言動や行動が感情やその時の考え方次第でコロコロと変わってしまう人のことを、「気分屋」と言います。
ここでは、そんな「気分屋」という言葉について見ていくとともに、上司や恋人などへの対処法なども含めて見ていきましょう。
目次
気分屋とは?
まずは、「気分屋」という言葉自体について見ていきましょう。
気分屋の意味
気分に合わせてコロコロと考えていることや、言っていることが変わってしまう人のことを「気分屋」と呼びます。
また、気分が変化しやすい人も「気分屋」と呼ぶことがありますし、感情任せになってしまう人も指し示すこともあります。
つまり、自分の気持ちにのみ従って生きている人という意味が近いかもしれませんね。
気持ちの波が激しい人のことを「気分屋」と呼ぶこともありますが、誰でも元気な時があれば元気のない時もあるため、感情に波がある人という意味ではあまり用いません。
論理的ではなく本能的に感じたままに行動する人を「気分屋」となります。
例えば飲み会の予定が入っていた時、行きたくなくても「約束したから行かなくては・・・」と論理的に考える人もいれば、行きたくないから「やっぱり今日は行かない」と本能的に考えてしまう人もいますよね。
気分屋は後者の考えに近い人となります。
気分屋な人というのは自分勝手とも言えますし、自分に正直とも言えるでしょう。
似たような意味の言葉
似た言葉がいくつかありますが、気分屋という言葉は使う人によってニュアンスも変わってくるため、この限りではありません。
・気まぐれ
・自由気まま
・風まかせ
・情緒不安定
これらの言葉は共通してその人が持つ思考や判断に関係しています。
基本的に気分屋の人たちは気まぐれに物事を考える傾向にあり、人に忖度するというよりは自由気ままに行動や発言をします。
また、後先を考えずに風まかせに行動を起こすこともあれば、嬉しい時には機嫌が良く悲しい時には機嫌が悪いという感情の起伏が激しいということもしばしばあります。
似たような言葉として「マイペース」が挙げられることがありますが、気分屋とはまた違う性格・人間性となります。
マイペースな人は周囲に左右されずに自分が決めたことを貫きますが、気分屋な人は自分の感情に合わせてコロコロ変わるため、むしろ正反対と言っても良いかもしれません。
自分の気持ちを中心として考えている点はどちらも似ていますが、一貫性という面では大きく差があります。
気分屋の人はどんな人?
気分屋の人には共通して見られる特徴があります。
ここではすべて解説していると時間が足りないので、気分屋の人に見られる特徴について簡単にまとめてみました。
1.明るい
2.優しい
3.裏表がない
4.自我が強い
5.感情の起伏が激しい
6.自己中心的に考える
7.後先を考えない
8.承認欲求が強い
9.我慢ができない
10.空気が読めない
このように気分屋の人は、根が明るく優しくて、表裏がない素敵な人と言えます。
しかし、感情の起伏が激しく自我が強いので、扱いを間違うと自分の欲求をぶつけてくることもあれば、喧嘩になることも多々あります。
また、基本的には自己中心的な考え方をしていて、後先をあまり考えないためトラブルメーカーになってしまう人もいるかもしれません。
その割には承認欲求が強くて我慢ができないため、心の奥底では「誰かに認められたい」と思っている傾向がと強いですね。
時々空気が読めない行動もしてしまうので、周囲の人が上手に受け流してあげることが必要かもしれませんね!
