われている表現では無いのだと。

なんくるないさ

意味:問題ないよ

沖縄の方言です。
落ち込んでいるときに笑顔で「なんくるないさー」なんて言われたら、一気に心が晴れそうですね。

괜찮아요(ケンチャンナヨ)

意味:大丈夫

韓国語で、相手のことを「大丈夫ですか?」と心配するときや、逆に「大丈夫ですよ」と返事をするときに使われます。
韓国人は、どんなときでも前向きに行こうというマインドを「ケンチャナヨ精神」と呼び大切にしています。

無問題(モウマンタイ)

意味:問題ない、大丈夫

広東語で多義的に使われている言葉です。
「心配無用だよ」「気にならない」「危なくない」などの意味も持ち、日本語の「大丈夫」の使い方とよく似ています。

明日は明日の風が吹く

日本のことわざで、先のことを心配しても仕方がない。
成り行きに任せよう。物事はなるようになる。という意味があります。

まとめ

「ハクナマタタ」は、スワヒリ語で実在する言葉でした。
しかも、とても前向きでポジティブな言葉!

そして、「ハクナマタタ」と似たような言葉は、世界中にありました。
どれも覚えやすいフレーズで、日常的に使えそうなものばかりです。

前向きな言葉なので、どれか一つを自分のモットーのようにするのもいいかもしれませんね。

そして、「ハクナマタタ」も普段の会話で使いこなしてみてくださいね。
少しくらい使い方を間違えたって、ハクナマタタですよ!

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