「十六夜」は何て読むの?その意味とは?月齢のひとつ「十六夜」を解説

日本のお月見の行事として知られている「十五夜」は有名ですが、その次の日を「十六夜」と呼ぶのをご存知でしょうか?

十六夜の読み方は「じゅうろくや」の他に、「いざよい」という読み方があります。

ここでは、その読み方の由来や意味についてご紹介します!

十六夜とは

十六夜とは旧暦で16日のこと、もしくはその夜の月のことを意味します。特に「中秋の名月」で知られる十五夜の翌日を指すのが一般的となっています。

「十六夜」の読み

十六夜という漢字を普通に読めば「じゅうろくや」となりますが、実はこの漢字にはもう1つの読み方があります。

それが「いざよい」です。

十六夜は主にこの2つの読み方があるので、両方しっかり覚えておきたいですね。

十六夜は旧暦16日の夜、もしくはその夜の月

十六夜には2つの意味があります。

1つは、旧暦で新月を1日としていることから、旧暦の16日の夜、もしくはその日に出る月を指します。

十六夜の前夜は十五夜なので、満月より少し欠けた月齢ということになります。

十六夜は「中秋の名月」の翌日

十六夜というのは、旧暦の毎月16日を指すだけではありません。「中秋の名月」ともいわれる旧暦8月15日、いわゆる十五夜の翌日も指します。

毎年変わる十六夜の日付

旧暦は新暦の太陽暦と違い、太陰太陽暦を用いています。

主に新月の頃を月初めとするという基準があるため、旧暦と新暦はどうしてもカレンダーがずれてしまうわけです。

そのことから毎年十六夜の日付は変わるということだけは覚えておきましょう。2020年〜2020年までの十六夜の日付は以下の通りです。


・2020年:10月2日
・2021年:9月22日
・2022年:9月11日

十六夜の語源と別名

十六夜を「いざよい」と読むと、とても美しい響きがありますが、その語源や別名はどうなっているのでしょうか?

ここからは十六夜の語源と別名についてご紹介します。

十六夜(いざよい)の語源

十六夜の読みの一つである、「いざよい」。

その由来は、「躊躇う(ためらう)」という意味の動詞「猶予う(いざよう)」が名詞化したものだといわれています。

月の出が8月15日の十五夜よりも、やや遅い時間になる様子が月が出てくるのを躊躇しているように見えるため、その様子を指して「いざよい」と呼ぶようになったそうです。

十六夜の別名

十六夜は、別名で満月を過ぎてしまった状態を示すという意味を持つ「既望(きぼう)」と呼ばれることがあります。

「既」が過ぎてしまった状態を指し、「望」が満月の月を表しています。つまり、十五夜である満月を過ぎた日という意味で「既望」となります。

十六夜は宴会の日?

十六夜には関連して、「月待塔(つきまちとう)」や「月待講」と呼ばれる風習が古くからあります。

場所や地域によって催される月齢は変わるため十六夜だけでなく、前日の十五夜をはじめ、二十三夜に二十六夜など特定の月齢の夜に月が出るのを待ちながら飲食を楽しむという行事です。

飲食をして終わるところもあれば、月と神仏を結び付けて月を拝んでお経を唱えることもあったそうです。この行事は江戸時代に盛んに行われていた文化とされています。

十六夜の翌日と十六夜の対極「十五夜の前日」

実は十六夜に関係する言葉は他にもあります。例えば、十六夜の翌日の名称や十五夜の前日などの名称です。

十六夜の翌日の名前

陰暦で17日の夜の月を、「十七夜」もしくは「立待月」と呼びます。

立待月は「たちまちづき」と読み、「今か今かと」と思いながら立って待っているうちに出てくる月という意味があります。

十五夜の前日の名前

十五夜の前日にも名前が付いています。「十四日月」や「小望月(こもちづき)」、「幾望(きぼう)」、「待宵の月(まつよいのつき)」と呼ばれています。

「小望月」の望月とは満月のことで、満月までもう少しという意味です。

「幾望」は、望が望月の省略した言葉なので「幾ど(ほとんど)」満月になっているという意味となります。

「待宵の月」は、翌日の満月を楽しみに待つ夜という意味があります。

まとめ

日本のお月見文化としては十五夜が有名ですが、その翌日である「十六夜」もお月見を楽しむ1日です。

また、源氏物語の一節にも「いさよふ月」とあることや、江戸時代に盛んになった「月待塔・月待講」の風習からも、日本人は昔から月を見るという文化が根強かったと言えそうですね。

十五夜に続けて十六夜も月見をするというのも、なかなか風流な夜の過ごし方になるのではないでしょうか。

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