
花にはそれぞれ花言葉があります。
そんな花言葉を意識して相手にお花を贈る人も多いでしょう。
そんな中で、青いバラの花言葉が途中で変わったということをご存じですか?
青いバラは、普段あまり見かけることはないですが、とても美しく、ギフトにぴったり。
ここでは青いバラの歴史と、青いバラの花言葉について見ていきましょう。
目次
青いバラ

皆さんは青いバラを見たことがありますか?
青いバラを見たら、とても美しいので神秘的な印象を受けるでしょう。
存在しないと言われていた青いバラ
青いバラは作るのが困難と言われ続けてきました。
昔の人からすると、存在しないものという象徴でもあったのです。
花言葉は「不可能」
青いバラは昔、この世には存在しないもの、贈るのが不可能なものと言われてきました。
このことから、青いバラの花言葉は「不可能」だったのです。
様々な物語にも青いバラは登場する
ギリシャ神話やアラビアンナイトなどの物語にも青いバラは数多く登場しています。
青いバラは多くの物語や詩の中で「存在しないもの、不在」の象徴として描かれており、「神秘、永遠の夢」とイメージづけられることもあります。
ロシアのおとぎ話の中では魔女に青いバラを贈ると、願いが叶うとも描かれているものもあります。
世界初の青いバラは日本から

青いバラはこの世には存在しないと長年言われ続けてきましたが、世界初の青いバラは日本から誕生しました。何
年もの歳月をかけて、ようやく完成した奇跡のバラなんです。
最も青いバラと称された「青竜」
最も青いバラと称された「青竜」は、交配で生まれた種の中では最も青いと言われています。
青竜を生み出したのは、小林森治さんという日本のアマチュア園芸家です。
小林さんは会社勤めをする傍らで20代の頃からバラの栽培を始め、青いバラの交配による育種にも取り掛かりました。
1999年に品種登録された青竜は、交配種のバラでありながら、青い色素を持った希少種です。
青竜はバラの赤の色素交配によって、少しずつ赤を抜いて青に近づけるという手法で作られています。
バラにはそもそも青の色素が存在せず、交配だけでは青いバラは不可能と言われていました。
しかし、後年になって青竜には青の色素が含まれていることが判明したのです。
この青竜は遺伝子組み換えでしか実現不可能といわれていた常識を覆した画期的な品種といわれています。
世界が驚いたサントリーの「ブルーローズ アプローズ」
ブルーローズ アプローズは日本の企業であるSUNTORY Flowersとオーストラリアの植物工業であるCalgene Pacificが共同開発して誕生した青いバラです。
14年もの歳月をかけてやっと誕生したブルーローズ アプローズは、パンジーが持つ青色遺伝子を元に開発に成功しました。
このブルーローズ アプローズは、世界初の本物の青いバラなのです。
アプローズ誕生で花言葉が変化

青いバラであるブルーローズ アプローズが誕生したことによって、青いバラの花言葉は以前とは変わりました。
アプローズの意味
SUNTORYが開発した青いバラ「ブルーローズ アプローズ」の、アプローズには「喝采」という意味があります。
このブルーローズ アプローズを開発するまでには14年もの長い年月がかかっており、多くの研究者が携わっているんです。
アプローズの研究に携わった全ての人達を讃える意味を込めて喝采を意味する「アプローズ」が、品種名になりました。
花言葉は「夢叶う」
SUNTORYが開発した世界初の青いバラであるブルーローズ アプローズの誕生によって、青いバラの花言葉は変化しました。
それまで青いバラの花言葉は「不可能、存在しない」でしたが、「夢が叶う、神の祝福」に変わったのです。
絶対にこの世には存在しないという意味で「不可能」などネガティブな花言葉だったのが、青いバラが開発されたことによって、奇跡や神の祝福など以前とは真逆の意味の花言葉に変化したのです。
まさに夢のある花言葉ですよね。
青いバラの入手方法は?

青いバラは、普段お花屋さんであまり見かけたことがないという人も多いでしょう。
ブルーローズ アプローズはどこのお花屋さんでも取り扱いしているわけではないのですが、全国の取り扱い店に行けば購入できます。
サントリーフラワーズ - 公式サイト
また、ブルーローズ アプローズ以外にも白いバラを特殊技術で青く染めたブルーローズもあります。
こちらであれば、全国の生花店で販売されています。
まとめ
青いバラは、華やかさと青さと上品な香りが特徴です。
バラの中でもとても珍しい青いバラは、「夢が叶う」という花言葉もとても魅力的。
夢を追いかけている人など大切な人にプレゼントすると、喜ばれそうですね。