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ししゃもにラッコ!意外と多いアイヌ語が元になった日本語の単語一覧

2020.6.23


北海道に古くから居住する民族、それがアイヌ民族です。彼らは独自の文化を持ち、話している言語も独特です。

しかし、意外なことにアイヌ語が日本語としてそのまま定着している事例もあります。そこで、ここでは意外と多いアイヌ語が起源の言葉についてご紹介したいと思います!

アイヌ語とは


アイヌ語とは、アイヌ民族が使う言語です。本州以南の地域とは隔絶された島国だったことから、北海道に住んでいたアイヌ族のみが使っていた言葉といえます。

まずはそんなアイヌ語について知っておきましょう!

アイヌ民族の言語


アイヌ語は言語学的には、孤立した言語と呼ばれる分類の言葉です。

本来、言葉とは様々な他の言語と関係しており、時代に合わせて独自に進化してきました。

しかし、アイヌ語は現存する他の言語との関係が立証されていない言葉です。

また、共通する祖語を再建できない系統不明の言語なので、原則としてアイヌ民族の間でしか通じない言葉となっています。

かつての北海道には強力な支配者や政府が存在していなかったため、北海道以北の地域ではさらにその地域ごとに方言があるなど、言葉自体が複雑なものとなっているのです。

言語としては極めて希少


アイヌ語を流暢に話せる人は、なんと世界で5人くらいしかいません!

アイヌ民族自体は北海道だけでも15,000人くらいいるのですが、そのほとんどは現代の日本語を使って暮らしています。

北海道が本州の人々によって開拓されてから現代の日本語が流入してきたため、アイヌ語は次第に利用する人も減っていきました。

アイヌ語自体が失われつつある言語なのです。

近いうちに話せる人がいなくなってしまう可能性もあり、消滅危機言語の1つとして保存活動が進められています。

ただ、近年は漫画やアニメの影響などもあって、アイヌ語教室が微増傾向にある他、一部に限って注目を集めています。

特定の文字表記がない


現代の日本語が入って近代化される以前の伝統的なアイヌ社会においては、文字表記というものがありませんでした。

そのため、音のみでコミュニケーションをしていたそうです。

いまではカタカナで書かれたりすることもありますが、基本的にアイヌ独自の文字というのは存在しません。

その一方で、北海道アイヌ協会では教科書などにラテン文字表記を使用し、アイヌ語を後世に教えています。

例えば、アイヌをラテン文字で表記すると「aynu」となり、これらはアイヌ民族が口にしていた音に当てはめたものです。



様々なアイヌ語一覧


アイヌ語は無数にあるのですべてをご紹介することはできませんが、中でも知っておきたい言葉、そして現代の日本語にも影響を与えている言葉についてご紹介します!

有名なアイヌ語一覧


まずは、有名なアイヌ語を一覧にしてご紹介します。

カムイ


アイヌの世界では「神」のことを「カムイ」と呼びます。

アイヌの世界では神の存在を信じており、野生動物の多くは神による人間への贈り物だと信じているそうです。そんな命を与えてくれる存在をカムイと呼んで崇めているわけです。

コロポックル


アイヌの伝承による小人を、アイヌ民族の間では「コロポックル」と呼びます。特にフキの下に住む妖精のことをコロポックルと呼んでいるそうです。

これはカルビーから発売されている「じゃがポックル」の由来でもあり、北海道でしか手に入らない銘菓として高い人気を誇っています。

ルイペ


アイヌ語の「ルイペ」とは、主にルイベのことを指します。

ルイベとは鮭を凍らせた食べ物です。旨味が凝縮されたルイベは、アイヌ民族にとってもご馳走だったといわれています。

コタン


アイヌ語で集落のことを「コタン」と呼びます。

アイヌ民族は原則として集団生活を送っており、木造住宅を密集したコタンが各地にあったと考えらています。

アイヌ語由来の地名一覧


そして、ここからはアイヌ語由来の地名についてご紹介します。

サッポロ


北海道の道庁所在地となっている札幌は、もともとアイヌ語で「サッポロペッ」と呼ばれる地名でした。

サッが「渇いた」、ポロが「大きい」、ペッが「川」をそれぞれ意味していたと考えられています。

オタル


札幌近郊の観光都市として知られる小樽は、もともとアイヌ語で「オタルナイ」と呼ばれる場所だったそうです。

オタが「砂」、ルが「融ける」、「ナイ」が川を意味していたのだとか。

ノボリベツ


日本屈指の温泉地として知られる登別も実はアイヌ語です。かつては「ヌプㇽペッ」と呼ばれていました。

ヌプは「水の色の濃い」を意味し、ペッが「川」を意味しているそうです。

シレトコ


世界遺産としても知られる知床は、アイヌ語では「シリエトク」と呼ばれる地名だったそうです。

シリが「地面の」、エトクが「出っ張った先端」という意味を持っていたのだとか。

日本語になったアイヌ語一覧


最後に、日本語になったアイヌ語をご紹介します。

シシャモ


シシャモはびっしり詰まった魚卵が美味しい魚ですが、これはもともとアイヌ語だったといわれています。

ラッコ


ラッコは動物園のアイドルとして全国各地で見られる動物ですが、これもアイヌ語が語源だそうです。

トナカイ


クリスマスになると大勢の子供たちがお世話になるトナカイも、実はアイヌ語に由来しています。

ハスカップ


木の上にたくさんなるものという意味のハスカップも、実はアイヌ語です。

ノンノ


ノンノはファッション雑誌として知られていますが、これは花の意味を持つアイヌ語にちなんでいるといわれています。

まとめ


アイヌ語は消滅しつつある言語ですが、そのまま日本語になった言葉もあります。

地名にも残っているので、そういう意味ではアイヌ語がこれから完全に消滅してしまうということはないのかもしれませんね。

それでも保全活動は重要なので、アイヌ語は後世に残すべき言葉だと思います。
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