これは予想外!世界最大の飛行機は〇〇を運ぶために開発された! | FUNDO これは予想外!世界最大の飛行機は〇〇を運ぶために開発された! – FUNDO

これは予想外!世界最大の飛行機は〇〇を運ぶために開発された!

2020.4.20


みなさんは、世界一大きい飛行機をご存知ですか?飛行機というと速さばかり注目されるので、最大の飛行機となると残念ながら影が薄くなってしまいます。

世界一の速さでいったら無人飛行機・有人飛行機・ジェット機・旅客機・プロペラ機とジャンルによってそれぞれ1位が出されますが、大きさを誇る飛行機でいったら何なのでしょうか?

そこで今回は、世界最大の飛行機と世界最大の翼を持つ飛行機について調べたところ、共に意外な目的をもって開発されたことが分かったのでご紹介したいと思います。

世界最大の飛行機:An-225

出典:wikipedia.org

世界最大の飛行機は全長84.0m、全幅88.74mという巨体を誇り、最大積載量は250t、そして安全を考慮しなかった場合の最大積載量は300t以上といわれる「An-225」です。

世界最大の飛行機は1980年代生まれ


世界最大の飛行機である「An-225」が開発されたのは、いまから30年以上前の1980年代後半のことです。当時はソビエト連邦だったロシアによって開発されました。

ソ連版スペースシャトルを輸送するために開発された飛行機


当時、ソ連とアメリカとの間では宇宙開発競争が行われていました。

宇宙進出・月面到達の段階を経てアメリカとソ連の間では、それぞれ「有翼宇宙往還機」の開発が進められていました。

結果、アメリカがスペースシャトルの初飛行を1981年に成功し、ソ連は後塵を拝することになりました。

そしてその後、ソ連側もスペースシャトル同様の有翼宇宙往還機「ブラン」の開発に成功。1988年11月15日には初飛行も成功させています。

しかし、ブランを開発工場から打ち上げするバイコヌール宇宙基地まで輸送する必要があります。そのためにアントノフ設計局によって設計・開発されたのが大型輸送機「An-225」です。

An-225はブランに遅れること1ヶ月、1988年12月21日に運用が始まりました。

もともと世界一大きい飛行機を作ることが目的ではなく、ブランを輸送するためにつくったものが今日まで世界一であったというわけです。

本来の任務を遂行したのは1回だけ?!


世界最大の輸送機となったAn-225ですが、開発当初の目的であるブランの輸送という任務を遂行したのはたった1度だけだそうです。

ブランとAn-225の2機が開発されたのは1988年。そう、ソ連が解体される直前の事です。

ブランは初飛行が最終飛行になってしまったため、An-225もブランを輸送する機会が1度しか与えられませんでした。

その唯一の機会も1989年に開催されたパリ航空ショーでのことだったそうなので、宇宙に行くブランを宇宙基地に運ぶというものではありませんでした。

An-225のその後


1991年のソ連解体に伴い、ブランは運用計画が全て撤。1992年に有人飛行の計画がありましたが、ブランは2度と宇宙に飛び立つことはありませんでした。

そして世界最大の飛行機、An-225もまたブランの運用中止に伴い、活躍の場を失いました。元々は工場にあるブランを宇宙基地まで運ぶのがAn-225の任務です。

そのブランが宇宙に行けないとなったらAn-225も運用されることは2度とない・・・はずでしたが、10年近く放置された状態から一転することになります!

なんと1999年、アントノフ設計局の後進であるアントノフ航空が超大型貨物機を使った運送ビジネスに成功。

この経験を踏まえAn-225を改修したのち、商用の輸送機として再就任することが決定されました!現在もAn-225は現役の輸送機として活躍しています。



史上最長の翼を持つ飛行機:ストラトローンチ

出典:wikipedia.org

An-225が最大の飛行機なのに対し、飛行機の翼が最大といわれているのはアメリカで開発されていた、双胴タイプの飛行機「ストラトローンチ」です。

ロケットの空飛ぶ打ち上げ台


ストラトローンチは2011年に、アメリカの企業であるストラトローンチ・システムズで開発が始まりました。

この飛行機は、空中発射ロケットの打ち上げ台として開発がすすめられたというのが特徴です。

ロケットを機体中央下部から吊すことから、胴体は独立した尾翼を備えた双胴となり、ロケットの重量に対応するためターボファンエンジンを6基備えることになりました。

結果、その翼幅は117mと世界最大の翼になりました。

ストラトローンチは2017年に初公開を果たし、2019年4月には初飛行を成功させています。

凍結された計画


この世界最大の翼を持つ飛行機「ストラトローンチ」ですが、2020年3月現在、今後飛翔する予定はないとされています。

というのも、開発していたストラトローンチ・システムズの創業者が2018年に亡くなると、次々と計画が中止・凍結していき、最終的には2020年5月をもって事業が終了してしまうからなんだとか。

また、飛行機と併せて搭載・発射するロケットの開発も進められていましたが、こちらはストラトローンチの初飛行前の2019年1月に開発が中止されています。

まとめ


世界最大の飛行機は、まさかのソ連製スペースシャトル「ブラン」を運ぶことだけを目的として開発された輸送機でした。

残念ながら本来の目的である、ブランを宇宙基地まで運ぶという大任は果たすことができませんでしたが、世界最大の輸送機として新天地で活躍を果たしています。

一方、世界最大の翼を持つ飛行機「ストラトローンチ」は開発が中止してしまったので、私たちがその雄姿を見る機会は今後ないようです。An-225のように違う形でも活躍する機会が与えられるといいんですがねぇ。

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
出典:Wikipedia(An-225 (航空機)) / Wikipedia(ストラトローンチ・システムズ)
この記事を気に入ったらいいね!しよう
      
 
  • このエントリーをはてなブックマークに追加