動物園のアイドルとして知られるパンダは、誰もが見ているだけで癒されるマスコット的な存在ですよね。みなさんはそんなパンダを漢字で書くことができますか?
この記事ではパンダを含め、動物の難読漢字をクイズ形式でご紹介します。みなさんは一体いくつ読めるでしょうか?
5問全問正解することができれば、かなりマニアックだと言えるかもしれません。雑学として知っておきたい解説も入れておくので、そちらも参考にしてみてくださいね。
目次
動物難読漢字クイズ
動物は漢字で表記することができるものも多いですが、実は当て字だったりすることも多く、読み方が複雑なものもあります。ただ、中にはしっかりと意味が通る漢字もあるので、以下の漢字から予測しながらどのような動物なのかを当ててみましょう!
①大猩々
②膃肭臍
③大熊猫
④駱駝
⑤蝙蝠
クイズの答え
いかがでしたでしょうか?クイズの中には頻繁に目にするものも入れておいたので、正解できた方も多いかもしれません。
以下がクイズに対する答えとなります。正解がわかると漢字の意味もまたわかってくるかもしれませんね。
①ゴリラ
②オットセイ
③パンダ
④ラクダ
⑤コウモリ
解説
ここからはそれぞれの漢字に対する由来について詳しく解説していきます。動物に使われている漢字にはしっかりと意味もあるので、せっかくならそちらも雑学として確認してみましょう!
大猩々=ゴリラの由来
ゴリラは「大猩々」という漢字を用います。これはもともと日本の架空の生き物である猩々が由来となっています。
なぜゴリラに猩々という表記を使うようになったのかというと、もともとオランウータンの漢名として猩々が使われていたことが理由です。
猩々よりも体格が大きいから大猩々となったわけですね。なお、チンパンジーは黒猩々と呼ばれているなど、基本的に類人猿には猩々という漢字を使うことが多いと考えられます。
ただ、ゴリラはその他にも猛狒という漢字を使うこともあります。こちらも日本の伝承が由来となっており、大型のサルの妖怪を指す狒狒という言葉が語源です。
膃肭臍=オットセイの由来
オットセイという言葉自体はアイヌ語でオンネプやオンネップと呼ばれていた動物が由来で、それが中国で「膃肭=オツドツ」と音訳されたのが始まりだと言われています。
また、中国ではオットセイの陰茎を精力剤として重宝し、陰茎がへそに近い場所にあったことから「臍」の字を薬名として代用したそうです。それが「膃肭臍=オツドツセイ」となり、その動物自体をオットセイと呼ぶようになったわけです。
大熊猫=パンダの由来
パンダはネパール語で「竹を食べるもの」を意味するパンヤや、「手のひら」を意味するパンジャが語源と言われる動物です。
日本では大熊猫という漢字で表し、中国でも熊猫と漢字で書きます。また、台湾などでは逆に猫熊と書かれることがあります。一般的に言われるパンダはジャイアントパンダを指すことが多いため、日本では大熊猫とまとめて表記することが多いですね。
ちなみにパンダは2種類いて、近縁ではないもののジャイアントパンダとレッサーパンダがいます。なぜパンダを熊猫と書くようになったのかというと、これはもともと先に発見されていたレッサーパンダが熊猫と呼ばれていたからです。
レッサーパンダは猫のような姿でありながらも熊のような顔をしているため、当て字として熊猫が使われるようになったのだとか。その後、ジャイアントパンダが発見され、レッサーパンダよりも大きかったことから大熊猫という漢字を使うようになりました。
近年は区別する意味でレッサーパンダの方を、小熊猫と表記することもあります。
駱駝=ラクダの由来
ラクダは中国名と同じ駱駝という漢字を使います。ただ、正式名称はもともと「たく駝」だったそうです。
中国語の「駝」には「荷物を背負う獣」という意味があり、「たく」には「袋」という意味があります。たく駝という音が訛り、結果的に駱駝となったのがラクダという言葉の始まりです。
和名に関してはそのまま中国から輸入されたものを使っていると考えられ、江戸時代末期にはすでに駱駝を使っていたそうです。
蝙蝠=コウモリの由来
コウモリは漢字で蝙蝠と表記します。
もともと平安時代中期にはコウモリをカハホリと呼んでおり、それが末期になる頃にはカハボリと呼ばれるようになりました。さらに時代を経るごとに変化してコウモリとなっていきました。
語源は川を守るものという意味の川守(カワモリ)や蚊を食べるという意味の蚊屠(カホフリ)などが由来となっているとも言われています。そのため、本来は縁起の良い動物として考えられていました。
まとめ
パンダを意味する漢字には熊と猫が含まれていて、なんだかわかりづらいですね。しかもその由来はもともと先に発見されていたレッサーパンダとなっているから余計にややこしいです!(笑)
ここで出題した他の動物も様々な漢字が使われているため、豆知識として覚えておくと良いことがあるかもしれません。気になる人は、他の動物難読漢字を制覇してみましょう。