世界一硬い食べ物を知っていますか?実は日本人にお馴染みのあの食材だった!

みなさんは「世界一硬い食べ物」と聞いて、どんな食べ物を想像するでしょうか?

筆者が一番最初に思いついたのはキンキンに凍らせた"あずきバー"です!(笑)・・・冗談はさておき、世界一硬い食べ物は日本の鰹節だと言われています。

そこで、ここでは日本の食文化を支える鰹節についてご紹介します。普段何気なく食べている鰹節、実はとても硬い食べ物なんですよ。

世界で一番硬い食べ物・・・それは「鰹節」!

世界一硬い食べ物は日本の鰹節です。次いで中国の干し鮑、ヨーロッパの干し肉となっていて、どれも基本的に乾燥させた食べ物だということがわかります。

ここからはそんな鰹節の硬度や硬い理由についてご紹介します。

鰹節の尋常ではない硬さは宝石並み?

では、鰹節はどれくらい硬いのでしょうか?物体の硬さを数値で示す"モース硬度"で表すと、鰹節はおおよそ7.0~8.0ほどとなります。

モース硬度は比較するものがないとわからないのですが、鰹節は水晶や翡翠などの宝石と同じくらいの硬さを誇っていると言われています。事実、水晶や翡翠などのモース硬度は7.0~8.0前後です。鰹節の中にはそれらの宝石以上の硬さになっているものも存在します。

ちなみに世界一硬い鉱石と言われるダイヤモンドのモース硬度は10.0ほどです。

鰹節の硬さを生む秘密

鰹節が硬い理由はどこにあるのでしょうか?そもそも魚をただ乾燥させただけで、あんなに硬くなるなんて信じられませんよね!?

実際、ただ乾燥させただけではここまで硬くはなりません。では、なぜ鰹節がそこまで硬くなるのかというと、表面に付着しているカビがその理由だと言われています。

鰹節の表面にはカビが付着しており、このカビが内部まで侵入することでより水分を蒸発させ、極限まで乾燥した状態にさせるわけです。そうすることで鰹節は石のようにカッチカチになるのだとか。

他の干し鮑や干し肉など硬い食べ物があんなにもカチカチなのは、同じく内部が乾燥しているためだと言われています。

鰹節と削り節とおかかの違い

鰹節という言葉をよく耳にしますが、たまに「削り節」という言葉も耳にすることがありますよね。さらには「おかか」という言葉もあったり、日本語には『鰹節』を意味する言葉がいくつかあります。

そこで、ここからはそれらの違いについてご紹介します。

削り節

削り節とは鰹節など干し魚を薄く削ったものの総称で、日本ではメインの食材として食べるより調味料として使うのが一般的です。鰹節はそんな削り節に含まれるものの一種となります。

出汁がよく出ることから汁物を作る際の素材として用いられることもある他、料理の仕上げに用いられることもあるのが特徴です。

なお、削り節にもいくつか種類があり、主に国内で食べられているものは「鰹節削り節」や「鰹削り節」、「鰯削り節」などがあります。材料となる魚の種類によっても呼称が異なり、鰹節以外だと鯖節や鮪節などもありますね。

また、厚みで分類することもあるので注意が必要です。薄いものは花削りなどの薄削り、厚いものは厚削りと呼ぶことが多いです。より細かく砕いたものは砕片もしくは破砕と呼ばれ、それ以上細かくなると粉末となります。

おかか

おかかは鰹節または削り節のことを意味します。具体的に違いはないものの、おかかはどちらかというと調味料というよりは食材としての意味合いが強いです。

おにぎりの具として使用したり、特定の食材として使われる際におかかと呼ぶことが多いですね。

鰹節は1600年以上前から食べられていた?

日本では大宝律令・賦役令によって干した鰹などが献納されていたため、西暦701年頃から鰹節の原型のようなものがあったと考えられています。

さらに時代を遡ると、それよりも前から鰹を乾燥させたものが食べられていたと言われています。ここからはそれらの鰹節の歴史についてご紹介します。

古墳時代から鰹節のようなものは食べられていたらしい

約8000年前の縄文時代のものと思われる鰹の骨が貝塚から発見されていることから、鰹はかなり昔から食べられていたと考えられています。

また、400年代頃の古墳時代には堅魚と呼ばれる干し鰹などが作られ、料理にも使われていたのだそう。そこから考えると、当時から鰹節のようなものを食べていたと考えられますね。

現在の鰹節の原型が生まれたのは室町時代?

現在のような鰹節に近いものは室町時代には生まれていたとも言われています。

1489年の「四条流庖丁書」にはすでに花鰹と呼ばれる言葉が記されていることから、これが干した鰹を削ったものではないかと想像できるとのことです。

逆転の発想!カビに困って生まれたカビを利用した鰹節

より美味しい鰹節を作るため、鰹節は常に進化の歴史を歩んできました。

焙乾や燻乾の創始者と呼ばれる甚太郎という人物は、江戸時代中期、元禄時代から安永時代まで鰹節の改良を行い、現在の鰹節に近い改良土佐節を開発したと言われています。

当時、江戸や大阪などの鰹節の消費地から遠い土佐ではカビの発生に悩まされたのですが、逆にそのカビを利用して乾燥させる方法が考案されたそうです。

この改良土佐節は長期輸送や長期保存にも耐えることができたばかりか味も良いと評判を呼びました。その結果、全国的に広まり、現代の鰹節の基礎ともなったと考えられます。

それまでは藁を用いて火乾を行っていたものの、甚太郎はナラやクヌギなどの薪を使って煙で燻す焙乾法を考案したそうです。

また、従来の土佐節はカビが生えやすいという欠点がありカビ臭くてとても食べられるものではなかったのですが、焙乾を徹底して日乾を併用、悪カビ退治のために逆にカビを利用することで改良していったのだとか。

日乾した節を藁で包み、一面に良質な鰹節カビを付着させることで悪カビの発生を防ぐことに成功したと言われています。それ以来、鰹節は日本食において最も重要な調味料の1つとなったわけです。

まとめ

世界一硬い食べ物は日本が誇る「鰹節」です。しかし、現代の鰹節のようになるまでは相当な時間がかかりました。そこには深い歴史があり、その歴史の中で脅威の硬度が生まれたわけです。ぜひ、鰹節を使う際にはそんな裏話を思い出してみてくださいね。

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