ラムネとサイダーの違いは何か分かる?それはアレが入っているかどうか

子どもから大人まで幅広い世代に愛され続けている「ラムネ」は、特に暑い夏に飲むと爽快で最高な飲み物ですよね。

そしてそんなラムネに似た飲み物で「サイダー」がありますが、この2つはどのような違いがあるのでしょうか?

どちらも炭酸の効いた甘いドリンクなのに、なぜ別々の名称がついているのか気になりますよね。そこで、今回はラムネとサイダーの違いについて調べてみました!

ラムネとサイダーの違いは1つだけ!

ラムネとサイダーの違いはたった1つだけです。それを知っておけばもう迷うことはありませんね。

違いは容器が「ビー玉入り」かどうかだけ!

ラムネとサイダーの違いは容器にあります。

炭酸飲料は一般的に瓶やペットボトルに入っていますよね。その容器に、ビー玉が入っているのが「ラムネ」です。

そう、ラムネとサイダーの違いは容器にビー玉が入っているかどうかなのです!

ビー玉が入っている方が「ラムネ」で、入っていないのが「サイダー」ということです。

中身の飲み物はどちらも、炭酸水に砂糖や香料などを加えたものなのでほとんど変わりはありません。

容器が「ビー玉入り」かどうか、それ以外に違いはありません。

ラムネにビー玉入りの容器が使われている理由

そもそもなぜ、ラムネにビー玉入りの容器が使われるようになったのでしょうか?それは瓶詰め容器の歴史に由来します。

かつてのラムネの容器はビー玉ではなく、コルクで栓をするタイプのものが主流でした。ペリーが来航した際に持ってきたラムネも、コルク栓タイプのものだったといわれています。

しかし当時のコルクは高価でしたし、時間が経つと炭酸が抜けやすかったことなどから、大量消費するような密閉する飲み物には向いていませんでした。

そこで、イギリスが密閉できる栓として考案したのが"ビー玉栓タイプ"だったのです。

ビー玉を栓として入れておくことで炭酸が抜けずにあの爽快感を楽しめるようになり、「ビー玉栓」が主流となっていきました。

そして日本ではもともと海外から輸入されたものを使っていたのですが、大阪のガラス業者が作り始めたことで国産ビンも次第に普及したそうです。

この容器が、現在もラムネをラムネたらしめているのです。

もともとは中身も違ったラムネとサイダー

今でこそ「ラムネ」も「サイダー」も中身は同じですが、もともとは飲み物自体も違いました。実はどちらも日本で独自に変化した飲み物だったそうなのです。

ラムネの原型「レモネード」

ラムネの原型は"レモネード"という飲み物です。

レモネードとは、主にレモンの果汁に蜂蜜や砂糖、シロップなどを加えて甘い味わいにした飲み物です。

日本のラムネは、このレモネードの発音が訛ったものだといわれています。

海外では甘味料を加えた飲料水を「エード」と呼んでいます。レモネードはレモンを入れたエードなので、レモネードと呼ばれているんですね。

また、ラムネは冷たい飲み物ですが、レモネードは冷やして飲むだけでなく、ホットでも美味しいということで、様々な飲み方があるそうですよ。

ここからは海外でのレモネードの飲み方をご紹介します。

アメリカのレモネード

アメリカやカナダのレモネードは炭酸が入っていないものが主流で、主に砂糖入りのレモン水のことをレモネードと呼びます。

アメリカを舞台にした映画やドラマに度々登場するシーンで、子どもがレモネードを露店販売している光景がありますが、これは現地でみられる子どもの小遣い稼ぎであり、夏の風物詩として知られています。

ヨーロッパのレモネード

ヨーロッパ各国にもレモネードはあります。イギリスやフランスでは、レモンに砂糖または他の甘味料を入れた炭酸飲料をレモネードと呼んでいます。

また、イタリアでは炭酸が入らないのが一般的で、ドイツでは炭酸飲料全般を意味する言葉だったりします。

さらにオランダでは、甘い濃縮果実酒を水で割ったもの全般を指したりするみたいですよ。このようにヨーロッパ圏内でも多種多様なのです。

オセアニアのレモネード

オーストラリアやニュージーランドでは、無色透明の炭酸レモン水のことをレモネードと呼びます。

レモン果汁で色味が付いたものは「レモンスカッシュ」と呼び、別物扱いをしています。

サイダーの原型「シードル」

サイダーの原型は「シードル」という飲み物です。シードルとは、リンゴを使ったスパークリングワインのことですね。

見た目は一緒ながら、リンゴの味をワインのように楽しむヨーロッパタイプと、ビールのように一気に飲むイングリッシュタイプがあります。

このシードルが英語で「サイダー」と発音することから、日本ではサイダーという飲み物として流入するようになっていったそうです。

日本のサイダーはアルコールの入っていないものが多いですが、本来はアルコール飲料のことを意味します。ちなみに、シードルの中には発泡性がないものもあります。

まとめ

ラムネもサイダーも飲み物自体に違いはほとんどなく、容器に"ビー玉が入っているかどうか"の違いなだけのようです。コップに入れてしまったら、もうラムネかサイダーか分かりませんね(笑)

また、原型となったレモネードやシードル自体は全く異なった飲み物で、ラムネの原型「レモネード」はレモン果汁の入った飲み物。サイダーの原型「シードル」はリンゴを使ったスパークリングワインとそれぞれなっています。

レモネードもシードルも、国によって差異があるので調べてみると面白いですよ。

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