
皆さんは、「@」を何と読みますか?
きっと多くの人が「アットマーク」と読むと思いますが、実はこの「アットマーク」という呼び方は日本だけなんです!
世界共通でアットマークではないというのは、驚きですよね。
ならば、世界的には「@」を何と読んでいるのでしょうか?
そこでここでは、「@」について見ていきましょう。
目次
「@」の用いられ方

インターネットの普及に伴い「@」という記号は、様々な使われ方をするようになりました。
単価記号として生まれた「@」
@は。会計での略記として広く一般に用いられる記号で、単価(1個の価格)を表す時に使われます。
例えば、「@$100」は単価が100ドルであることを意味しており、単価100円のリンゴがあった場合、その表記は「リンゴ@100円」となります。
英単語「at」と同意味で使われる「@」
英単語の「at」の略記としても@は用いられます。
atと書くのが面倒な時には、@を使うわけですね。
例えば、新宿で食事会を行う時には「食事会@新宿」という用い方が出来るということになります。
スラングとしても使用される「@」
@はスラングとしても使用されます。
スラングとはいわゆる「俗語」のことで、仲間内や身内で使われるくだけた言葉です。
例えば、後(あと)と@をかけて、「@3日(後3日)」「@1時間(後1時間)」などと使うことがあります。
メールアドレスに用いられるようになり身近な存在に!

@が広く知れ渡るようになったのは、メールアドレスに用いるようになったからです。
メールアドレスに@が用いられるようになったことで、@はより身近な存在になりました。
ドメインの前に打たれるようになった「@」
@は、メールアドレスの「ユーザー名」と「ドメイン名」の区切りにも使われる記号で、通常@はドメイン前に打たれます。
@マークの左側にあるのがユーザー名(アカウント名)で、名前や略称、番号などを表します。
一方、@の右側にあるのが、契約しているプロバイダー、所属する組織などを表す「ドメイン名」で、インターネット上における一種の住所に当たります。
「@」が選ばれた理由
メールアドレスのユーザー名とドメイン名を区切るために「@」が使われるようになったのは、パソコンのキーボードに@がもともと配置されていたからです。
メールアドレスに採用される以前は、@はほとんど使われない記号でした。
それにも関わらずキーボードに配置されていた記号だったので、丁度いいということでメールアドレスの記号として採用されたようです。
世界での「@」の呼ばれ方

日本では「@」を「アットマーク」と呼びます。
しかし、それは俗称で、日本での正式名称は「単価記号」になります。
「@」は、世界では異なる呼び方をされています。
正式名称は?
ANSI・CCITT・Unicodeによる文字コード規格では、@の正式名称は「commercial at」です。
Unicodeでは「at sign」と呼ばれることもあります。
日本では、会計で単価をあらわすのに使われるということから「単価記号」というのが正式名称とされています。
英語では
英語では、「at sign」あるいは「at symbol」などと呼ばれており、文章中では「at」と読まれます。
そのほか、@の見た目から「cyclone(サイクロン)」「snail(スネイル)」と呼ばれることもありますよ。
カタツムリの意味で呼ぶ言語
英語では@のことを、カタツムリを意味する「snail」と呼ぶことがあります。
これは@の形がカタツムリに似ていることが由来となっています。
英語の他にも、イタリア語、ウクライナ語、ベラルーシ語、韓国語でもカタツムリの意味の語で@を読んでいますので、以下に列挙しますね。
・イタリア語「chiocciola, chiocciolina」
・ウクライナ語「равлик」
・ベラルーシ語「слімак」
・韓国語「골뱅이」
動物になぞらえた言語
@を動物になぞらえた言語で呼ぶ国もあります。
オランダ語、ドイツ語、ブルガリ語では、「猿」もしくは「猿の尾」の意味の語で@を読みます。
・オランダ語「apenstaartje」
・ドイツ語「Klammeraffe」
・ブルガリア語「маймунка」
また、@を、スウェーデン語、デンマーク語では「象の鼻のa」を意味する「snabel-a」、ロシア語では「子犬」をあらわす「собака」、フィンランド語では「猫の尾」を意味する語「kissanhäntä」と読みます。
まとめ

日本では「@」を「アットマーク」と呼ぶのが一般的ですが、それは日本だけです。
世界各国で、それぞれの違う呼び方がされています。
@の形に似たカタツムリや象の鼻、猿、猿の尾、猫の尾など動物になぞらえた言語で呼ぶ国が多いですね。