実はアイスクリームに賞味期限はない!?食べ物なのになぜ賞味期限がなくていいの?

食料品を購入するとき、多くの人が賞味期限をチェックすると思います。
できるだけ賞味期限に余裕のあるものを購入する人も多いでしょう。

ところで夏になると食べたくなるアイスクリームには、実はどこにも賞味期限が記載されていないものが多いのをご存知でしたか?
ぜひ今度スーパーやコンビニなどでアイスクリームの賞味期限をチェックしてみてください。

食べ物なのになぜ?と思いますが、今回はその理由をご紹介していきますね!

アイスクリームは腐らない食べ物

 

多くの食べ物には、ある程度の月日が経つと腐ったり傷んだりして食べられなくなりますよね。

ところがアイスクリームの場合は違います。
アイスクリームは腐らない食べ物なんです。

アイスクリームが腐らない理由

アイスクリームはほとんどの人が冷凍庫に入れて保存しますよね。

一般的な家庭用冷凍庫で冷凍保存していると、微生物は基本的に増殖しません
その保存方法の関係から、アイスクリームは品質がなかなか劣化しにくいのです。

冷凍という保存方法により、腐る原因となる微生物の増殖を抑えられているので、結果的に腐らないということのようです。

アイスクリームはどのくらい保存できるのか

アイスクリームは、基本的にいつまでも保存できます
例えば10年前のアイスクリームでも食べようと思えば食べられます。

ただし、これはあくまでも適切な冷凍保存をやっていることが前提です。

以下で紹介しますが、誤った冷凍保存をしていると傷む可能性はあります。
しかし、長い間保存するとアイスクリームの味や見た目は劣化している可能性大ですよ。

購入後、できるだけ速やかに食べたほうが美味しく味わえます。
購入して1か月以内に食すのが、オススメのようです。

注意!アイスクリームも保存方法によっては傷む

アイスクリームはいつまでたっても食べられますが、これは正しく保存していることが条件です。
保存方法が適切でないと、傷む可能性はありますよ。

例えば冷凍庫に食べ物をぎっしり入れていたり、頻繁に冷凍庫を開け閉めしたりしている場合は注意が必要ですね。
冷凍庫内の温度が上がってしまって、劣化しやすくなります。

アイスクリームを食べたときにシャリシャリしている場合は、風味が損なわれているかもしれません。
これはアイスクリームがいったん溶けてしまって、また凍結し氷の結晶が大きくなってしまったから。

あまり冷凍庫に食べ物を詰め込み過ぎない、そしてできるだけ冷凍庫は開けないようにすることが大事みたいですよ。

アイスクリームに賞味期限がない理由

 

ここまで「アイスクリームは傷まない」と説明してきましたが、なぜそれが賞味期限にないことと結びつくのでしょうか?
その理由を賞味期限についての説明とあわせてみていきましょう。

賞味期限とは

食品の期限表示には2種類あります。
それが「消費期限」と「賞味期限」です。

消費期限とは安全に食べられる期限で、賞味期限は美味しく食べられる期限を意味します。
賞味期限を過ぎたとしても美味しく食べられないかもしれませんが、絶対に食べてはいけないわけでもないんです。

賞味期限が過ぎてもすぐには廃棄しなくても大丈夫ですよ。
ただし、あまりにも期限が前だったら口にしないことをお勧めしますが・・・。

法律でも、アイスクリームは賞味期限の記載がなくていいとされている

アイスクリームの賞味期限に関するルールは2つあります。

それは食品衛生法に基づく「乳および乳製品の成分規格等に関する省令」と、景品表示法に基づく「アイスクリーム類及び評価の表示に関する公正競争規約」の2つ。

この中でアイスクリームは賞味期限の省略が認められています。
その理由として、2つの根拠が示されています。

まずはアイスクリーム類は通常-18℃以下で保存されるため、品質の変化は最小限に抑えられるから。理論上、-18℃で菌の活動が止まるとされています。

ちなみに通常の家庭用の冷凍庫であれば、-18℃以下の保存が可能です。

2つ目は、最初の「乳および乳製品の成分規格等に関する省令」の中で原料の品質基準が設けられているからです。
大腸菌の数を一定数以下にすることなどがこの法律の中では定められていることから、現在販売されているアイスクリームは厳しい基準をクリアしているものだけといえます。

そのため、傷む原因となる細菌がほとんどいないので、長期間品質が劣化しにくく安全なわけです。

それぞれの理由から賞味期限を記載するメーカーも

 

法律上、アイスクリームに賞味期限を載せる必要はありません。
しかし、一部のメーカーは自主的にアイスクリームの賞味期限を載せている場合があります。

賞味期限を記載する理由はメーカーによってまちまちで、例えば「いつまでにアイスを食べればいいかわからない」という意見が多く寄せられたことから、消費者の要望に応えるために記載しているというメーカーもあります。
また、できるだけ美味しく食してもらいたいからという理由で記載しているメーカーもあります。

アイスクリームは出来立てがおいしいです。
そして、傷まないとはいえ時間が経過すればするほど、どんどん味が劣化していきます。

そこで美味しく食べられる目安として、賞味期限を設けているようです。

まとめ

 

アイスクリームは冷凍保存するので傷みにくいのは確かに納得ですよね。
それでもきちんと保存されていれば、何年経っても食べられるというのは驚きです!

ただし、適切に保存されていることが前提です。
無駄に冷凍庫を開け閉めしたり、詰め込み過ぎたりすると傷む可能性があるので注意ですよ。

また、一部のメーカーでは美味しく食べられる目安として、賞味期限を自主的に表示しているところもあります。
今度、手にしたアイスクリームに賞味期限が記載されているかどうか、チェックしてみてはいかがでしょうか。

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