自分なら何を選んで生きるのかな・・・終末期患者の最期の願いに人生を考えさせられる

人生の終わりが近づいている時。それは本人にとって大変貴重な時間であり、家族をはじめとした周囲の人間、治療や看護、介護にあたっている方々にとっては難しい判断を迫られる時でもあります。

そして今回話題となっているのは、終末期の患者さんの最期の願いを描いた漫画。人生について、改めて深く考えさせられます。

漫画を描いたきっかけ

その漫画を描いたのは、月刊!スピリッツで「こころのナース 夜野さん」を連載されている漫画家の水谷緑(@mizutanimidori)さん。

今回の作品を制作するにあたって、きっかけとなった動画があったそうです。

内容は、96歳の男性が深夜にラーメンを食べているというもの。小規模多機能ホームや訪問看護ステーションなどの事業を展開する、株式会社ぐるんとびー代表取締役の菅原健介(@KensukeGru)さんが投稿された動画です。

男性はラーメンを食べる10日前まで半年間、ずっと病院でペースト食しか食べられなかったようです。その反動のせいか、本当に美味しそうにラーメンを食べていますよね。

カツ丼も結構なボリュームですよね。カツ丼を堪能されてご満悦な様子が伝わってきます。

そして菅原さんは、「今、この瞬間、この環境で出来る事に(評価と実践を併走させながら)向き合っていきたい」と考えを述べています。

リスク管理に配慮しながらバランス感覚を維持しつつ、施設利用者の方々の願いに応えていくということですね。

自分は何を選んで生きるのかな・・・

この動画を見た水谷さんは、緩和ケアの看護師さんに以前聞いた話を思い出したそうで、その話を漫画で分かりやすく表現されました。

「死んでもいいからお風呂に入りたい」「死んでもいいから立ちたい」「メロンを食べて死ぬわ」などと言う方がいらっしゃったそうです。

自分がその家族だったらと思うと考えさせられますし、自分が最期を迎える立場だったら何をしたいんだろうと考えてしまいますよね。

考え方次第ですが、願いを叶えて亡くなっていくのは本望だったでしょうし、ある意味で羨ましい最期とも言えるのかもしれません。

最期をどう迎えたいのか、そして周囲はどう導いてあげるのが最良なのか・・・とても難しい問題ですね。

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出典:Twitter(@mizutanimidori) / Twitter(@KensukeGru)

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