
スカンクは、強烈な臭さのおならをすることで知られています。
これは、天敵や外敵から身を守るという効果があるだけではなく、なんとオスにとって異性にモテる要素でもあるのです。
しかも、臭ければ臭いほどいいのだとか。
ここでは臭ければ臭いほどモテる動物、スカンクについて見ていきましょう。
目次
スカンクはこんな動物

スカンクは、ネコ目イヌ亜目スカンク科に属する哺乳類です。
強烈な悪臭のする分泌液を噴出することで天敵から身を守る特性を持つ動物です。
生息域
スカンクは、主に北アメリカから中央アメリカ、南アメリカにかけて生息する動物です。
南北アメリカ大陸に生息していることから、意外と広範囲で見られる動物となっています。
スカンク科のスカンクアナグマ属に関しては、例外的にインドネシアやフィリピンやマレーシアなどアジアに生息しています。
大きさ
スカンクの体長は、約33cm~68cmほどと、ひとくちにスカンクと言っても種類によって大きさが変わってきます。
それに伴い、体重は約0.5kg~6kgほどと幅が広くなっています。
生態
スカンクは夜行性であり、普段の行動は夜間に行います。
やはり昼間は天敵も多いことから、極力は見つからないようにこっそりと行動する特性を持っています。
基本的には単独性であり、1匹で行動していることが多いです。
食性は雑食性であり、ネズミなどの小型哺乳類を捕食する他、鳥の卵や昆虫、野菜や果物などを食べて生きているそうです。
スカンクは強烈な悪臭が特徴的ですが、長くて鋭い爪、ふんわりとした長い尻尾を持つのも特徴となっています。
スカンクの強烈なにおい

スカンク最大の特徴といえば、やはりその匂いにあるのではないでしょうか。
天敵から狙われると放つその匂いは、形容しがたいものだと言われています。
また、ただ臭いだけではなく、時には生き物の息の根を止めるほどの威力もあるのだとか!
おならとはちょっと違う
スカンクのおならは臭い!などといわれることもあるのでスカンクの悪臭はおならによるものだと思っている人も多いのですが、厳密には悪臭を放つ分泌液を噴出しています。
その臭いは、人によっては硫化水素臭やにんにく臭と感じることが多い他、焼けたゴム臭とも都市ガス臭とも表現されています。
独自なものであることから、スカンク臭と紹介されることもあります。
分泌液を放つのは身を守るため
強烈な分泌液を放つのは、自分の身を守るためなのです。
スカンクは単独行動をすることが多いため、大型肉食動物などに狙われることも多いです。
そんな時には警戒行動を重ねて行い、最終手段としてガスを放出します。
その噴出したガスに驚いて気勢をそがれる動物もいれば、あまりの臭さに逃げる動物もいます。
ちなみに、スカンクは鋭い爪で攻撃することもあれば、鋭い牙で噛みつくこともある動物です。
意外にも戦闘には慣れていて、自分の身に危険が生じれば凶暴性も増します。
分泌液の脅威の能力
スカンクhが3m~5m前後の範囲ならその分泌液を命中させられるとされます。
直撃しなくても、風などの状況によっては、その臭いはなんと2km近くの範囲まで広がることもあるんだとか。
分泌液が直撃して目に入ると開けられなくなる場合もあるし、状況によっては失明の恐れもあるほど脅威の威力となります。
また、口に入れば呼吸困難になることもあることから、スカンクを襲おうとした動物によってはそれだけでも間接的に死に繋がることがあるかもしれません。
それでいて、その匂いがなかなか取れないという厄介な一面まであります。
1ヶ月~数ヶ月は匂いが消えないとされることもあります。
熊も追い払う強烈な分泌液
スカンクの分泌液は、熊をも追い払うほどの威力です。
本来、熊はスカンクなども襲って時には食べてしまうのですが、その強烈な分泌液に思わず逃げていく熊もいるのだとか。
熊はとても鼻が良い動物なので、スカンクの放つ悪臭は嗅ぎたくない対象ということですね。
動画はこちら
スカンクは臭いほどモテる?!

スカンクは、仲間内では「より強烈な悪臭を放つ=より天敵にも強い」と判断されます。
そのため、臭ければ臭いほど生存能力が高いと異性から認められ、匂いが強烈であればあるほど異性からモテるとされています。
強烈な分泌液はモテ要素という一面もあるのです。
なつくとかあわいいスカンク

スカンクは臭い分泌液を放つことから、ペットとしてはあまり向いていない動物とされています。
しかし、子供の頃から育てていけば、人に懐くこともあるそうです。
まとめ
スカンクは、その強烈な分泌液による悪臭で、多くの動物から身を守っている鉄壁の動物です。
そんなスカンクは、臭ければ臭いほど身を守れるというところから、臭いスカンクほど異性にもモテるのだとか。