「科学」と「化学」の違いが分かりますか?それぞれの意味や使い分けを解説!

2020.1.22


「科学」と「化学」という言葉は同音異義語ですが、読み方が一緒ということもあって、両方の意味を勘違いしている人もいます。筆者も「具体的に何が違うの?」と言われれば、説明するのが難しいです。

ただ、そこには明確な違いがあります。そのため、ここでは科学と化学の違いについて調べてみたので、それぞれの意味や使い分けをご紹介します。

科学と化学


科学と化学に関しては、まず日本人がそう呼んでいるだけだということを認識しなくてはなりません。海外ではそもそも別の言葉を使っており、意味もまったく違います。

同音異義語なのでややこしい


日本語では両方「カガク」と読み、更に意味もなんだか似たようなイメージがある為ややこしい同音異義語です。ちなみに同音異義語とは同じ発音なのに違う意味を持つ言葉のことを意味します。

英語だとサイエンスとケミストリー


科学と化学は日本語では同音異義語ですが、英語では違います。英語圏では主に「科学=science」とし「化学=chemistry」としているのです。

海外では日本語のように同音異義語ではなく、別の部門の言葉として使い分けているということになりますね。

化学は科学の一分野?


巷では「化学は科学の1つの分野だ」という意見があります。事実、化学は自然科学の中に入るのでこの考え方は正しいと言えるでしょう。

ただ、科学の中に化学という科目があるという考え方は必ずしも正しいとは言えません。どの科学分野に含むかによってそれぞれ考え方が違ってきますので、下記の項目から科学と化学についてより詳しく解説します。



科学をもっと詳しく


科学とは対象の観察や実験によって導き出された知識や法則の総称を意味します。

元々は様々な学問を指す語


科学はある対象に対して認識や観察、理解、解釈、記述などを行う一連の行為のこと全般を意味する言葉です。対象が何であれ、それについて上記のようなアクションを起こすこと自体がすでに科学の分野ということです。

科学と聞けば理科のイメージが強いが、実際には政治学や経済学、経営学、法学など人間を取り巻く分野全般にも使われます。そのため「科学=化学」は一部では成立するものの、一部では成立しないことになります。

社会・人文・自然科学の総称


科学は対象が社会であれば社会科学、人文であれば人文科学、自然であれば自然科学というように千変万化する言葉です。研究することそのものを意味する言葉なので、どのような分野でも使える言葉と言っても過言ではありません。

狭義では自然科学を指す場合も


ただ、日常生活で使う科学という言葉は、狭義では自然科学を指すことが多いと言われています。いわゆる小中高で習う理科のようなものですね。

なお、これらの自然科学には自然で起こりうる現象が対象で、化学はもちろん物理学や天文学、地質学や生物学など様々な学問に細分化されるため、より広義での意味を知っておくことが必要となります。

化学をもっと詳しく


化学とは物質の構造や性質などを研究する1つの分野です。

自然科学の一部門


化学は一部門に絞って研究を行い、その物質の反応などを解明していく1つの分野を意味します。つまり、行為自体は科学であるものの、分野としては化学という認識となるのです。

科学という膨大な行為の中に、化学というジャンルがあるというイメージが正しいと言えますね。

「ばけがく」とも言う


科学と化学は同音異義語であるものの、化学だけは「ばけがく」と読むこともできます。これは単純に誤解を招く可能性を避けるため、区別する意味で使っていることが多いです。

舎密(セイミ)と呼ばれていた


日本では幕末から明治初期にかけて化学と同様の意味で舎密(セイミ)という言葉も併用されていました。これは江戸時代後期の蘭学者であった宇田川榕菴がオランダ語で化学を意味する単語「chemie」に当てた言葉だと言われています。主に化学の中でも応用化学の分野を表す語として使われていました。

しかし、理論化学分野が発展したことで舎密は完全に廃れ、今日のように化学が定着しました。すでに舎密という言葉を使って研究している人は少ないです。

2つのカガクの違い


科学と化学という2つのカガクには、それぞれ違いがあります。考え方からして違うのですが、ここではもっと噛み砕いでわかりやすくそれぞれの違いについて解説します。

物質があるかどうか


化学は実物についての研究や観察を行うことを言います。例えば、ある物質が発見されたとして、その物質の成分や構造を調べるためにあらゆる研究をすることを化学と呼ぶのです。

一方で科学はそれらの化学を含みながらも、実在しないものも研究対象としています。例えば精神分野の研究などにも使える言葉で、実物のないものにも使われることがあります。

範囲の違い


科学の方が範囲が広く、化学の方が狭いと言えばもっとわかりやすいかもしれません。すべてがそうとは言えないですが、化学は科学に含まれる分野と覚えておけば間違いはありません。

まとめ


科学と化学という言葉の違いについては、今まであまり理解していなかった人も多いかもしれません。筆者もまだまだ無知なもので、この違いを具体的に説明することができませんでした。

しかし、違いを知ればより理解が深まったと思います。日本語は特に同音異義語も多いので、その違いについては知っておきたいところですね。

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