冬の魚「ハタハタ」は、漢字でなぜ神の魚「鰰」と書くの?

冬の魚として知られているハタハタは、漢字では「神の魚=鰰」と書かれます。
では、なぜハタハタは神の魚と書くのでしょうか。

そこでここでは、ハタハタの漢字表記がなぜ「鰰」となったのか、その理由についてご紹介します。
そしてそもそも「ハタハタ」という名前自体どのような由来があるのかもご紹介します。

ハタハタとはどういう魚なのかも説明するので、興味がある方はチェックしてみてくださいね!

ハタハタとは

ハタハタはスズキ目に属する魚の一種です。
大きな眼と口を持ち、ひれもとても大きなものを持っているのが特徴です。

まずはハタハタがどのような魚なのかをご紹介します。

生息地

ハタハタは深海魚の一種であり、主に水深が約0m~550mもしくは約100m~400mほどの泥や砂の海底に生息しています。
他にも、岩場や海峡などにも生息しています。

生息域としては主に、日本海やオホーツク海の他、千島列島やカムチャッカ半島です。
日本では特に、秋田県や新潟県などが高い漁獲量を誇っています。

主に冬に獲られることが多いこともあり、冬の魚としてイメージが定着されています。

大きさや姿

そんなハタハタは見た目も特徴が多くあります。

まず体に鱗はありません。
口は上を向いて付いており、その口には小さな歯が並んでします。
背びれは前後で完全に分離しています。

特に目を引くのが胸びれで、非常に発達した大きいものとなっています。

寿命は約5年前後とされており、成魚でも体長は平均約20cmほどとなっています。

ハタハタの名前の由来

では、ハタハタはなぜ「はたはた」という不思議な読み方をする名前が付けられているのでしょうか。
ここからはハタハタの名前の由来や語源についてご紹介していきます。

雷から付けられたという説

ハタハタは別名シロハタとも呼ばれる他、カミナリウオとも呼ばれています。

現代では「ゴロゴロ」とされる雷の擬声語ですが、当時は「ハタハタ」と表現しました。
この雷の擬声語からハタハタと呼ばれるようになったとされています。

また、古くは雷が鳴ることを「はたたく」「はためく」と言っていました。
「ハタハタ」という言葉はそこから生まれたともされています。

なぜこのような呼び方が定着したのかというと、雷が鳴る11月頃に獲れる魚だったことから来ているそうです。

冬の日本海から付けられたという説

ハタハタは冬の荒れ狂う日本海の様子から付けられたという説もあります。

冬の日本海は非常に荒れやすく、波も激しいことで知られています。
その様子を昔の人は「波多波多(はたはた)」と呼んでいました。
ハタハタは海が荒れる冬に獲りに行く魚だったことから、その海の様子からハタハタと名付けられたともいわれています。

胸びれが大きいことが由来とする説

他にも胸びれがが大きいことに由来しているという説もあります。

ハタハタの最大の特徴と言っても過言ではない、この大きな胸びれがを昔の人は「はた」と呼んでいました。
そこからハタハタという名付けられたといわれています。

ハタハタの漢字表記

ハタハタの漢字表記は「鰰」、「神の魚」と書きます。
とても仰々しいこの表記は、名前にも関係があるとされます。

また、ハタハタには他にも漢字表記がありますので、併せてご紹介します。

神の魚「鰰」と書く理由は雷?

雷の擬声語とされる「ハタハタ」は、「霹靂神(はたたがみ)」という言葉が語源ともされています。
霹靂神とは鳴り轟く雷のことで、神の意や雷神を指すとされていました。

そこから雷の鳴る時期に獲れる魚のハタハタに、神の魚「鰰」という字があてられたんだとか。

事実、ハタハタは神を彷彿とさせる「神魚」や「神成魚」と書かれることもあるくらいです。

また、体の模様が富士山に似ていてめでたい魚の象徴だったことから、神のような存在という意味で名付けられたという説もあります。

その他の漢字表記

ハタハタには「鰰」以外にも漢字表記がありますのげご紹介します。

海が荒れて雷鳴が響き、雷光が降り注ぐ時期に獲れる魚のハタハタ。
そのまま魚と雷を組み合わせた「鱩」という字があてられることもあります。

斑斑

背中に独特の斑紋があるため、斑という文字を2つ重ね「斑斑」と表記されることもあります。

まとめ

ハタハタ、その名前自体は漁獲時期に関係するとされています。
主に冬の日本海で漁獲されるハタハタ。
その時期の日本海は雷が鳴り、海が荒れる時期でもあります。
そのため、雷の古い擬声語「ハタハタ」や、海の荒れた様子を指す「波多波多」が由来としてあげられます。

漢字表記が神の魚「鰰」となるのは、名前の由来とされる擬声語から来ているとされます。
「ハタハタ」というのは「霹靂神」という言葉から来ており、これは神の意で鳴り響く雷や雷神を指す言葉です。
この神を彷彿させる時期に獲れる魚なので「ハタハタ」が「鰰」という表記になったとされています。

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