干物が美味しい「ホッケ」を漢字で書けますか?名前の由来もご紹介

ホッケって美味しいですよね。家庭の食卓で出ることもあるでしょうし、居酒屋でもつい注文してしまう人も多いのではないでしょうか。

ところでこのホッケには漢字表記もあるのですが、書き方をご存知ですか?

今回はなぜホッケと呼ばれるようになったのか、そして生息域など生態の特徴についてもまとめてみました!

ホッケとは

ホッケは、カサゴ目アイナメ科に属する魚です。まずはホッケの生息域や生態、種類について詳しく見ていきますね。

ホッケの生息域

ホッケは冷水性の魚ということもあり、水温の低い北の海に生息しています。

あとで詳しく見ていきますが、ホッケにはいくつか種類があります。

その中の主要な種類であるマホッケは、朝鮮半島中部からサハリン、オホーツク海の南部、千島列島などに生息しています。

ちなみに一般的に「ホッケ」といえば、このマホッケを指していると思ってくださいね。

もう1つ、キタノホッケという種類もあります。

こちらの生息域は日本の場合、北海道の太平洋岸です。ベーリング海やアラスカにかけて見られる魚となっています。

ホッケの生態

ホッケは成魚になると、水深100m前後の大陸棚で生息します。しかし、産卵期に差し掛かると浅いところに移動します。

産卵期は9月〜2月にかけてで、卵は水深20mくらいの岩の間に産み付けられます。

産卵されるとオスが卵の見張り番を務めます。しかも孵化するまでオスは一切餌を食べません

捕食活動にあたって、ホッケ柱といわれる海面近くに集まって上向きで泳ぐという独特の動きをします。

ホッケは底生生物やほかの魚の卵、プランクトンなどが主な餌。

ホッケ柱による渦巻きが起こると、海底のプランクトンを海面に引き上げます。この浮き上がったプランクトンを捕食するという珍しい行動を見せます。

ホッケ柱は初夏から春の間にかけてみられる現象です。ちなみに日本では、北海道の奥尻島周辺などで見られる行動だそうですよ。

ホッケは2種類いる

ホッケには大きく分けて2種類あります。「マホッケ」と「キタノホッケ」であることはすでに触れた通りですね。

マホッケとキタノホッケは見た目に違いがあります。中でも違いがよくわかるのは全長。

マホッケが60cmなのに対し、キタノホッケは40cm程度なのです。キタノホッケの方がひと回り小さいですね。

また、キタノホッケの成魚には黒い5本の縞があるのも特徴です。マホッケにはこのような縞模様はないので、これも見分けるポイントになりますね。

このような違いのある2種ですが、一時期キタノホッケとマホッケは同種と考えられていました。しかし現在では、分子系統学の研究の結果、別種であることが明らかになっています。

ちなみにキタノホッケは、通称「シマホッケ」とも呼ばれています。

スーパーなどで冷凍のホッケが販売されていますよね。この冷凍ホッケは、輸入ものであればキタノホッケであることが多いようです。

ホッケの漢字表記と名前の由来

ホッケというと、「ホッケ」「ほっけ」といった感じでカタカナやひらがなで表記することが多いですよね。でも、実は漢字表記もあるんです。

ホッケの漢字表記は「𩸽」

ホッケを漢字で表すと「魚へんに花」、すなわち「𩸽」と書きます。

これは幼魚の様から来ているともいわれています。

ホッケの幼魚は青緑色をしています。これが群れになって泳ぐと、花のような美しさでこの漢字があてられたそうです。

また、他にも産卵期のオスが由来という説もあります。

この時期、オスの体色はコバルト色になって唐草模様になるそうで、ことからこの漢字になったのだとか。

漢字というと中国由来と思う人も多いかもしれませんが、ホッケの漢字は日本で作られた国字です。

ホッケの名前の由来はお坊さんから?

ホッケの名前の由来で有力とされているのは、"お坊さん"です。

鎌倉時代に、日持上人という日蓮宗のお坊さんがいました。

このお坊さんは蝦夷地、現在の北海道に渡りました。

そして蝦夷地を離れる際にこれまでのお礼として、これまでその地域にいなかった魚を捕れるようにしたのだとか。

地元の人はそこから「法華(ホッケ)」と呼ぶようになったそうです。日蓮宗といえば法華経ですからね。

この伝説にはいくつかバリエーションがあるようで、日持上人が蝦夷地に訪れた時期に漁れるようになった見たこともない魚だったので、日持上人にあやかって付けられた名前だともいわれているそうです。

ホッケの由来とされる他の説

ホッケという名前の由来に関しては諸説あります。

例えば、ホッケというと北海道など、北方で捕れる魚だからというもの。

北方は「ほっけ」とも読みます。北方の魚という意味でホッケと呼ばれるようになったという説があります。

またホッケは漢字で魚偏に花、つまり「𩸽」と書くことはすでに紹介した通りですね。

ここ「北の花」が「ほくか」と呼ばれるようになって、さらにそこから転じて「ほっけ」になったという説もあります。

ただしこの説では、ホッケという名前より先に「𩸽」という漢字があったことになるので、そこに違和感があるのは筆者だけでしょうか・・・?

ホッケの旬

ホッケというと1年中食べられる魚というイメージがあるかもしれません。確かにそうですがホッケにも旬がありますよ。

ホッケは5~7月にかけてが旬

ホッケは、5月〜7月にかけてが旬ですね。

この時期に漁獲されたホッケを使うと最高の干物になるのだとか。

北海道では、桜の咲き始めるころにホッケの脂が乗り出すようになるそうです。魚偏に花と書くホッケの漢字にぴったりですね。

干物が多いのは傷みやすい魚だから

北海道以外の地域に住んでいる人だと、ホッケというと干物というイメージを持っている人も多いでしょう。

これはホッケが鮮度の落ちやすい魚だったからです。

生で発送しても傷んでしまうので、持ちのいい干物にするしかなかったんです。

しかし産地の北海道では、干物以外の様々な食べ方をされています。フライ、煮つけ、刺身など・・・。

刺身は逸品だといわれているのですが、アニサキスという寄生虫がいるかもしれないのであまり推奨されていないそうです。

今は物流が進歩しているので、北海道以外でも生食は可能になってきていますよ。

干物しか食べたことのない人は、生のホッケを一度食してみるのもいいかもしれませんね。

戦後の食糧難を支えたホッケは嫌われ者?

世代によっては、ホッケに対して良くない印象を持っている人もいるそうです。これは戦後の食糧難が大きく関係しています。

食糧難対策のために、北海道で大量に漁獲されたホッケが関東地方などに配給されていました。

しかし当時、冷凍技術がまだ高くありませんでした。このため、配給されるときには鮮度が落ちていたり、時には傷んでいたりしていました。

そのような状況では味も劣化していますので、「ホッケはまずい」という悪印象を持っている人たちもいるのだとか。

まとめ

食卓にもよく上る、ホッケの名前の由来についてご紹介しました。お坊さんが関係しているとはちょっと意外でしたよね。

ホッケというと干物と思っている人もいるかもしれませんが、食べ方はほかにも色々とありますよ。フライや煮つけなどで食べてみれば、また違った楽しみ方ができるかもしれませんね。

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