全島立ち入り禁止の島「南硫黄島」ってどんなところ?手付かずの自然が残る秘境の島

「本当に日本なの?」そんな声が聞こえてきそうな島、それが南硫黄島です。

日本にある島の中でも全島立ち入り禁止とされている島であり、そこに残された自然はまさに秘境そのものです。

そこで、ここではそんな未知の世界が広がる南硫黄島についてご紹介します!

未開の地「南硫黄島」

南硫黄島は小笠原諸島の火山列島の一部に属する島で、海にポカンッと浮かんでいるその姿は、映画やゲームの中から飛び出てきたようです。

まずは、南硫黄島がどのような島なのかまとめてみました。

住所的には東京都

秘境と呼ばれる南硫黄島の所在地は、東京都となっています。

南硫黄島は東京都心から南に約1,300kmにある絶海の孤島であり、住所としては東京都小笠原村になるそうです。

面積は約3.54km²で、周囲は約7.5kmほどの無人火山島、海岸から急激に切り立ったピラミッドのような形状をしています。

また、標高は約916mで、小笠原諸島の中でも最高峰の高さを誇るのだとか!

そんな島全体が、南硫黄島原生自然環境保全地域となっており、全域立入制限地区に指定されているため、原則として一般人の立ち入りは禁止となっています。

最初の発見はスペイン船

南硫黄島が発見されたのは、1543年のことです。

スペイン船のサン・ファン・バウティスタ船が初めて目撃しました。これは人間が南硫黄島を目撃した最古の記録だとされています。

その後、1779年にイギリス船のディスカバリー号とレゾリューション号が目撃したことで、より知られるようになりました。

日本人との関わりは明治時代

南硫黄島が日本との関わりを持つようになったのは、発見からもう少し後の時代になってからです。

それは1885年のこと、明治18年の末に北海道の函館を出航して青森に向かった帆船の松尾丸が遭難し、83日間漂流して翌明治19年3月に南硫黄島に漂着しました。

当時は乗員10名中1名が漂着中に死亡し、残り9名が上陸したという記録が残っています。その後、3名だけが島に残って6名が島を去ったそうです。

驚きなのは残った3名の生活です。

実に彼らは3年半もの間、島内の鳥類や魚介類、卵や水などを口にして生き延びていたといわれています。

そこを漁船の新栄丸が発見し、無事救助されることになりました。

現在は廃止されたものの、この事件以降年1回の頻度で南硫黄島まで周回して汽笛を鳴らし、漂着者がいないか確認されるようになったそうです。

改名された

南硫黄島はもともとこのような名前ではありませんでした。

スペイン船発見時には「サン・アグスティン火山」と命名された他、イギリス船発見時には「サウス・アイランド」と命名されたそうです。

その後、1891年(明治24年)に勅令が出されたことで正式に日本の領土となり、島名が「南硫黄島(みなみいおうじま)」となりました。

さらに2007年には「南硫黄島(みなみいおうとう)」となり、漢字は同じものの呼び名だけが改名される形となりました。

上陸の歴史

南硫黄島はその特異な島の形状から、普通に上陸するのが容易ではありませんでした。

実際に上陸の歴史はかなり浅く、日本の領土でありながらも日本人で上陸した人は限られています。

記録のある上陸

南硫黄島に人類が足を踏み入れたのは遭難による漂着の他、生態系を調べることを目的とした調査のみとなっています。

その調査自体も頻繁には行えず、記録では1936年、1982年に調査のために上陸。

2004年にプレジャーボートが座礁し9名が上陸し、2014年には測量のために上陸しました。そして2017年にも調査で上陸と、上陸自体が数えるほどしかありません。

間違いなく日本で最も人々から遠い場所といえるでしょう。世界的に見てもこれほど人の手が入っていない自然は非常に貴重で珍しい場所となっています。

手付かずの自然

南硫黄島には、手つかずの自然が残っています。

それもそのはず、一般人は全島立ち入り禁止となっているため、荒らされることもありません。つまり、地球のありのままの姿が残っている場所なのです。

NHKが上陸撮影

2017年に南硫黄島学術調査が実施され、その際の調査団はロッククライミングの専門家から指導された上で上陸撮影したとされています。その際、ドローンによる空撮なども行われたそうです。

また、絶海の孤島で今まで大規模な調査もあまりされてこなかったことから、いくつかの新種も発見されたのだとか。

その際に撮影された映像は、2018年にNHKスペシャルの「東京ロストワールド」で放送されたので、気になる人は有料のNHKオンデマンドなどでぜひご覧くださいね。

硫黄島クルーズが人気

南硫黄島に上陸することはできませんが、周辺の島も併せてクルーズで見て回れるツアーがあります。

どうしても神秘が眠る南硫黄島を肉眼で見てみたいということなら、クルーズツアーに参加するのが一番の近道ですね。

上陸はできないものの、海に浮かぶその姿に感動すること間違いなしだと思います。

まとめ

南硫黄島は全島立ち入り禁止の島です。まるで海に佇むピラミッドのような姿は神々しさを感じます。

また、南硫黄島は手つかずの自然が残り、新種も数多く発見されています。

住所は東京都ですが、クルーズツアーもあるので興味がある方はぜひ一度肉眼で観察してみてはいかがでしょうか。

関連キーワード

この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事