バス停の名称には「○○駅前」「○○一丁目」などその地名が一般的ですが、中には個人宅の名前をつけているバス停があることをご存知でしょうか?
一体なぜ個人宅の名前をつけるんだ?と不思議に思いますよね。今回は反響を呼んでいるツイートと共にその理由を解説します。
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2度見確実な標識
話題のツイートを投稿されたのは、Twitterユーザーの道民の人(@North_ern2)さん。北海道のとある場所で撮影した、個人宅の名前がついたバス停の標識を見せてくれました。
北海道特有の、「それ以外なにもない」ので個人宅の名前をつけているバス停かなり好き。 pic.twitter.com/GWPkTGtS5U
— 道民の人@北海道最後の10日間遠征終了 (@North_ern2) June 25, 2020
停留所の文字の下に「吉田宅前」「伊勢宅前」「中山宅前」などと記載されたバス停の標識。
周辺にお家以外の建物や目印となるようなものがないからでしょうか。地域によってはこうしたバス停の名称に馴染みのある方もいるかと思いますが、非常に珍しい名称ですよね。見慣れていないと2度見してしまうこと間違いなしです(笑)
道民の人さんは、「道東や道北は『宅』をつける傾向があり、道南は『宅』をつけずに『○○前』と表記する傾向があるような気がします」と話しています。
また、個人宅名のバス停は北海道以外の場所にも存在すると上記ツイートの補足をしています。
まあ北海道特有とは言いつつ、特に多いってだけでこう言う個人宅の名前のバス停は北海道以外の僻地や離島でもけっこうあります。
— 道民の人@北海道最後の10日間遠征終了 (@North_ern2) June 25, 2020
個人宅は貴重な目印
開拓時に区画整理が行われた北海道。その際に人口密度の高い都市部などの地域だけでなく、人口密度の低い郊外などの地域も碁盤目状に区画整理が行われ、住所は「○号○線」と表記されました。
この表記の住所の場合、大区画は約1,600m、中区画でも550m四方と定められておりとてつもなく広いです。
そして郊外の場合は辺り一面が畑だったり道路標記も乏しいため、目印がほとんどありません。個人宅が貴重な目印として考えられているのは、そういった理由からなのだそうです。
地元の方にとっては分かりやすそう
ツイートに寄せられた声には、「地元の方にとっては下手な名前をつけるよりも分かりやすそう」「かつては全国版の時刻表にも堂々と載っていました」など様々でした。
・主にバスを利用するであろう地元の方にとっては、下手な名前をつけるよりも分かりやすそう。
・かつては全国版の時刻表にも堂々と載っていましたね。子供心にも、他に停留所名の付けようがないんだろうなと思って見ていました。
・コミュニティバスのバス停にも個人宅名は多いですよね。「○○宅上」や「○○宅下」、変わったところでは「○○宅横防火水槽前」「○○宅下自動販売機前」なんて名前も。
・私も個人宅の名前バス停大好きです(笑) 田舎の地図を見てると、作った人の名前かな?という感じの橋がたくさん出てきてそれも面白いですよね。
地元の方々のつながりが強い地域では、中途半端なバス停の名前を無理くりつけるよりも分かりやすそうです。
出張や旅行に出かけた際、その土地土地のバス停の標識に注目してみると珍しい名称が発見できるかもしれませんね!
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出典:Twitter(@North_ern2)