気分屋さんの長所と短所
気分屋の人には良いところもあれば、悪いところもあります。
ここからは、その代表的な長所と短所について見ていきましょう。
気分屋さんの長所
気分屋の人は基本的に素直でポジティブなので、前向きに誰かを引っ張っていくことができます。
これは仕事ではもちろん、プライベートでも言えます。
根は明るくて優しい人が多いので、基本的には好かれることも多いでしょう。
誰に対しても平等だったりするので、程よい距離で関係を持つには良いですね。
気分屋さんの短所
気分屋の人は自分の感情に合わせて動いてしまうため、落ち着きがありません。
一時的な感情に任せて行動してしまうことも多いため、その言動に迷惑している人もいるかもしれません。
例えば、ちょっとしたアイデアを思い付いてやってみたものの、見切り発車で誰もそれに従えないということもあるでしょう。
最悪の場合は批判の対象となるかもしれません。
気分屋さんへの対応
気分屋の人は扱いを間違えると大変です。
ここからは穏便な関係を保つためにも、上司や恋人などそれぞれの気分屋さんに合わせた対処法を見ていきましょう。
気分屋な上司や部下への対応
仕事の上司や部下が気分屋だった場合は、自己犠牲が苦手な傾向にあるため、しっかり支えてあげることが重要です。
とはいえ、仕事をする上で必要なことだけで良いです。
深くプライベートまで関わる必要はありません。
気分によって言動が変わるため、振り回されないように接することが必要ですね。
そのため、歯向かうよりはやんわりと受け流してスルーするのが得策かもしれません。
気分屋な人に対して一喜一憂するのではなく、「そういう人なんだ」と割り切って接すると精神的に楽になるかもしれません。
しかし、気分屋の人は自分が気分屋だと自覚していないことが多いため、改善の余地がない場合はさらに偉い立場の人に相談してみるのもアリです。
気分屋な恋人への対応
恋をした相手が気分屋さんの場合は、甘えさせてあげることが大切です。
冷たくするとより悪い方向に進むので、優しくして良い方向を常に向かわせることが重要となります。
まずは話を聞いてあげて、時には褒めてあげるのが良いでしょう。
ただし、言いなりになるのは話が別、NGとなります。
言いなりになると、相手にとってただの都合の良い相手にしかなれないので、自分の意見もしっかりと伝えるようにしましょう。
もし何か許せないことがあるなら、改善してほしいところを的確に伝えるべきです。
その際、こちらは冷静を保つことが必要です。
そして気が合わないと思ったなら、今後も変わる見込みがないので、諦めて他の人を狙った方が楽かもしれませんね!
気分屋な友達や同僚への対応
気分屋な人の話は、話半分に聞いておくのが良いかもしれません。
特に自慢話などが多い傾向があるので、適当に相槌を打つくらいで十分だと言えるでしょう。
深く付き合うと疲れるので、関係も適度な距離を保つのが良いと思います。
どうしても苦手なら縁を切ることを考えるのも・・・。
お互いに疲れてしまわないように、適切な距離を保って関係を続けることがベストですね。
「気分屋」を英語で何て言うの?
「気分屋」という言葉を英語で表現するのは少し難しいかもしれません。
そもそも日本語と英語ではニュアンスが違ってくるからです。
その中でも意味合いが近しい言葉をご紹介します。
「A moody person」だけど・・・
日本語の「気分屋」と、海外の「気分屋」では意味の程度が違います。
基本的に気分屋を表現する言葉としては「moodey」が最適かもしれません。
ただし、予想外のことをするという意味なら「spontaneous」で表現できる他、自分のことしか考えていないという意味なら「selfish」とも表現できます。
その他、日本語としてもよく使われる「ヒステリック」や「ナーバス」という言葉でも表現できなくはないかもしれませんが、これは気分屋となる人物がネガティブになっている状況はあらわせても、機嫌がいいことはあらわすことができません。
英語ではピンとくるものがなかなかありませんね。
まとめ
感情やその時の考えで行動や発言がガラリとしまってしまう気分屋の人は、周囲からの信頼を集めるのが難しい傾向にあります。
しかも、自分が気分屋だという自覚がない人が多く、気付けば周囲から人が離れて行ってしまっているなんて人も・・・。
その時その時で考えも変わってくるため、交流の深める際は自分は落ち着いていることを心がけ、より腰を据えて付き合っていく心構えが必要になってきます。