なぜ「あんぽんたん」という言葉は悪口なの?その理由を解説!

「あんぽんたん」は、間が抜けていて愚かなこと、もしくはそういうことをする人のことを意味します。
また、「あほ」や「ばか」という意味で人をののしるような言葉としても用いられます。

しかし、なぜ「あんぽんたん」という言葉が悪口なのでしょうか?
そこでここでは、この「あんぽんたん」の意味と併せて由来や語源を解説するとともに、侮辱の意味で使われるようになった理由についてご紹介します。

「あんぽんたん」とは

まずは「あんぽんたん」という言葉の意味や用い方について解説します。

「あんぽんたん」の意味

「あんぽんたん」とは、間が抜けていて愚かなことを指します。
また、そういうことを行う人をあらわす際にも使われます。

この言葉は、「あほ」や「ばか」という意味で、相手をののしったり嘲笑する際などにも用いられます。
相手を軽蔑して侮辱するというよりも、軽く失笑するようなニュアンスで使われることも多いです。

ちなみに、大阪では「あんぽんたん」という、薄いかき餅に砂糖を入れて膨らませたお菓子のことを指すこともあります。
このお菓子、京都では「ひがしやま」と全く違う名前で呼ばれています。

「あんぽんたん」が使われるシチュエーション

「あんぽんたん」は相手をけなしたりする際に使います。
特に常識では考えられないことをしたり、人の目を気にせずに人に変な行動したりする人のこと指して使われます。

あまり良いシチュエーションでは使われないため、総じて悪い意味合いを持つ言葉となっています。

あんぽんたんの由来

「あんぽんたん」の由来については諸説あります。
ここでは、諸説ある中でも3つほど由来とされる説をご紹介します。

「あほ」+「だらすけ」から来たとする説

間抜けを意味する「あほ」と、愚か者を指す「だらすけ」という言葉が複合して、「あほだら」「あほんだら」という言葉が生まれました。
そしてこれがさらに変化して「あんぽんたん」になったとされています。

融合した言葉の意味が間抜けや愚かという意味があったので、あんぽんたんも同じような言葉として用いられているという事ですね。

薬の名前をもじって付けられたとする説

古くからある薬に「反魂丹(はんごんたん)」や「萬金丹(まんきんたん)」というものがあります。
そこから語呂合わせで「安本丹(あんぽんたん)」という言葉が生まれ、人をののしる言葉として使われるようになったともいいます。
実際、「あんぽんたん」の漢字表記は「安本丹」となっています。

エレキテルや「土用の丑の日」の考案者として知られる平賀源内が書き上げた小説「根無草」には、天照大神が「あの通の安本丹にては行末心もなし」と言ったという旨の一文が記載されています。
そのため、江戸時代にはすでにこの言葉が出回っていたと考えられています。

魚の名前から来たとする説

江戸時代後期の寛政年間、江戸市中に「あんぽんたん」と呼ばれる魚が出回ったそうです。
この魚は身が大きいことから、さぞかしおいしいのだろうと人々はこぞって買い求めました。
ところが実際に食べてみると、全然おいしくない。
すぐに買い求める人たちはいなくなってしまったといいます。
そこから、体ばかりが大きくて中身の乏しい人を指して「あんぽんたん」と呼ぶようになったとも言われています。

ちなみに、この「あんぽんたん」と呼ばれた魚は、おそらくカサゴの事だろうとされています。

「あんぽんたん」と同じく嘲る際使うことば

「あんぽんたん」のように、人を嘲る際に用いられる言葉は多々あります。

ひょうろくだま

「ひょうろくだま」は、間抜けな人や愚かな人を指す言葉です。
そのような行為全般を意味することも多いのですが、特に罵倒する際などに用いられる言葉となっています。

古い言葉では「たわけ」や「うつけ」など、現代で言えば「あほ」や「ばか」という意味でも用いられます。
その意味はほとんど「あんぽんたん」に近いですね!

うどの大木

「うどの大木」は、体ばかり大きくて役に立たない人のことを指します。
見てくれは立派なのに、中身がないような人に向かって使われ、「役立たず」という意味を持っています。

これは独活(うど)が大きいにも関わらず、柔らかくて建材などとして使うには不向きなことから来ているそうです。
ちなみに独活は、一見木のように見えますが、実際は草に分類されます。
しかし、場合によっては高さ3m近くまで生長することから、木のようにしか見えません。

まとめ

「あんぽんたん」は、間が抜けていて愚かなことや、そのような行為をする人を意味する侮辱の言葉です。
あまり良い意味では使われないため、相手に向かって言い放つ際には悪意が込められていることをお忘れなく。
その由来は明確になっておらず、人を罵倒する言葉が組み合わさり生まれたとも、薬の名前と語呂合わせして出てきたとも、おいしいかと思ったらそうでもなかった魚から来ているともいわれています。

「あんぽんたん」の他にも、相手を軽蔑する言葉として「ひょうろくだま」や「独活の大木」などの言葉もありますが、これらも人を傷つける言葉です。

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